Vol.1 ― N.Flying、1stアルバム「BROTHERHOOD」をリリース!“日本のアニメが好きで…ライブでもメドレーを披露しました”

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韓国4人組ロックバンドN.Flyingが5月22日(水)、待望の日本1stアルバム「BROTHERHOOD」を発売する。全曲が新曲でメンバーが制作、さらに新メンバーとしてユ・フェスンが合流して初めて日本でリリースされる作品という点でも見逃せない1枚だ。また、韓国では1月に公開した「Rooftop」でチャート逆走、音楽番組でデビュー後初の1位まで獲得し、注目度が高まっている。そんなN.Flyingに、「Rooftop」ヒットの感想や今後披露したい音楽、日本1stアルバムと単独ライブにかける思いをたっぷりと語ってもらった。

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――5月22日(水)に日本1stアルバム「BROTHERHOOD」が発売されます。収録曲は全曲が新曲、かつメンバーの作詞作曲という点でファンの皆さんの期待が高まっているようですが、アルバムの紹介をお願いします。

イ・スンヒョプ:まずタイトルの「BROTHERHOOD」(兄弟愛)という言葉は、今の僕たちにぴったりな言葉だと思うんです。インディーズ生活から6年目になりますが、僕たちのストーリーをすべて盛り込みました。歌で伝えたいメッセージに注目してほしいです。全曲を新曲にしたいし、新しい姿もお見せしたくて、そんな僕たちの欲もたくさん入っているアルバムですね。何よりこの全曲をライブでお見せする予定ですので、楽しみにしていてほしいです。

――アルバムの最初に収録されたのは「Stand By Me」ですね。絆をテーマに作られた曲だとうかがいましたが、この曲を1曲目に選んだ理由は何ですか?

イ・スンヒョプ:「Stand By Me」が「BROTHERHOOD」を最も象徴する曲だと思うんです。明るい未来をイメージして、兄弟、メンバー、家族、友達などの隣にいつも一緒にいて、その縁を大切にしていきたいという思いを込めた歌です。他の収録曲にもそういう気持ちを歌ったものもありますが、また違う方法で表現していたりするので、「Stand By Me」が最も「BROTHERHOOD」という言葉をよく表していると思いました。

――では、メンバー間の絆を感じる瞬間があるとすればどんな時ですか?

イ・スンヒョプ:う~ん……ライブの時、終わらないといけなかったのに、間違って一節多く演奏しちゃった時とか? そんな時は互いに目を合わせて、阿吽の呼吸で皆が音を合わせることができますね。これまで過ごしてきた時間があるから絆になるわけで、そういう時、やっぱりさすが僕たちなんだなって感じます。

――11曲が収録予定とのことですが、皆さんが特にお気に入りの一曲と、その理由を教えてください。

チャ・フン:僕は「Stand By Me」が一番心にぐっとくる曲です。日本ツアーでこの曲を披露した時に、この曲の意味をかみ締めながら僕たちのことを見つめるファンの皆さんの目を、いまだに忘れることができないからです。

キム・ジェヒョン:僕は「BROTHERHOOD」のアルバム自体が本当にいいので、どれか一曲を選ぶことができません。メンバーたちの考え、これまでの努力がすべて詰まったものじゃないですか。だから多くの皆さんに知ってほしい、たくさん聞いてほしいという思いだけです。聞いた方に、N.Flyingが本当に頑張ったんだな、と思っていただければうれしいですし、かっこいい音楽をする子たちだね、という反応が得られたらいいなと思います。また、曲同士につながりもありますから、それを見つける楽しさもあると思います。

イ・スンヒョプ:僕もジェヒョンと同じです。一曲をおすすめするよりは全曲を聞いてほしいです。全曲僕たちが作ったものですので、全てに僕たちの考えが表れているからです。一曲一曲に込められたメッセージを全て受け取ってほしいという意味で、全曲をおすすめしたいです。

ユ・フェスン:皆に言われてしまいましたね(笑)。それなら僕は、聞き方をおすすめしたいと思います。聞く前に誰が作ったのかを見ずに、曲を聞きながらこれはこのメンバーが作った曲だと思う、この人の考えだと思うということを考えながら聞いてみるのもいいと思います。


「タワーレコードに自分の顔が…うれしいです!」

――日本ではフェスンさんが加入してから最初のリリースになりますよね。さらにそれが日本1stアルバムということで、特別な作品になっていると思うのですがお気持ちはいかがですか?

