Vol.2 ― N.Flying「Rooftop」でチャート逆走&1位獲得も“これからがスタート…僕達らしい音楽を見つけられると信じています”

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韓国4人組ロックバンドN.Flyingが5月22日(水)、待望の日本1stアルバム「BROTHERHOOD」を発売する。全曲が新曲であり、すべての曲をメンバーが制作、さらに新メンバーとしてユ・フェスンが合流して初めて日本でリリースされる作品という点でも見逃せない1枚だ。また、韓国では1月に公開した「Rooftop」でチャート逆走、音楽番組でデビュー後初の1位まで獲得し、注目度が高まっている。そんなN.Flyingに、「Rooftop」ヒットの感想や今後披露したい音楽、日本1stアルバムと単独ライブにかける思いをたっぷりと語ってもらった。

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――韓国で大ヒットの「Rooftop」ですが、実は韓国で発表前に日本のライブで披露されていたんですよね。韓国でも最初はこの曲でカムバックをする予定はなかったと聞きました。

イ・スンヒョプ:はい、そうなんです。僕たちが空白期に、音楽共有サービスのSoundCloudを使って、日記のように僕たちの音楽を記録していたんです。「Rooftop」はただファンの方たちに聞いてもらおうと思って、6ヶ月前にそこに公開しました。日本で公演をする際、僕たちってまだ曲のレパートリーが多くはないじゃないですか。それでSoundCloudにある「Rooftop」をやってみようということになりました。この曲を歌った時、プロデューサーが来ていたのですが、「この曲は何?」と聞かれて「僕たちが作った曲です」と答えたら、「この曲が良いからこの曲でやってみよう」とおっしゃいました。もともとカムバックは3月に予定していましたが、急遽この曲で1月に活動しようという話になりました。僕たちはバスキングをしながら曲を発表するFLY HIGH PROJECTを進行中ですし、冬は外がとても寒いですし、楽器の状態も気になるので、バスキングができていなかったんです。だからその代わりに音楽番組に出ることになりました。本当に突然でしたね、準備期間は1ヶ月もなかったと思います。急いで準備をしましたが、良い結果が出て良かったです。

――音楽配信サイトの1位に続いて、3月5日の「THE SHOW」にも出演して音楽番組でも初の1位を獲得しましたね。ジェヒョンさんの大粒の涙が印象的でしたが、その時はどんな気持ちがこみあげてきたのですか?

キム・ジェヒョン:その時、これまであった出来事がすべて頭の中に浮かび、過ぎ去っていきました。長いと言えば長いし、短いと言えば短い時間だったかもしれませんが、すべてが思い出されました。なぜ泣いたのかというと、その瞬間ごとに、いつも感謝したい方々がいました。家族、ファン、事務所の方々、仲間のことを考えたら涙が出ました。その時SF9のロウンが僕を抱きしめてくれましたが、SF9も長い時間を共に過ごしてきた仲間なので、ロウンも一緒に泣いていました。ただ、ロウンって背が高いじゃないですか。だからロウンの肩に僕の顔がのってたんですが、背が高いからあごがすごい上に上がっちゃってて(笑)。お客さんにも笑われたんですよ(笑)。全部あいつのせいです(笑)。

イ・スンヒョプ:ファンの皆さんも最初は泣いていたけど、それに気づいてからは笑ってましたね(笑)。

メンバー一同:(ファンの表情の変化を再現するスンヒョプに)(笑)。


「ズワイガニを注文してお祝いしました」

――同じFNCの仲間たちも成功をすごく喜んでいるようでした。SNSではFTISLANDやAOAのメンバーも祝福していましたが、何か直接かけてもらった言葉はありますか?

