「金」リュ・ジュンヨル“簡単に儲かったお金には警戒する…演技がもっと重要”

OSEN |

写真=SHOWBOX
俳優リュ・ジュンヨルが「お金よりも演技に集中するタイプです」と明らかにした。

リュ・ジュンヨルは最近、ソウル八判洞(パルパンドン)のカフェで行われたインタビューで、「最近はお金が人の上にあるという話もあるし、そういう事件やニュースがたくさん聞こえてきます。僕はそのような(人の上にお金があるという)部分を警戒してきましたし、今もこれからもそうだと思います。この作品を撮影しながらお金についていろいろと考えさせられ、もう一度顧みるようになりました」と話した。

また「ただこの映画は娯楽映画ですので、重くないように、頭が痛くないようにしようと努力しました。自分はどのように生きているのか、生きてきたのかを考えながら映画を撮影しました。正確に言うと『どのように生きているのか』より『どのように生きたら良いのか』についてよく考えました。お金に振り回されずに、自分がお金をコントロールしたいと思いました」と伝えた。

最近韓国で公開された映画「金」(監督:パク・ヌリ、提供・配給:SHOWBOX、制作:サナイピクチャーズ、映画会社月光)は、金持ちになりたかった“新米株式ブローカー”のチョ・イルヒョンが、汝矣島(ヨイド、韓国の金融業界)最高の作戦設計者である“番号表” に出会い、途方もない巨額をかけた作戦に巻き込まれることから繰り広げられるストーリーを描いた映画だ。2013年出版された同名の小説を原作にしているが、監督の作家的想像力を加えて新しい作品として生まれ変わった。

リュ・ジュンヨルは「お金が目標になることは、デビュー前から警戒していました。レストランや周辺で会う方々からサインを頼まれても、書いてほしいと頼まれない限り、『成功を祈ります』や『大金を稼ぎますように』などの、お金に関するコメントは書きませんでした。そういった部分も注意を払いました。主に『お幸せに』と書きました。僕も(学生時代に)そうではなかったので、『勉強がんばってください』という型にはまったようなコメントもしたくありませんでした。僕以外にもそういったことをおっしゃる方は大勢居ると思ったので、僕まで勉強しなさいという話はしたくありませんでした」と伝えた。彼は人生において金や名誉よりも、自身が好きなことを楽しむことを重視しているという。

この映画でリュ・ジュンヨルは金持ちになりたいという夢を抱いて、ソウル汝矣島(ヨイド)の証券街に入った株式ブローカーのチョ・イルヒョン役を務めた。普通の新入社員から、金を設けた後は羽振りを利かせるイルヒョンを表現したリュ・ジュンヨルのさまざまな顔を見る事ができる。

イルヒョンは普通の大学出身で、家庭も裕福ではなかったが、自分の努力1つで“証券街の心臓部”と呼ばれる汝矣島に入る。同期や先輩たちに比べて優れたものがなかったイルヒョンは、一回のミスで職場から解雇される危機に陥るが、“番号札”と呼ばれる謎の男に出会い覚醒し始める。イルヒョンが変わっていく様子が映画「金」が伝えたいメッセージであり、テーマである。

リュ・ジュンヨルは「幼かった時は、お金があまり重要ではないとか、そのようなことは考えていなかったけれど、ますますお金よりも大切なものが多いような気がします。この映画を通じてお金についてライトに、またある部分では露骨に取り扱いましたが、僕はお金よりも演技に集中して、簡単に儲かるお金は警戒します。好きなことを楽しんでしていたら、金は自然についてくるものだと思います」と伝えた。

記者 : キム・ボラ