SF9 チャニ「アイドル活動と演技の両立…未熟だが努力する自分を褒めたい」

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SBS「スターキング」に出演して、未熟なダンスを踊っていた“リトル東方神起”がいまだに思い浮かぶほど、あどけない顔が愛らしい。SF9のチャニはMBC「私の声が聞こえる」でキム・ジェウォンの子役から演技を始めた。優しそうな目元に、すぐにでも涙が溢れそうな眼差し、不慮の事故の後、障害を乗り越える切ない演技で、深みのある雰囲気を演出し視聴者の心をつかんだ。

その後もさまざまな役を経て、俳優としての存在感を高めた。JTBC「SKYキャッスル」の優等生ウジュ役で“オムチナ(何でもできる完璧な息子)”のお手本を見せ、そうそうたる俳優たちと一緒に嵐のようなストーリーを引っ張っている。俳優としての能力はもちろん、グループSF9のかわいい末っ子として愛されているチャニ。誰かの子役を経て、今は堂々としてドラマを引っ張っていくチャニの成長が嬉しい。

――どう過ごしていますか?「SKYキャッスル」の人気で、忙しい毎日を過ごしているんじゃないでしょうか。

チャニ:毎日一生懸命やっています。今は「SKYキャッスル」の撮影に完全に集中しています。

――ドラマを終えたら、もっと忙しくなりそうですね。

チャニ:ドラマが終わったら、SF9としての活動を準備できると思います。本当に幸せです。

――「SKYキャッスル」では、模範的な優等生でオムチナであるファン・ウジュ役を務めていますが、実際の学生時代はどんな学生でしたか?

チャニ:ウジュとはかなり異なりました。似ている部分もありますが、私は高校の時に寝坊で、本を開いてウトウトして怒られたこともあります。ハハ。

――では、似ている部分はありますか?

チャニ:性格的に明るいのと、友だちといる時に面白くて凛々しいのは似ていたと思います。その他には……(笑)勉強もウジュのようにはできませんでした。もちろん、ウジュのように一人で勉強してみたんですけど、うまく行きませんでした。

――ウジュを表現する上で難しいこともありましたか?

チャニ:ウジュは完璧な人間なので、この人をどうすれば立体的に表現できるんだろうと悩んだので、そこが難しかったです。ウジュは多方面で上手くやる人間なので、少し現実性がないと思いました。視聴者の目にも「あの子はなぜあんなに完璧なの?」となってしまい、共感できないんじゃないかと思って。どうすれば現実味があって魅力的に見えるかたくさん考えたんですが、その点をちゃんと活かすことができなかったようで、少し残念に思っています。すごく魅力的なキャラクターを十分活かしきれず残念でした。

――「SKYキャッスル」では、学生たちの成績をめぐる激しい対立と恋愛模様が描かれましたが、実際のチャニなら勉強と恋のうち、どちらを選択すると思いますか?

チャニ:今の僕にとっては、仕事と恋の選択ですね(笑)一生考えなければならない質問を、20歳で考えることになりましたね……ハハ。今は仕事を選択しないといけませんね。恋は将来いつでもできるけど、仕事は今じゃないと機会がないので。僕は、できれば両方ともしたいです。

――ドラマで、ウジュがヘナにいきなりキスされました。ラブシーンの演技はどうでしたか?

チャニ:そんなに難しくはありませんでした。というのも、実際に本当に慌ててしまったので。人生でいきなりキスをされたことがありませんから。台本に書かれていても、実際にそういうことが起こって、面食らいました。それがちゃんと収められていたと思います。本当に恥ずかしかったです。

――キスシーンが初めてではなかったと思いますが。

チャニ:昔も一度ありました。MBC「女王の教室」でキム・ヒャンギとキスしたんですけど、それが中学1年生か2年生の頃だったので、すごく恥ずかしかったです。思い返すとまた恥ずかしくなりますね。

――演技を始めたのはいつでしたか?

チャニ:初ドラマは、2011年の「私の心が聞こえる」です。キム・セロンと共演しました。

――「スターキング」で“リトル・ユチョン”として出演したこともありますよね。

チャニ:そうです。“リトル東方神起”として、ASTROのムンビンさんと一緒に出演しました。あの時は幼すぎて、番組が何なのかも分かっていませんでした。ただ大人たちに言われたと通りにすればいいということだったので、そのようにしました。ハハ。自分がテレビに出たのも知りませんでした。でもその後、少しずつ演技をやってみたら興味が湧いて、(演技を)やりたいと思うようになりました。

――「SKYキャッスル」の撮影現場の雰囲気はどうですか?

チャニ:皆すごく優しいです。僕の母親、父親と撮ったシーンが一番多いですが、本当に良い方々です。たまに、父親役のチェ・ウォニョン先輩からアドバイスをいただくんですけど、「すごく不安です」と言ったら気楽にやっていいと言いながら、例えばこういう部分ではこうすればもっと良くなるよと教えてくださって、すごく助かりました。母親役のイ・テラン先輩もすごく気を配ってくれるし、温かい方です。実際にとてもお会いしたかった先輩たちと共演できて、本当に幸せです。

――現場で一番カリスマ性あふれる先輩は誰ですか?

