ラッパーのNO:EL（本名：チャン・ヨンジュン）の飲酒運転事故への非難が高まる中、父親である自由韓国党のチャン・ジェウォン議員に向けて辞職を求める声が殺到している。

NO:ELは7日午前、ソウルの広興倉（クァンフンチャン）駅の付近で車を運転していた際にバイクと接触事故を起こした。当時、血中アルコール濃度は免許取り消しレベルであった。

事故直後にNO:ELの知人である30代の男性が現場に現れ、自分が運転したと主張したという。

警察はNO:ELが「運転手のすり替え」を試みた可能性を念頭に置き、この30代の男性を捜査している。

特にNO:ELは被害者に金品を与えると言って合意を試みながら、父親が国会議員であるという事実についても言及したことが伝えられた。

チャン・ジェウォン議員は、Facebookに「不快なことで国民の皆様にご心配をおかけした点について、深くお詫び申し上げます。父親として計り知れないほどに、とても申し訳ない気持ちです。ヨンジュンは大人として、自分の過ちに関するすべての法的責任を取らなければなりません」と謝罪した。

しかしネットユーザーの怒りはおさまっていない状況だ。特に政界では議員辞職を要求している。

正義党のユ・サンジンスポークスマンは8日、議員辞職を要求し、「免許取り消しレベルの飲酒運転で交通事故を起こしたうえに、事件を隠ぺいするために被害者を懐柔し、運転手をすり替えようという試みがあったことは、極めて悪質な、重大な犯罪行為」とした。

ユ・サンジンスポークスマンは、「チャン議員の息子の事故による被害者を懐柔しようとするだけでなく、チャン議員が自ら国会議員という身分を利用して事件を隠ぺいし、うやむやにしようとしたのではないのか、事故現場に現れた第3者が誰なのか、警察は徹底して厳正な捜査をしなければならないだろう」と強調した。

また続けて、「チャン議員の息子は以前にも、未成年者の買春を試みた疑惑で番組から降板したことがある。当時の議論でチャン議員はスポークスマンと釜山（プサン）市の党委員長を辞任した」とし、「今回のことが警察の調査によって明らかになった場合、今度は国会議員の職を辞退するのが当然だ」と主張した。

民主党イ・ギョン常勤副報道官も論評で、チャン・ジェウォン議員がチョ・グク法相候補の娘について発言したことについて言及して、「チャン議員は本人が享受した権力の中で他人を非難したように、自身で責任をもって身を引いて、息子の教育にもっと努めるべきだ」とコメントした。

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