「SUPER STAR K3」出身ARRAN、プロデューサーからソロ歌手に“IUを尊敬…音楽で自分のカラーをもっと表現したい”

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写真=NEWTYPEエンターテイメント

“次世代シンセポップミュージシャン”のARRANは、好きなことも、やりたい音楽も多様な情熱溢れるミュージシャンだった。まずプロデューサーとして音楽を開始して、地道に自身のアルバムを準備し、9曲が収められたフルアルバムで音楽シーンに第一歩を踏み出した。

完全にARRANならではのカラーを詰め込んだデビューアルバム「PUZZLE 9 PIECES」は、そのためより格別だった。音楽の道を歩むことに決めた後、一つひとつ地道に準備して作り出した宝物のような存在でもある。ARRANのカラーを最も代表できる音楽のみが収められ、より意義深いアルバムだ。

K-POPプロデューサーとしてLOVELYZ、fromis_9、LADIES' CODEのアシュリー、ソジョン、ハン・ヒジュンなどのアルバムに参加して、音楽的キャリアを積んできたARRAN。すでに実力を十分に認められてきたため、ARRANのアルバムは多くの関心と期待を集めている。ARRANは、音楽で自身の存在感を表すことに成功している。

着実に歩んできた音楽の道、メロディから歌詞、声まで完全にARRANがすべてを担当したデビューアルバムで正式に音楽シーンに第一歩を踏み出した彼女。音楽が大好きですっかりはまって打ち込んでいるARRANに、彼女が夢見ているミュージシャンとしての将来について聞いてみた。

――正式にデビューした気持ちはいかがですか。

ARRAN:とても面白くて、気分もとても良いです。経験したことのないことをやってみるのはとても面白いですね(笑)。体も疲れて、大変ですが面白いです。楽しいというのが一番大きいです。これまで他の歌手たちが活動するのを見てきましたが、それを自分がやっている、そんなことがとても楽しいです。面白いことだらけです。

――プロデューサーから歌手としてデビューするまで、長い時間音楽をしてきましたが、始めたきっかけは何ですか。

ARRAN: 17歳の時から歌うことが好きで始めました。最初は歌うことが好きで漠然と始めましたが、真剣になりました。歌手になりたかったきっかけがあったというよりは「私は歌手にならなければならない」と思いました。それで準備を始めて23歳の時からはソウルに上京して音楽作業を始めました。完璧なアルバムを準備したくてやっていたら、今回デビューすることになりました。

――こんなに音楽にハマっている理由は何でしょうか。

ARRAN: 歌を歌う時、とても気分が良いです。歌っていない時には何だか不安です。人の前に立つことを好むようです。また、かっこいい人というカテゴリーに対する強い憧れがあって、自分もそうなりたいと思ったりもします。声を出すことが好きで、とても幸せです。このためだ、と断言することはできませんね。

――歌以外に作曲と作詞は誰かに教わったことはありますか。

ARRAN:教わったというよりも、事務所にはプロデューサーが多かったんです。一緒に過ごしていくうちに皆が作曲をしているから、自然と自分も作詞と作曲をするようになりました。私は歌うことだけができる人でしたが、作曲までできるようになりました。少しずつ結果を作り出していくうちに、自分の曲は自分が作ろうと思いました。でも、最初は大失敗でした(笑)。

――9曲が収められたフルアルバムでデビューすることは珍しいですね、どんなアルバムになりましたか。

ARRAN:曲一つひとつ本当に楽しく作業しました。普通はストレスを受けることもある仕事ですが、自分が作詞したものを、自分が作ったメロディーで、自分の声で歌うことは、想像するだけでも嬉しかったです。自身ならではのカラーを詰め込んだ曲です。私の知人は曲を聞いてすぐに私が書いたメロディーだと気づいてくれました。このように続けていくと、音楽ファンの皆さんにも「ARRANが作った曲」と分かってくださるのではないかと思います。このアルバムで良いスタートを切ることができたと思います。

――フルアルバムでデビューをするほど、所属事務所の期待が大きかったようですね。

ARRAN:好きな仕事ですので、将来のことについても悩み始めましたが、結論は自分にできることは、自分がやっていることを熱心にすることでした。プレッシャーばかり感じているよりは、自分のための曲をもっと頑張って作ることが良いと考えました。事務所が私をすごく信頼してくださって、そんな信頼と関心に応えなければならないということもありますが、心配よりは、より楽しみながらすべてを受け入れて黙々とやっていくのが報いる方法だと思います。

