「変身」ソン・ドンイル“スターになりたいのではない…作品を通して良い思い出を作りたい”

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写真=Acemaker Movie Works
最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで行われた映画「変身」(監督:キム・ホンソン、配給:Acemaker Movie Works)に関するインタビューに俳優ソン・ドンイルが答えた。「変身」は、人間の姿に変身する“悪魔”が家族の中に隠れたことで起きる奇妙で恐ろしい事件を描いたホラー映画で、彼はある家族の家長ガング役を演じた。

彼は「応答せよ」シリーズを通じてApinkのチョン・ウンジ、Ara、Girl's Day ヘリなど娘たちの父親として“国民のお父さん”のキャラクターで大人気を得ている。親しく友達のようなお父さんのイメージを持っている。

「これが私のイメージだからこのようにしてみよう、とは思わないです。思い出を作って楽しみたいだけで、スターになりたいとは思わないです。『変身』の撮影が終わって間もないですが、映画『担保』の撮影を終えたんです。二日も休んだらうんざりします。妻から『早く誰かと約束してお酒飲みに行ってよ』と言われたりします(笑)」

彼は「変身」を通じてホラージャンルに初挑戦した。彼は「一時期、日本のホラー映画をたくさん観ましたが、年を取ってからは観ることができなかったんです」と話した。

「私の年齢に合う作品をやりたいです。人をいじめる演技をすると合法的にいじめることができて面白い部分もあるけれど、私はそんなに好きではないです。だから今回の映画では、コメディのように撮影しました。娘、息子が集まると楽しく撮影し、短時間で終えました」

ソン・ドンイルの演技は学校で学んだことからの結果物ではなく、生活の中から生み出される演技として人々から好評を受け、良いイメージを構築している。

ソン・ドンイルは「私は留学に行ったり特別にレッスンを受けたことはありません。私は小学生時代から勉強を諦めたので、子供たちは6年前から国語、英語、数学に関してはまったく聞いてこないです」と冗談を言った。また「『必ず捕まえる』の撮影時、キム・ホンソン監督と良い思い出がたくさんありました。私にとっては思い出作りが作品を選ぶ一つの基準になっています。この映画が韓国風のホラー映画でしょう。レベルは違うけれど、現代版の『伝説の故郷』だと思います。そして家族の話という点も良かったです。突然空を飛んだり壁をつきぬけるのではなく、人間が中心で、人間が主人公である映画が(出演の)基準だったようです」

彼は「変身」を観た感想として「かけたお金に比べたら、本当に良く作られた映画です」と、冗談めかした答えで笑いを誘った。

「キム・ホンソン監督がこの映画はジャンル物だから、3時間セッティングして3分間演出すると言いました。今は労働時間も法で決められているため、実際に演出する時間は40~50分ぐらいでしょう。それに俳優たちの台詞のNGより、スタッフたちのNGが多いです。今は監督たちの演出力も重ですが、時間配分も重要になりました。制作費が約40億ウォン(約3億4600万円)ほどでしたが、そこに良いチームワークが力になりました。もともとシナリオもしっかりしていましたが、より面白い映画が誕生したと思います」

記者 : シン・ソウォン