イ・スンヒョプ:その時期に先輩方と会うタイミングがなくて、直接何か聞いたことはなかったんです。

キム・ジェヒョン:でもFNC全体が、1位になる前から順位が徐々に上がっていくのをずっと皆で応援してくれたような感じがしました。

チャ・フン:先輩方は、一番下の兄弟が大学に合格したみたいな、そんな風に感じたんじゃないのかなと思います。

――FNCの俳優のクァク・ドンヨンさんも、順位が上がってきた頃、一緒にInstagramでライブ配信をしていましたよね。仲の良い姿が印象的でした。

イ・スンヒョプ:え、それ見てたんですか? 恥ずかしいです(笑)。それちょっと後悔しているんです。なぜかというと、ドンヨンと一緒に生配信することってあまりないことなんですけど、その時にドンヨンがやろうって言ったのでやってみたら、視聴者数がすごいことになって(笑)。それまでメンバーたちとやっていた時は1000人くらいだったと思うんですけど、ドンヨンが入ったら突然3000人くらいに変わったんです。でもその時の僕は寝る前のすごくラフな状態だったので、その姿をあんなに大人数に見られていたのかと思うとちょっと恥ずかしいですね(笑)。その後1位を取って、本当に幸せなことなのに、実感が沸かなかったんです。

――少し時間が経った今はどうですか?

イ・スンヒョプ:今も同じです(笑)。正直に言うと1位よりも、最初に音楽配信チャートで100位以内(97位)に入った時の方がうれしかったです。1位ももちろんうれしいですが、実感できないほどの幸せなので。97位の時は「うわぁ、入ったんだ……」っていう感じでとても幸せな気分でした。

キム・ジェヒョン:韓国で良い評価をいただけたので、これから日本でリリースされる「BROTHERHOOD」にも期待しているんです。期待半分、ドキドキ半分って感じですね。

イ・スンヒョプ:97位にランクインした時、ズワイガニを注文して家でお祝いしたんです。でも1位になった時は、すぐに練習を始めました。「BROTHERHOOD」の準備に集中していた時期だったので、練習することが1位を祝う方法だと思いました。

――「Rooftop」のヒットで次回作にもかなり関心が高まると思います。今後はどんな曲を発表したいと思っていますか?

イ・スンヒョプ:実はもう韓国での次のアルバムは完成しているんですよ。正直、最初は「Rooftop」で僕たちに関心を持ってくれた方々が、次も「Rooftop」みたいな曲を期待していたのに、「あれ、違うね」って思うかもしれないって心配する部分もあったんです。でも、僕たちはまだ自分たちのはっきりとしたカラーができたとは思っていません。それを作っていく過程だと思っているからです。これからもずっといろんな音楽を試していくと思いますが、やりたいことの範囲がとても広いんです。絶対にこれをやりたいという一つがあるわけではなく、その時その時、N.Flyingがやりたい音楽を披露していくと思います。皆さんには音楽的なジャンルというよりは、N.Flyingが作っていく曲のメッセージ、音、声に期待してほしいです。

――以前のインタビューでは、ジェヒョンさんが「N.Flying」というジャンルを確立したいとおっしゃっていましたよね。

キム・ジェヒョン:そうですね。いつかはそれを見つけられると信じています。僕たちの音楽を聞いた人が「ああ、N.Flyingだね」「N.Flyingらしいね」って思えるような。それまで、スンヒョプ兄さんが言ったように、継続して良い音楽を届けていきたいです。

イ・スンヒョプ:ジェヒョンがその話をした時、当時の僕は「え、それどういうこと?」って思っていたんです。でも今になって考えると、大衆の皆さんがそのことに少しずつ関心を持ち始めてくれているような気がします。NAVER(韓国最大手のインターネット検索ポータルサイト)で「知識iN」という、自分の聞きたいことを投稿して、それを見た方が回答してくれるところがあります。そこで「『Rooftop』みたいな曲をおすすめしてください」って書き込んでいる人がいたんですよ。それってジェヒョンが考えていたことに近い気がします。まだまだ先は長いと思うし、これからがスタートだと思いますけどね。


「自分たちを“作業室のカビたち”って呼んでいるんです(笑)」

――ほとんどの曲がスンヒョプさんの作詞、作曲ですが、フェスンさんが加わったことで、曲を制作する上で変わったことはありますか?