――アイドルが中心とも言える韓国の音楽シーンで、ソロ歌手の道を選択した理由は何ですか。

ARRAN:仲間がいるのも良いですが、もっと自分自身を披露できることが好きなのでソロを選択しました。グループ活動はメンバーと時間を分けて自分を披露することになりますが、私は一曲の中で完全に自身を披露することができます。もし曲の作業も一緒にするなら、意見の衝突もありうると思います。私は他のことにはあまり欲はない方ですが、自分の歌には欲があります。プライドを持ってやっていかなければならないと思います。シンガーソングライターというカテゴリーで活動するためには、ソロが良いと思います。

――ARRANを表現するいくつかの修飾語の中から好きなものはありますか。

ARRAN:代表的なものが「シンセポップの妖精」です。いつからかそう呼ばれています。そう呼ばれるのが気に入っているので、ずっとそう呼んでほしいです。

――ARRANの音楽の代表的なカラーがシンセポップである理由は何ですか。

ARRAN:最初に音楽が好きだった時に、シンセポップジャンルをよく聞いたりしましたが、具体的にはよく知らずに聞いていました。事務所と相談をする時に、会社が提案した音楽のうち自分が好きだったシンセポップの音楽がありました。好きでよく聞いていましたが、実際に自分が歌うようになるとは思わなかったです。音楽を真剣に受け止めて職業としてやっていくためには、自分によく合っているジャンルをやるのがいいと思います。

――シンガーソングライターとして、ARRANの音楽に対してどのような評価や反応が聞ければ嬉しいですか。

ARRAN:聞き飽きた答えかもしれませんが、自分は音楽をする人ですので、「音楽が良い」と言われたいです。また、最初に声だけ聞いた時「これはARRANの音楽だね」とも言われたいです。私は声が長所だと思います。サウンド的に声は柔らかくてきれいなカラーを出しているのに、トラックのサウンドは強い。その中に弾けるような明るい雰囲気もあり、アンバランスの中で調和を成している、それが私の差別化できるところだと思います。

――音楽的に挑戦してみたいことはありますか。

ARRAN:挑戦したいことはあまりにも多いですが、むやみに欲張ることはできませんね。自分が今やっているこのジャンルにおいて、より完璧に「シンセポップはARRAN」と言われるようになりたいです。他のジャンルにも挑戦してみるとしたら、アコースティックやバンドがとても好きなので、ギター一つだけのアコースティックな雰囲気やフルバンドのライブにも挑戦してみたいです。

――ロールモデルとしてIUを挙げる理由は何ですか。

ARRAN:IU先輩の音楽は、聞くと「これはIUの曲だ」という感じが強いです。非常に確実な自身だけのカラーを持っていながら、とても多彩な表現ができる、そんな点がすごいと思うので好きです。

――プロデューサーとしてのARRANはどうですか。

ARRAN:複数のグループの音楽プロデューサーとして活動しましたが、それは自分の曲を作る時にもとても役立ちました。また、自分の音楽的なキャリアを構築していることに対するプライドもあります。そのような面でプロヂューサーの仕事をやってよかったと思います。本当に熱心にやってきました。一緒に作業をしてきた方々が、私のデビューをたくさん応援してくれました。

――プロデューサーあるいは歌手として一緒に作業してみたい歌手はいますか。

ARRAN:私が好んで聞いている音楽が非常に多様で、好きなジャンルも多いので、数人だけを選ぶのは難しいですね。まずIU先輩と一緒に作業してみたいです。とても光栄であるだろうと思います。Heize先輩も一緒に作業できれば嬉しいです。CRUSH先輩のようにヒップホップシーンの先輩たちとも一緒に作業してみたいです。

――歌手として必ずやってみたいことがあるとしたら何ですか。

ARRAN:まだデビューして3週間しか経っていないですが、フェスティバルのシーズンなので、フェスティバルのステージで公演をしてみたいです。たくさんのフェスティバルを見に行ったことがありますが、想像するだけでも幸せだろうと思います。また、歌手が一堂に会する年末の授賞式にも参加してみたいです。

――デビューという夢を成し遂げましたが、今年のうちに必ず成し遂げたい目標はありますか。

ARRAN:アルバムをもう1枚発売したい気持ちが一番大きいです。何曲を収められるか、またはシングルでもいいですので、ARRANのカラーをもっと披露できる作業をしたいです。より多くの方に「ARRANって、こんな音楽をする子なんだ」ということを認識してもらうことが目標です。ミュージシャンとして、最終的には音楽を長くすることが目標です。実際、長期間に渡って歌手活動を続けている先輩もたくさんいらっしゃいますが、私もそのような歌手になりたいです。もっと頑張って、途中でくじけたりしてはいけないと思います。ずっと良い曲を作り続けながら、長く音楽をすることが一番大きな夢です。

記者 : ソン・ミギョン