チャニ:先輩たちは皆カッコいいです。画面を通してはヨム・ジョンア先輩が相当なカリスマ性を放っていますが、現場では本当に温かい方です。なので、どうしてあんな演技ができるんだろう? と感心しました。たまにビックリするほどです。

――特に親しくなった俳優は誰ですか?

チャニ:ギジュン役で出演しているチョ・ビョンギュ兄さんと仲良くなりました。たまに会ってご飯もおごると言ってました。まだおごってもらってないですが(笑)。ドラマが終わってからも会うと思います。ビョンギュ兄さんだけではなく、他の俳優、姉さんたちにも、これからも会うことになると思います。

――皆同じくらいの年齢で、撮影が楽しかったでしょう。

チャニ:そうですね。ソジュン役で出演したキム・ドンヒとは、友だちになることにしました。ドンヒは1999年生まれですが、僕は2000年の早生まれで。最初に会った時、すぐに友だちになっていいかと聞きました。のちにドンヒが言ったんですけど、当時驚いたらしいです。2000年生まれだと聞いていたのに、急に「友だちになっていいか?」と聞かれて困惑したそうです。

――今年で20歳になりましたね。20歳になったらやりたかったことはありますか?

チャニ:1人で旅行に行ってみたいです。韓国か海外に、1人でバックパック旅行に行きたいと思っています。

――行けそうですか?

チャニ:僕、そんなに弱い人じゃありませんよ。ハハ。

――ドラマが人気になって、顔を知っている人が増えたら旅行に行きにくいかなと思って。

チャニ:でも、思ったよりあまり知ってもらっていません。今も普通に歩いています。ただ、たまに「あれ? あの子どこかで見たような気がするな」という眼差しで見られることはあります。

――20歳になった記念で、一杯しましたか?

チャニ:1月1日に、友だちと20歳記念でささやかに自祝しました。そして20歳になってから、「SKYキャッスル」の子役同士で集まりました。自分がこういう場にいられるということが本当に嬉しかったです。実は、お酒を手にしている自分に慣れなかったんですけど、楽しかったです。キム・ボラ姉さん、キム・ヘユン姉さん、キム・ドンヒ、チョ・ビョンギュ兄さん、ソン・ゴニ兄さん、皆集まりました。

――アイドル活動と演技活動を並行するのは大変じゃないですか?

チャニ:本当に楽しいです。両方とも異なる魅力があります。アイドルとして活動する時は、ステージで踊ったり歌ったりするのも楽しいし、ファンたちと一緒に作っていくというのが本当に有意義で、思い出にもなるので楽しいです。演技は役作りについて考えて、挑戦するのが魅力だと思います。両方とも上手になりたいです。欲張りかもしれないと思って、以前はすごく悩みました。1つだけ一生懸命やっても上手になるのは難しいのに、両方とも上手になれるかなと悩みました。それでも挑戦してみることにしました。もちろんまだすごく未熟ですが、努力している自分を褒めてあげたいです。

――SF9の末っ子として、チャニが感じる良い点や悩みがあると思います。

チャニ:いい点は兄さんたちがすごく優しくしてくれて、可愛がってくれますが、良くないことは少し面倒くさいです。たまにイタズラするんですよ。意地悪な愛情表現をします。実は僕があまり表現をしません。「ありがとう」ともあまり言えないし、無愛想な弟です。先日、ロウン兄さんが海外に行って、ぬいぐるみを買ってきて何も言わずにベッドに置いてくれてたんです。嬉しすぎて、ベッドに置いています。本当にありがたいのに、恥ずかしくて「ありがとう」と言えません。ダウォン兄さんは、僕が朝から仕事に行く時に疲れるかと思って、ポケットにキャラメルを入れてくれます。ヨンビン兄さんは、リーダーとして言うまでもありません。一人ひとり言い始めると切りがありません。フィヨンもメッセージでいつも応援してくれるし、テヤン兄さんは普段から愛情表現が多くて、宿舎に戻ったら「チャニ、会いたかったよ」と迎えてくれます。僕も兄さんたちに会いたかったけど「僕は別に」と言います。ハハ。

――メンバーたちも番組を見ていると思います。

チャニ:ヨンビン兄さんは今、ドラマに完全にハマっていて、ずっと裏話を聞いてくるんですけど、僕が話したら面白くないから自分で観なきゃだよと言っています。

――チャニが演技するところを、絶対に観られないというメンバーはいませんか?

チャニ:フィヨンは恥ずかしくなって観られないらしいです。僕はフィヨンがMnet「高等ラッパー2」に出演したのも欠かさず観たのに。それで今、ちょっと拗ねています。そうとは言え、フィヨンは裏で全部観ているんですよ。

――新年を迎えて、メンバーたちと一緒に立てた目標もありますか?

チャニ:音楽番組1位と音源配信チャートに入るのが、デビュー当時からの目標です。そして、ファンともっと頻繁に会うのもデビュー当時からずっと僕たちの願いでした。最近新しい目標ができたんですけど、幸せに、そして着実に活動すること、メンバーたちと最後まで一緒にやることです。僕らメンバーたちがこんな真剣な話はあまりしなさそうなイメージですが、たまにはします。でも実は皆、真剣な会話があまり好きではありません。ハハ。

記者 : パク・スンヒョン