イ・スンヒョプ:そこまで変えようと考えてはいないです。フェスンのパートだからフェスンのためにこの部分を作ったの? とか聞かれることがあるのですが、フェスンの良いところは、どんなカラーの音楽であっても溶け込むことができることです。それくらい宝物のような声を持っている子だと思っています。それに常に成長していますし。うらやましいです、ちょっと分けてもらいたいくらいです(笑)。

ユ・フェスン:グループに合流した時、兄さんたちが持っている音楽スタイルがあるので、それにうまく加わるように努力しました。僕も天才ではないし(笑)、全てをうまくはできないけれど、兄さんたちについて行けるようにうまくやりたいという気持ちがありました。N.Flyingの曲はリズム感が重要だと思いますが、最初はリズム感がなくて大変だった記憶があります。

――SNSを見ていると、時間帯に関わらず熱心に音楽作業をされていることがうかがえますが……。

ユ・フェスン:もうそれが生活の一部というか。その日のスケジュールがすごく忙しくてとか、本当に疲れていてとかでなければ、とりあえず作業室に向かいます。

チャ・フン:いつも曲を作るぞ! って構えているわけではなくて、作業室に行って音楽を聞いたり、調べたり、知識を得る時間でもありますね。

ユ・フェスン:そうですね、もっと楽な気持ちで、好きな音楽を聞いたり、僕たちの過去の公演のステージや他のアーティストの映像を見たりとか。成長の時間です。

イ・スンヒョプ:僕たちは自分たちのことを「作業室のカビたち」って呼んでいるんですよ。作業室に居座っているから(笑)。

キム・ジェヒョン:作業室にいない時でも、何か思いついたらよく携帯にメモしますね。

チャ・フン:作業室にいない時間だと、僕はシャワーを浴びている時や、寝る直前に一番メロディーがよく思いつくんです。その場合は、その時間からまた作業室に行くこともできないので、携帯電話に録音するのが習慣になりました。ギターリフが思いついた時は、iPhoneにスケッチできる機能がありますが、そこに簡単に書いておきます。

ユ・フェスン:僕はメロディーや歌詞が突然思い浮かぶということはあまりなくて、それよりもこういう感じの曲をやってみたいとか、曲のテーマとかが思い浮かんだらメモしておきます。そこから曲を作っていくスタイルです。

――SNSと言えば、フェスンさんがInstagramによくおいしそうなご飯の写真をアップしていますが、あればすべてフェスンさんの手作りなのですか?

ユ・フェスン:はい、全部僕が作ったものです! ここに常連さんもいますけど(笑)。

キム・ジェヒョン:はい、僕です(笑)。全部おいしいけど、特にキムチチゲは最高です!

ユ・フェスン:両親は料理が上手ですが、特に詳しく聞いたことはないです。作りたいものがあれば少し聞きますが、基本的には自己流で自然とできるようになりました。料理が習慣になって、買って食べることをあまりしなくなりました。

キム・ジェヒョン:前は出前をとって食べることが多かったですが、フェスンが来てからは、スケジュールなどで忙しくない限りはフェスンが作ったご飯を食べています。

――6月にはFTISLANDのイ・ジェジンさんをゲストに迎えてライブツアーも開催されますね。アルバムとライブを楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ユ・フェスン:公演ごとに新しい雰囲気と楽しいステージをお届けしようと努力しています。「BROTHERHOOD」とライブツアーを待ってくださっているファンの皆さんに、満足していただけるよう頑張ります。良い音楽、良いライブでお応えできるよう努力しますので少しだけ待っていてください。気楽な気持ちで聞いていただけたらうれしいです。

イ・スンヒョプ:これまで良いこともあれば、皆さんにご心配をおかけするような出来事もあったじゃないですか。だから、6月のツアーは、皆さんに「ただいま、戻ってきたよ」って挨拶をする時間にしたいです。FTISLANDのイ・ジェジン先輩がベーシストで参加してくれますが、先輩もすごく一生懸命、親身になって準備を一緒にしてくれています。「帰ってきたよ」って、僕たちのそのままの姿をお見せしたいです、それから「BROTHERHOOD」に収録された新曲もすべて披露する予定ですので、たくさんの方に来ていただけたらうれしいです。

撮影:前手秀紀

■リリース情報
「BROTHERHOOD」
2019年5月22日(水)発売

【初回限定盤】
形態:CD+DVD
価格:4,500円+税
品番:FNCD-10005/6
<CD>
「The World Is Mine」「Stand By Me」「Pinhole」「Wanna Be」「Color」「Lupin」「Run」「Delight」「Rooftop -Japanese ver.-」「Songbird」の全10曲
<DVD>
・Stand By Me–Music Video-
・“THE REAL IV”at TSUTAYA O-EAST 2018.12.7 ライブ映像6曲収録予定
[The Real / Knock Knock(Japanese Ver.)/ Endless Summer / Hot Potato / HOW R U TODAY / ギガマッキョ(Japanese Ver.)]

