EXO チェン「生まれ変わってもEXOのメンバーだったら本当に嬉しいです」(動画あり)

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EXOからEXO-CBX、作詞家、OST(劇中歌)強者など、チェンにつくタイトルはさまざまだが、どれも手を抜くことはない。ファンたちをときめかせる強烈なステージで、デビューと同時に人気を博したチェンは、不断の努力を経て、バラード曲で人々の心を癒すことができるソロ歌手としても成長を遂げた。1stソロアルバム「4月、そして花」で自身だけの華やかな花を咲かせたチェンに会った。

――忙しい4月の春を過ごしたんですね。

チェン:EXO-CBXのスペシャルエディションコンサートが残っていて、1stソロアルバムの活動が終わってすぐに日本に出国して公演の準備をしました。4月29日の公演を最後に、コンサートを終えて帰国しました。ソロ活動からユニット公演まで充実した4月でした。韓国に帰ってきてからは、ゆっくり休んで、メンバーたちと皆で夕食も食べながら楽しい時間を過ごしました。

――ソロデビューはデビュー7年にして初めてですね。どんな思いで準備をしましたか?

チェン:思ったよりはずっと早い時期にソロアルバムをリリースしました。未熟な部分を誰よりもよく知っているので、それを補っていき、より一層成熟して完璧な姿を披露したいと思っていました。しかしある瞬間、未熟な部分を補うのには終わりがないかもしれないと思いました。もっと遅くなってはいけないと思って、徹底的に準備して、経験しながら、ぶつかってみようと決心しました。未熟な部分があれば習い、練習して修正しながら補っていけばいいと思って、まず事務所に話しました。

――未熟な部分は見当たらなかったと思いますよ。

チェン:初めて未熟だと思ったところは、1人で4分近い曲の流れを引っ張っていくことでした。グループで活動すれば、一曲をパート別に歌いますが、1人で歌う時は、その流れをきちんと引っ張っていくこと自体が大変でした。感情を表現して伝える過程でも幅が狭いと感じたし、何よりも1番の悩みは、「自分がやりたい音楽とは何か」ということでした。長い時間、自問してきた質問ですが、音楽の幅ってすごく広いじゃないですか。その中で自分がやりたいことを探すまでに長い時間がかかりました。

――バラード曲だけが収録されたアルバムという点もユニークですね。EXOとしてダンス曲も上手にこなすメンバーであり、速いテンポの収録曲もあるだろうと思っていました。

チェン:「自分がやりたい音楽とは何か」に対する答えでした。誰かに曲をもらって、ただその曲を歌うよりは、その曲を通じて伝えたかったメッセージや感情をそのまま伝えることが、本当にやりたかった音楽でした。バラードが自分の感情、メッセージをきちんと伝えることができるジャンルだと思いました。バラード曲だけを収録するのは意図したものですが、意図していないものも1つあります。すべて別れの歌になるとは、自分でも思っていませんでした。慰めの感情を伝えたいと思って曲を集めたら、そのようになりました。次は愛の歌を収録してみようかと思っています(笑)。

――これまでEXOとして成し遂げてきた成果があるので、ソロデビューする際も大衆の関心と期待も高まりました。それに対するプレッシャーや責任感はありましたか?

チェン:当然ありました。EXOのメンバーの中で初めて韓国でソロアルバムをリリースするだけに、プレッシャーと責任感を感じました。多くの方々からの期待に応えられるアルバムを作るためにはどうすればいいか悩みました。アルバムを準備しながらずっと悩み、次第に考えが変わりました。誰かに期待されるのはありがたいことですが、その期待に自分を合わせるよりは、ありのままを見せる方が良いと思いました。今まで積み上げてきたイメージはちょっと忘れて、自分らしい姿を新たに見せたいと思いました。

――収録曲「Flower」の作詞も務めたんですね。本当に繊細な感受性を持つ方だと思いました。

チェン:今回のアルバムのキーワードは慰めでしたが、慰めにもさまざまな種類があると思います。例えば、別れを経験した人に対する慰め、友人に対する慰めなど。そんな多くの慰めが一つに合わさったらいいなと思いました。共通点が何だろうと考えて、結論を出したのが時間でした。普通は時間が経ったら痛みも悩みも鈍くなるものです。その時間を季節に変えて歌詞を書きました。人生はいつも良いことばかり起きて、幸せなことばかりとはいかないと思います。いつか花は散って、すべては終わりますが、季節ごとに新しい希望が来るはずだし、花も1つ、2つ咲くだろうから、元気を出そうと伝えたかったです。

――アルバムを作る過程も花を咲かせる過程と似ていると思います。美しい花をきちんと咲かせたと思いますか?