ユ・フェスン:僕は日本のタワーレコードにまだ行ったことはないのですが、写真で見た時、僕の顔は見つけられなかったんです(笑)。だからタワーレコードに自分の顔が写っているCDが並ぶことが夢だったのですが、今回それが実現するのでうれしいです!

イ・スンヒョプ:今回のジャケット写真は僕たちの写真ではない予定だけど……中には顔写真が入るね(笑)。

ユ・フェスン:はい、やっとです(笑)!

――皆さんは日本で生活した経験も長かったですが、フェスンさんはグループに加入して初めて日本に来て、それから1年ほど経った今、日本での活動はいかがですか?

ユ・フェスン:たくさん成長したと言えるかは分かりませんが、成長するためにたくさん努力してきたことは事実です。それに日本語の実力は当時よりはちょっと伸びたのではないかと思います!

チャ・フン:僕もそれはすごく感じます。フェスンが意識しているのかしていないのか分かりませんが、会話をしていて突然日本語が出てくる時があります。それも「放せ」とか「どけ」とか(笑)。フェスンは日本のアニメが好きなので、アニメの言葉を覚えちゃってちょっと語気が強いですね(笑)。

ユ・フェスン:アニメで独学していたので……。でも今は違いますよ!「です」を使っています(笑)。

チャ・フン:そうですね、最近では敬語もすごくできるようになったと思います。

ユ・フェスン:それもやはり良いライブを見せるためには、コミュニケーションをうまくできればステージももっと良くなるだろうと思ったからです。そう考えるようになってから、特に一生懸命勉強をしました。

――フェスンさんは日本のアニメがお好きとのことですが、どんな作品が好きなのですか?

ユ・フェスン:選り好みはしませんよ(笑)。いろんなジャンルのアニメを見ますが、ファンタジーが好きですね。アニメを見ながらその主題歌にも関心を持つようになって、それでN.Flyingのライブの時にアニメメドレーをやることにもつながりました。

――ファンタジーということは「ONE PIECE」などもお好きですか?

ユ・フェスン:はい、「ONE PIECE」は一番最近出たのまで全部見ましたし、アニメは僕の趣味と言えると思います。皆さんが時間のある時に運動とか読書、映画を楽しむのであれば、僕はその時間をアニメ鑑賞にあてているので。

チャ・フン:そういえば、今週は「ONE PIECE」の放送がお休みみたいなんです、残念です(笑)。

――最近N.Flyingの日本オフィシャルYouTubeチャンネルがオープンしました。昨年末のライブで披露した日本のアニメメドレーや「U.S.A.」のバンドアレンジ、人気のK-POPメドレーなどで会場が沸いていましたが、選曲はどのようにされているのですか?

イ・スンヒョプ:ライブには僕たちの曲を知っているファンの方もいらっしゃれば、まだ僕たちのことをあまり知らないという方もいらっしゃるじゃないですか。知らない曲を聞くよりも、知っている曲を僕たちのカラーで聞いてもらう方がいいと思いましたし、メンバーたちが興味のある曲をできればいいなと思ってやりました。フェスンは本当にアニメ好きなので、アニメメドレーをやったらどうかと考えて。フェスンが見たアニメの主題歌を集めました。

ユ・フェスン:今まで見ていたけど歌うのは初めてでした。本当に楽しかったです。

イ・スンヒョプ:すごくうれしそうだったよね。K-POPメドレーの方は、僕たちが好きな曲というよりは、日本でお見せするので、日本の方が好きなメロディーが何かというところに重点を置いて選曲をしました。事務所の皆さんに聞いたり、おすすめの曲を挙げてもらったりしながら決めました。


「RADWIMPSさんは本当に歌詞がすごい…」

――昨年末のライブの中で、一番印象に残っている瞬間はどんな場面ですか?

イ・スンヒョプ:たぶん皆一緒だよね?

キム・ジェヒョン:「やっとです」のところでしょう?

イ・スンヒョプ:そう。やっとここまで来ることができましたって僕が話した場面です。その時泣きそうになっていたんですが、その後に歌った「Stand By Me」が感動的で……公演会場で泣いたのはそれが初めてでした。

チャ・フン:それ以降、スンヒョプ兄さんが公演で涙を見せるようになりました。

イ・スンヒョプ:ステージの上で自分の素直な気持ちを伝える方法が分かったような気がします。でも、あんまり泣くのもよくないと思ってます(笑)。泣いちゃうとうまく歌えないし、良いステージをお見せしたかったのにちょっと残念な気持ちもあったんです。

チャ・フン:僕もその時の「Stand By Me」のステージは、いまだに頭の中に深く残っています。

イ・スンヒョプ:今でも「Stand By Me」を歌う時は、その時のことが思い出されて泣きそうになりますね。

――今後バンドアレンジでやってみたら面白そうだと思っているアーティストや曲はありますか?