【通常盤】
形態:CD
価格:3,000円+税
品番:FNCD-10007
<CD>
「The World Is Mine」「Stand By Me」「Pinhole」「Wanna Be」「Color」「Lupin」「Run」「Delight」「Rooftop -Japanese ver.-」「Songbird」の全10曲

※FNC JAPAN ONLINE STOREからご予約いただくと、ソロトレカ4種セットをプレゼント!

◯リリースイベント実施概要
【対象商品】
2019/5/22 Release
N.Flying Japan 1st Album『BROTHERHOOD』
1:〈初回限定盤〉[CD+DVD]¥4,500(本体)+税 品番 FNCD-10005/6
2:〈通常盤〉[CD]¥3,000(本体)+税 品番 FNCD-10007
※初回プレス分のみ
・<イベント参加券>1枚封入

イベント会場でも商品の販売を予定しております。
※対象商品は数に限りがございます。なくなり次第販売終了となりますのでご了承ください。
※事前にタワーレコード/TOWER miniの店舗、タワーレコードオンラインでご購入いただいた商品に封入されている<イベント参加券>でもご参加いただけます。但し、タワーレコードオンラインでのご購入の場合は、商品の到着日時にご注意ください。(必ず購入前にご確認ください。)
※事前にFNC JAPAN ONLINE STOREでご購入いただいた商品に封入されている<イベント参加券>でもご参加いただけます。FNC JAPAN ONLINE STOREから23日23:59までにご予約、入金いただけると6/1までにお届けいたします。

【リリースイベント開催場所&日時】
<東海エリア>
日程:2019年6月3日(月)
会場:愛知県 DIAMOND HALL
開始予定時間:19:00(イベント受付・CD販売開始17:00)
※イベント開始予定時間の30分~1時間前に特典会の整列を行います。

<関西エリア>
日程:2019年6月5日(水)
会場: 大阪府 T・Bホール
開始予定時間:17:00(イベント受付・CD販売開始15:00)
※イベント開始予定時間の30分~1時間前に特典会の整列を行います。

<関東エリア>
日程:2019年6月8日(土)
会場:東京都 タワーレコード 渋谷店 B1F CUTUP STUDIO
イベント開始予定時間13:00(イベント受付・CD販売開始10:00)
※イベント開始予定時間の30分~1時間前に特典会の整列を行います。

【リリースイベント特典会内容】
①「メンバー全員とのサイン会」
Japan 1st Album『BROTHERHOOD』に封入されている<イベント参加券>2枚で、メンバー4人全員とのサイン会に1回ご参加いただけます。

②「メンバー個別撮影会」
Japan 1st Album『BROTHERHOOD』に封入されている<イベント参加券>1枚で、お好きなメンバーの個別撮影会に1回ご参加いただけます。

・リリースイベントでは、1部「メンバー全員とのサイン会」、2部「メンバー個別撮影会」の順番で行う予定となっております。各回、列が途切れ次第終了となります。
・2部「メンバー個別撮影会」のスタート予定時刻は公表いたしかねますので予めご了承ください。
・必ず、会場スタッフの指示に従っていただき、ご整列頂けますよう皆様のご協力をお願いいたします。
・なお、<イベント参加券>は各イベント実施の際にスタッフにて全て回収させていただきます。

※会場へのお問い合わせはイベント中止の要因となりますので絶対におやめください。
※イベントの詳細および注意事項についてはイベントに参加する前にオフィシャルHPを必ずご確認ください。

■公演概要
N.Flying 2019 LIVE IN JAPAN -BROTHERHOOD-
【東京】新木場STUDIO COAST
2019年6月7日(金)18:00開場/19:00開演
<追加公演日程>
【愛知】DIAMOND HALL
2019年6月4日(火)18:00開場/19:00開演
【大阪】BIG CAT
2019年6月6日(木)18:00開場/19:00開演

■関連サイト
N.Flying オフィシャルHP:http://nflying-official.jp/

記者 : Kstyle編集部