“カムバック”ファン・チヨル「挫折の連続だった僕の人生…重要なのは成績じゃない」

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写真=HOWエンターテイメント
歌手ファン・チヨルが、12年ぶりにフルアルバムをリリースした。

ファン・チヨルは最近、ソウル城東(ソンドン)区聖水洞(ソンスドン)にあるPrunus Gardenにて、2ndフルアルバム「The Four Seasons」の発売記念ラウンドインタビューを開催した。今月21日のカムバックを控えて、取材陣と初めてニューアルバムについてのトークを交わしたのだ。

「The Four Seasons」は、ファン・チヨルがなんと12年ぶりにリリースするフルアルバムである。先立って彼は、2007年にデビューして1stフルアルバム「五感」を発売したことがある。それ以来8年近く無名時代を経験した後、2015年に放送されたMnet「君の声が見える」シーズン1に出演して、名前を知らせた。今では「A Daily Song」「The Only Star」など、多数のヒット曲を持つ“信じて聴く歌手”に仲間入りした人気アーティストだ。

ニューアルバムには、タイトル曲「別れを歩く」をはじめ、全11トラックが収録された。ファン・チヨルならではの感性で、愛の始まりから別れ、そして新たなスタートを歌った。タイトル曲「別れを歩く」は、別れを控えた男性の感情を込めた曲で、別れる瞬間まですべてをあげたい男性の暖かい心を表現した。

特に久しぶりにリリースするフルアルバムであるだけに、ファン・チヨルは全曲の作詞に参加するなど、格別な情熱を注いだ。

それだけでなく、ファン・チヨルはカムバックのためにダイエットを敢行して、視線を集めた。彼は「生まれて初めてダイエットというものを試みました。2~3週間で体重7kgを減量しました。断続的な断食が効果的でした。痩せたので案の定、写真と映像では顔がきれいに写りました。でも、力がなくなりました」と伝えて笑いを誘った。

続いて彼は「幸いなことに運動を並行していて、以前よりも体力が増えました」と付け加えた。

またファン・チヨルは音源の成績に関する質問には、「成績は重要ではないと考えている」と答えた。

彼は「ソロバラード歌手として十分に多くの愛を受けたし、続けて音楽をすることができることに感謝するだけです。期待して望みが大きくなると、失望が大きくなるということをあまりにもよく知っています。しかし、もちろん事務所では期待しています」と、ウィットに富んだトークを続けた。

このように超然とした心構えでいることができる理由については、「過去の僕の人生は、挫折の連続だったようだ。ソウルに上京した時から期待に膨らんでいました。すぐに挫折を味わったが、ボーカルトレーナーを開始しながらも、OST(劇中歌)の作業に参加しながらも、うまくいくという期待は手放さなかったです。その時の経験で、期待が大きいと失望が大きいということを学びました。映画を見ても予告編が全てだったということを知ると、がっかりします。だから、今は音楽をすることができること自体に大きな喜びを感じるようになりました。これからもこのような心で、良い音楽に取り組んでいくでしょう」と述べた。

続いてファン・チヨルは、「韓国を越えて、中華圏でも多くの応援を送ってくださり、僕は今でも不思議なだけです。アイドルではなく、38歳(数え年)のバラード歌手が、このような大きな愛を受けることができることに、まだ驚いて、感謝しています。僕を応援してくださるお返しに、公演でさらに多様なパフォーマンスをお見せしなければという考えです」と伝えた。

ファンへのスペシャルな愛もアピールした。彼は「今年の目標は、健康」とし、続けて「ほぼ4年間にわたり仕事だけしてみると、体が良くないことを感じています。以前は僕一人で音楽をする気持ちだったとしたら、今ではファンと一緒に取り組む気持ちなので、より体力管理をするべきだと思います。公演するときに僕の歌を鑑賞するファンの目を見たことがあるけれど、本当にその表情を忘れることができませんでした。その姿を末永くずっと見るためには、健康でなければならないと思います。そして僕のファンたちは僕の腹筋が好きなので、セクシーなボディをつくらなければなりません」と明らかにして、爆笑を誘った。

それに加えてファン・チヨルは、「『別れを歩く』のカバーをたくさん試みてくださると嬉しい」という願いも語った。

彼は、「僕の歌のカバーがアップロードされると、直接聞いてコメントを書く方です。『僕よりうまく歌ってどうするの?』 と(コメントを)残したこともあります(笑)。ファン・チヨルのバラードは難しいという反応がありますが、『別れを歩く』はそうではないです。夜に物思いにふける時間に聴くにふさわしい曲です」と話した。

最後にファン・チヨルは、ファンに向かって「これからもより良い音楽をお聴かせするために懸命に取り組むので、10年も、20年も、一緒に素敵な思い出を作って欲しいです。たくさんお金を稼がれて、幸せだけでいっぱいになってほしい」と伝えた。

記者 : キム・ナラ