キム・ジェヒョン:う~ん、その時によって変わると思います。時代も変わっているし、その時の流行も変わるだろうし。流行りの音楽をお見せしたい気持ちもありますが、最大限メンバーたちの考えや希望を取り入れたものをやりたいです。それでいてライブに来てくれる方々も楽しめる曲がいいですね。

イ・スンヒョプ:僕は流行の音楽よりも、たくさんの人の心を動かせるような曲をやりたいです。最近「君の名は。」の主題歌のRADWIMPSさんの「前前前世」をやったじゃないですか。その後に、その曲が収録されているアルバムの曲を聞いたんですが、本当に全曲良かったんです。でもRADWIMPSさんの曲だけずっとやるのもどうなんだろう……と思って、今ちょっと悩んでいます(笑)。

チャ・フン:RADWIMPSさんは本当に歌詞がすごい……ヤバいなと思います。

――日本のアーティストに限らず、最近よく聞いている曲を教えてください。

ユ・フェスン:僕は、YouTubeで公開していますが、米津玄師さんの「Lemon」を歌ったんです。最近は内容を理解せずに聞いていましたが、内容を理解して、歌詞を見ながら聞くとまた感じ方が違って。本当に名曲だなと思います。

キム・ジェヒョン:僕はMarshmelloさんの「Happier」という曲をおすすめしたいです。ミュージックビデオも新しい感動を与えてくれるし、よく聞いています。

チャ・フン:僕は歌を何かおすすめしてと言われた時にいつもこの曲のことを話していますが、ONE OK ROCKさんの「Wherever you are」です。曲の中に歌詞が淡白に溶け込んでいるにもかかわらず、それが雑に思われるのではなく、誰もが感動できるような構成になっていてすごいなと思います。今日も聞いてきましたし、ずっと好きな曲です。

イ・スンヒョプ:僕はインディーズ時代からLyu:Lyuさん(現在のバンド名はCIVILIAN)の「メシア」が好きです。メロディーが好きで今でもよく聞きます。聞くと心が動かされるような気がします。

チャ・フン:僕たちが「COUNTDOWN JAPAN」で最初に見たのがLyu:Lyuさんだったのですが、その時の感動を忘れることができなくて、帰ってすぐにLyu:Lyuさんの曲を調べたんです。良い曲が多かったのですが、「メシア」はけっこう歌詞が極端というか、強いんですね。例えば「多分あなたが居なくたって世界が止まることは無いし」とか「恐らく僕が居なくたってあの子は今日も笑っている」という歌詞です。サビでも「できるだけ長く首を絞めて」という歌詞もあって、死ぬ勇気はないけど、許してもらえるのならいいなという内容なんです。極端だけど、すごく現実的ですよね。現実的に辛い人間の心理をよく表しているなと思います。

イ・スンヒョプ:ちょっと待って、これ僕のオススメ曲だよね?(笑)

メンバー一同:(笑)。

チャ・フン:そうだったね(笑)。僕のおすすめみたいに語っちゃいました(笑)。

撮影:前手秀紀

■リリース情報
「BROTHERHOOD」
2019年5月22日(水)発売

【初回限定盤】
形態:CD+DVD
価格:4,500円+税
品番:FNCD-10005/6
<CD>
Stand by me含む全10曲予定
<DVD>
・Stand by me–Music Video-
・“THE REAL IV”at TSUTAYA O-EAST 2018.12.7 ライブ映像6曲収録予定
[The Real / Knock Knock(Japanese Ver.)/ Endless Summer / Hot Potato / HOW R U TODAY / ギガマッキョ(Japanese Ver.)]

【通常盤】
形態:CD
価格:3,000円+税
品番:FNCD-10007
<CD>
Stand by me含む全10曲予定

■公演概要
N.Flying 2019 LIVE IN JAPAN -BROTHERHOOD-
【東京】新木場STUDIO COAST
2019年6月7日(金)18:00開場/19:00開演
<追加公演日程>
【愛知】DIAMOND HALL
2019年6月4日(火)18:00開場/19:00開演
【大阪】BIG CAT
2019年6月6日(木)18:00開場/19:00開演

■関連サイト
N.Flying オフィシャルHP:http://nflying-official.jp/

記者 : Kstyle編集部