チェン:思ったよりもずっと美しい花が咲いたと思います。アルバムについて紹介する場で、作詞に参加したと明かしたらフォーカスを当てられるものですが、僕は歌を歌って作詞に参加しただけだと思っています。事務所のすべての方々、共に作業した監督、スタッフの皆さんが一緒に努力して、今回のアルバムをリリースすることができたのです。特に今回のアルバムを準備しながら、これまでよく知らなかった部分を近くで感じることができました。だからさらに有意義で素晴らしいアルバムが誕生したと感じます。

――収録曲「Sorry not sorry」を作詞したポール・キムさんとの作業はどうでしたか?

チェン:ポール・キム兄さんの大ファンです。事務所を通じてお願いしたんですけど、快諾してくれました。最初は感受性が豊かな方の曲をきちんとこなすことができるか不安でした。だからたくさん練習して、結果的にポール・キムさんもすごく喜んでくれました。本当に良かったと思っています。今回の作業を通じて良い縁を結びました。次もまた良い曲でコラボしたいです。

――1stソロアルバムで数十カ国、地域のiTunesチャートで1位、韓国の音楽配信チャートで1位を獲得しました。

チェン:全く予想しなかった成績で、本当に驚きました。最初にアルバムを準備していた時期にはプレッシャーが大きかったんですけど、それを忘れて、自分の姿をそのまま見せようと考えを変えた後は、成績に対するプレッシャーや期待もありませんでした。こんなに良い結果を得て、負担を感じています(笑)。本当に幸せな負担であり、幸せな悩みです。自分という人の姿をどのように見せたらいいかを考えるようになりました。

――今回のアルバムで「信頼して聴くチェン」というニックネームを得ました。記憶に残るような評価はありますか?

チェン:名前の前に何かニックネームがつくことは恥ずかしくて慣れません。レビューやコメントもあまり見ないようにしています。うぬぼれたり、変わりたくないから、インターネットのコメントはあまり見ません。黙々とやりたいことを一生懸命にやっていきながら成長する人になりたいと思います。

――チェンさんの魅力は、独特の清涼感溢れるボーカルと伸びのある高音、安定的な歌唱力だと思います。自身の声が持つ力は何だと思いますか?

チェン:「一体自分の長所は何だろう」「他の人より音域が高いのが強みなのだろうか」と、今回のアルバムを準備しながら考えました。実は声に満足したことは一度もありませんでした。自分はベストを尽くして歌ったつもりなのに、再び聴いてみたら、なぜこんな風に歌ったんだろうと思うことが多いですね。現時点でこれが強みだとはっきりと言えるものはありませんが、これからの理想はあります。飾りすぎず、素直に感情を伝えることができる人になることです。

――EXOとEXO-CBX、そしてソロ歌手チェンとして、休まず多彩な魅力を見せることができる原動力は何でしょうか?

チェン:1人だけの時間も大きかったと思います。“チプドリ”(インドア派)というニックネームのように、1人だけの時間を過ごしながらリフレッシュする方です。エネルギーを与えなければならない立場であり、普段からたくさんの方々に会っているので、静かでリラックスした状態で、携帯電話のチャージをするように休みを取ります。時々ステージで失敗して、ストレスを感じたり良くないことが起こっても、1人でマインドコントロールをして乗り越える方です。

――EXOが今年でデビュー7年を迎えました。チェンさんにとってEXOとは?

チェン:本当に家族のように感じています。複数のメンバーでグループ活動をしていくと、あるタイミングで情熱が溢れるメンバーもいて、休みたいメンバーもいるんですけど、そのタイミングが異なっても、絶えず理解し、配慮し、リードし合い、今まで一緒に突っ走ってきたメンバーたちに本当に感謝しています。本当に実の兄弟のような大切な存在です。

――リーダーのスホさんが「ファンからいつも『EXOになってくれてありがとう』と言われる度に本当に幸せだ。生まれ変わってもEXOになりたい」と言いました。共感していますか?

チェン:生まれ変わってもEXOだったら本当に嬉しいですね。EXOで幸せだったことの1つは、良い方々にたくさん出会うことができたことです。メンバーたち、マネージャーの兄さんたち、スタッフ、当然欠かせないファンの皆さんまで。EXOとして活動しながら、良い人ばかりに出会いました。ファンの「歌ってくれてありがとう」という言葉がいつも嬉しいです。自分の歌を好きになってくれる人がいるということ自体が、誰かに認められたという意味じゃないですか。活動する上でこの上ない大きな原動力になります。

記者 : パク・スンヒョン