「ボーイフレンド」最高視聴率10%で放送終了に…ソン・ヘギョ&パク・ボゴムが伝える“平凡な幸せ”の大切さ

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=tvN「ボーイフレンド」放送画面キャプチャー
tvN水木ドラマ「ボーイフレンド」が昨日(24日)、長い余韻を残して韓国での放送が終了した。ドラマは、チャ・スヒョン(ソン・ヘギョ)とキム・ジニョク(パク・ボゴム)がもう一度お互いへの愛を確認して、ハッピーエンドで終わった。

視聴率調査会社ニールスン・コリアによると、今月24日に放送された「ボーイフレンド」最終話の視聴率は、ケーブルテレビ、IPTV、衛星を統合した有料プラットフォーム世帯で平均8.7%、最高10%を記録したという。

「ボーイフレンド」はスヒョンとジニョクのロマンスを中心に、真逆の傾向を持つスヒョンの家族、ジニョクの家族、周辺人物が絡むストーリーを描いている。

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写真=tvN
#“正統メロドラマ”の魅力を最大限に

「ボーイフレンド」は刺激的な素材ではなく、メロドラマの感性を守った“正統メロ”の魅力を生かしたドラマで、劇中の人物の感情の変化に焦点を合わせることで、視聴者に重厚な響きを与えた。

一度も自分が選択した人生を生きることなく暮らしてきたスヒョンと、自由で清い魂を持ったジニョク。違う人生を生きてきた2人が、キューバという見慣れない旅先で偶然出会ってお互いに対して好感を感じ、韓国で再会して日常を分かち合いながら、お互いにより深くハマっていく過程をきめ細かく描いており、多くの視聴者を魅了した。

写真=tvN
#優れた演出・演技が輝いた

ソン・ヘギョ、パク・ボゴムなど演技派俳優たちの深い演技は、劇への没入度を高めた。ソン・ヘギョは、無味乾燥な日々を送ってきたが、ジニョクに出会って心の扉を開き明るくなっていくスヒョンの感情の変化を、繊細に表現している。同じくパク・ボゴムも、自由で肯定的な性格、自分なりの確固たる信念を持ったジニョクに完璧になりきり、視線を引いた。それぞれの役に溶け込んだ2人は、眼差しや表情、手振り、言葉遣いなどの細かい部分にまで気を遣って優れた演技力を披露し、視聴者を魅了した。

ここに、パク・シヌ監督特有の繊細で感覚的な演出が見る者の目を楽しませた。パク・シヌ監督は、色と背景音楽、カメラの構図などを活用して、人物の感情とシーンの雰囲気を極大化させると共に、フィルムや本、モノクロ写真などのアナログ感性の小道具を活用した演出で好評を得た。

キューバの夕陽の前で初めて顔を合わせるシーン、スヒョンに向けられたジニョクの堂々とした足取り、浜辺での再会シーン、キューバで最初の出会った場所を再び訪れた2人のキスシーン、別れの後にやってきた再会シーンなど、2人の姿をより一層ロマンチックに描き出したパク・シヌ監督の演出は、見る人の胸をときめかせた。

#平凡な幸せの大切さ

「ボーイフレンド」は日常の中で感じる平凡な幸せの大切さについて話している。スヒョンは政治家の娘として生まれ、一生を多くの人々の視線に閉じこめられたまま生きてきた。その反面ジニョクは、日常の日々を大切に思いながら、自由に生きてきた人物だ。「ボーイフレンド」はそんな異なる2人のロマンスを描くことで、平凡な幸せが決して平凡に得られるものではないというメッセージを伝えている。

ドラマ最終話では、手をつないで街中を歩きながら素朴なデートを楽しむスヒョンとジニョクの姿をはじめに、穏やか表情で服役中のスヒョンの父(ムン・ソングン)の姿、プライドを捨てて柔らかくなったスヒョンの母(ナム・ギエ)の姿、果物屋を経営しながら甘いみかんを幸せそうに食べるジニョクの父(シン・ジョングン)とジニョクの母(ペク・ジウォン)の姿まで、日常を生きていく人々の姿を描いており“平凡な幸せ”の大切さを切実に感じさせる。

記者 : キム・ハジン、翻訳 : 浅野わかな