スタッフによるセクハラ事件で撮影中断…新ドラマ「キマイラ」被害者への二次加害も?さらなる疑惑浮上

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写真=OSEN DB
スタッフによるセクハラ事件で撮影中断となった新ドラマ「キマイラ」。

新ドラマ「キマイラ」がスタッフによるセクハラ事件で大きな打撃を受けた。問題を起こしたスタッフは作品から降板し、制作会社側が謝罪の意を伝えたが、議論はしばらく続きそうだ。特に被害者に二次加害があったという疑惑まで浮上し、波紋を呼んでいる。

ドラマ「キマイラ」のアシスタントディレクターA氏は6月24日、スタッフたちとの飲み会でスクリプター(映画撮影の記録係)B氏にセクハラ行為を行った。これ以上被害が発生することを防ぐため、スタッフらが集まったところでA氏に謝罪を要求した。これは、6月29日のことだった。

しかし、B氏は謝罪の過程でプロデューサーC氏から二次加害があったと主張した。A氏の謝罪は撮影現場だった深い森で数人の主要幹部たちだけが集まった場で行われ、C氏が6月30日に撮影中のB氏を呼んで「お互いの誤解はどうであれ、今すぐ何が欲しいか言え」と圧力をかけたという。

二次加害の疑惑で波紋はさらに大きくなり、制作会社JSピクチャーズは謝罪文を発表した。JSピクチャーズの「キマイラ」制作チームは「被害に遭ったB氏と会ってこれまで該当プロデューサーとの会話の中で、『何が欲しいか言え』『どうして避けなかったのか』などの二次加害的な発言があった事実を知った。プロデューサーが状況の本質を把握できず、仲裁者として適切でない対処をしたことに弁解の余地はない」と明らかにした。

JSピクチャーズは「まず誰より大変な時間を過ごしている被害者に申し訳ないということを先に申し上げたい。この状況に対し、疑問を感じているスタッフの皆さんと俳優の皆さんにも早いフィードバックができなくて申し訳ない。今、他の日程を整理するより被害に遭った当事者にきちんと謝罪をすることが先だと思う」と謝罪した。

また、該当のスタッフに対しては「誤った言動について、明確な責任を問うつもりで、当事者の被害に対し、適切な措置を取る。また、今回明らかになった内容から見ると、被害の程度が深刻だと判断され、そのプロデューサーを直ちに番組から降板させると共に、今後人事委員会を開き、一部始終を把握した後、解雇をはじめ、可能な全ての措置を検討する予定だ」と立場を伝えた。

JSピクチャーズは「再発防止のため適切な対処ができるよう努める」と約束した。これ以上問題が大きくなることを防ぐため、撮影を中断し、円満な解決を図る。

俳優パク・ヘスとイ・ヒジュン、女優スヒョン主演で制作費130億ウォン(約12億5000万円)が投入された大作で注目を浴びた「キマイラ」。しかし、今回の事件によってイメージダウンは避けられそうになく、今後の展開への関心度も高い。

記者 : ソン・ミギョン