「ガール・コップス」少女時代 スヨン“少女時代のイメージを脱ぎ捨てる気はない…機会があればまた集まりたい”

OSEN |

写真=SARAMエンターテインメント
スヨンが最近、ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで行われたインタビューで、演技に対する姿勢や心構えを率直に打ち明けた。彼女の声は遠慮がちで震えていて、ある質問には照れ笑いもしたが、心の奥深くから出てくる自身に対する信頼と、演技に対する強い思いが込められていた。

同じ空間で顔を合わせて話してみてこそ、その人について知ることができるというが、インタビューを通じて30歳を迎えたスヨンの真心を感じることができた。

先月、公開された映画「ガール・コップス」は、48時間後にアップロードが予告されたデジタル性犯罪事件が発生し、警察さえ諦めた事件を一網打尽するためにタッグを組んだガールクラッシュコンビの非公式捜査を描く。スヨンはこの映画でハッカー顔負けの能力の持ち主チャンミ役を務めた。

女優ラ・ミランが伝説のエース刑事ミヨン、イ・ソンギョンが苦情室に左遷されたジヘ役を務める。ミヨンとジヘは義理の姉妹で、捜査1課の刑事だ。スヨンも、助演として並外れた存在感を表す。

スヨンはこの日「いつか作品を通じて、チャンミのようなキャラクターに出会えるんじゃないかと思っていました。映画を通じて最も自分らしく表現できるキャラクターに会いたいと思っていたのですが、このようなキャラクターに出会えて、ありがたくドキドキしました」と作品に参加した思いを伝えた。スヨンは映画制作会社フィルムモメンタムの代表との縁で「ガール・コップス」に出演した。

スヨンは「台本で読んだ時、チャンミというキャラクターがすごく面白かったです。笑いながら読んだのですが、今までやったことのないキャラクターであり、上手にできると信じていました。でも私が期待していたチャンミより上手に表現できなかったと思います。個人的には残念でしたが、監督が評価してくださって、安心して観ました」と話した。

オファーを受けたスヨンは「制作会社の代表とは、私が『SBSテレビ芸能』のMCをした時、同じMCだったユン・ドヒョン先輩のおかげで一緒に食事をしたことがありました。当時、私が映画に出たいと言ったら、その代表の方が『自分が映画をすることになったら、ぜひ一緒にやろう』と言ってくださったのですが、本当に連絡をくださいました。いただいた台本が私がやりたかったキャラクターだったので、私としてはやらない理由がなかったです」と出演した経緯を説明した。

また「正確に覚えているのが、あの日は教会にいた日でした。代表から電話をもらって、どんなキャラクターでもいいから協力したいと思いました。自分にできる役がなくても、一旦代表の気持ちが本当にありがたかったです。『スヨン、君にやってもらいたい役があるよ』と言われて、あれこれ考えずにスケジュールが空いていたらやろうと思いました。まず、最初のセリフから気に入りました。とてもときめいた気持ちで、やると言いました」と映画出演への過程を振り返った。

チャンミのキャラクターを研究し、シナリオに忠実だったというスヨンは「『ガール・コップス』は監督が考えていたものがあって、それを再現するのが自分の役割でした。なのでプレッシャーがありました。自分が表現したものが間違っていたらどうしようと思ったのですが、監督もはっきりとした笑いのコードがありました。緊張してばかりだったのですが、私が笑えた瞬間はラ・ミラン姉さんが雰囲気を盛り上げるために面白いことを言った時でした(笑)。すごく楽しかったです」と振り返った。

また「コミカルな演技がこんなに難しいんだということを『ガール・コップス』を通じて身をもって感じました。ラ・ミランさんという女優と共演でき、すごく勉強になる現場でした。これから他の作品でチャンミのようなキャラクターに出会えるのは容易ではないと思います。もし『ガール・コップス』がシリーズ化されたら、私がチャンミとしてずっと演技したいです」と願いを語った。

スヨンは口汚いチャンミ役をこなすために、知人から悪口を習ったという。「監督から『チャンミの悪口がもっと自然であってほしい』と言われました。その日から、私は悪口をどのようにしたらいいか悩みました。知り合いの中に発想も面白く、話も面白いお姉さんがいるのですが、そのお姉さんに会って、面白い口調を習いました。周りの知人を通じてチャンミのキャラクターの参考にしました。現場ではラ・ミラン姉さんがアドバイスしてくださって、ちゃんとやることができました」と話した。

続いて「『ガール・コップス』の撮影を終えてドラマの撮影をしたのですが、その口調にすごく慣れていて、早く変えなくちゃと思いました(笑)。口調だけではなく、行動もチャンミらしくなっていて、そういう部分も端正にしなければならなかったです」と伝えた。

スヨンは「どんな女優として成長したいか?」という質問に「新人歌手の時は『目標が何か?』という質問に目標はないと答えていました。女優も制作者やスタッフの選択を受ける立場なので、さまざまな選択肢に置かれる人でありたいです。スヨンだから排除されるのではなく、選択される女優になりたいです」と答えた。

最近、映画「女王陛下のお気に入り」を観たというスヨンは、女優エマ・ストーンの演技に惚れたという。「とても良かったです。彼女は自身の進むべき道をはっきりと決めているんだなあと思いました。私はどこに進めばいいでしょうか?(笑)すべてのシナリオが彼女に行くんじゃないかと思います」と話した。

また「私は歌手のイメージを壊したいというよりは、人間チェ・スヨンを見せたいです。まだ少女時代で、機会があればいつでも再び集まることができると思います。(歌手として)華やかな上着を見せてきたとすれば、これからはさまざまな上着が似合う人になりたいです。少女時代、ガールズグループのイメージを脱ぎ捨てたいとは思っていないです。始まりが少女時代でしたし、たくさんの方々に好きになっていただいたので、それを脱ぎ捨てる気はないです。さまざまなキャラクターが似合う女優になりたい」と話した。

「20代を振り返ってみたら、すごくあっという間に過ぎたように思います。たくさんのことをしましたが、今は選択と集中をしなければならない時期です。誰かに聞いたのですが、もう選択しなかったことも自分で背負わなければならないと言っていました。選択しなかったことも乗り越えなければならない時期ではないかと思います(笑)。」

記者 : キム・ボラ