「王宮の夜鬼」ヒョンビン、親友チャン・ドンゴンとの演技に言及“僕は先輩を信じている”

OSEN |

写真=NEW
「いつも新しい姿を披露したい」

俳優ヒョンビンの作品選択の基準は「新しさ」だ。ドラマも映画も、特に好みのジャンルはないが、自身の基準から見て面白いと思ったり、表現したいキャラクターがあったら、すぐに心を奪われてしまう。

役者ならみんなそうだが、ヒョンビンも作品のオファーを受けてやるとに決めたら、それ以外の作品にはあまり関心を持たない方だという。

ヒョンビンの復帰作「王宮の夜鬼」(監督:キム・ソンフン、提供・配給:NEW、制作:リヤンフィルム、映画社イチャン)も、同じ脈絡から選択した映画だ。清から朝鮮に渡ってきたイ・チョンが、夜鬼の群れに襲撃された百姓たちに会い、彼らを救うために奮闘しながら心境の変化を経験するが、その過程で王と国について悩む人物に魅了されて出演を決定したという。

俳優が公開の時期を決めることはできないが、今年の秋夕(チュソク:日本のお盆にあたる韓国の休日)連休に公開した「ザ・ネゴシエーション」(監督:イ・ジョンソク)以来、1ヶ月ぶりに新しい作品で観客に会うのだ。ファンとしても嬉しいことのはず。

「王宮の夜鬼」は夜鬼アクション大作で、生きている者でも死んだ者でもない“夜鬼”が猖獗する世の中、危機の朝鮮に戻ってきた王子イ・チョン(ヒョンビン)と、朝鮮を吞み込もうとする絶対悪キム・ジャジュン(チャン・ドンゴン)の死闘を描いた作品だ。ジャジュンは夜鬼を利用して自身の政治的な欲望を満たそうとする。

ヒョンビンは最近、ソウル・八判洞(パルパンドン)のカフェで行われたインタビューで「朝鮮時代という背景とイ・チョンというキャラクターが気に入った。これまでの作品で見せた姿ではない、新しいアクションを披露できると思って出演を決定した」と明らかにした。

「王宮の夜鬼」は2017年9月1日から撮影に入り、今年2月13日にクランクアップした。ヒョンビンは「『共助』を終えた後に選択した。僕は視聴者や観客に、常に新しい姿を披露したいと思っている。メッセージも重要だが、面白い作品を披露したい」という自身の思いを伝えた。

「王宮の夜鬼」がポスト「新感染 ファイナルエクスプレス」として注目を集めているが、芸能界の有名な親友ヒョンビンとチャン・ドンゴンの共演という点で、観客たちの興味をそそった。

「チャン・ドンゴン先輩に、僕から一緒に出演しようと説得したわけではなかった。キム・ソンフン監督が、チャン・ドンゴン先輩と映画を撮りたがっていた。監督がこの本をチャン・ドンゴン先輩にどう渡せばいいか悩んでいて、僕に『渡してくれ』と言った(笑)しかし、僕もやはり悩んだ。(映画のヒットは予想できないので)もしうまくいかなかった場合、(先輩のキャリアに)響いてしまうかもしれないと思い、僕は介入しないつもりだった」

そしてヒョンビンは「のちのち、監督がチャン・ドンゴン先輩にシナリオを渡して、僕に彼の反応を聞いたが、『僕は知らない。何も聞いていない』と答えた(笑)『僕もチャン・ドンゴン先輩と共演したかったけれど、自分は気に入らないのに、もし僕との親交のために選択したとしてら、得にならないと思って慎重になった。不思議にも、共演しようという話をきちんとできなかった」と率直な気持ちを伝えた。

また彼は「チャン・ドンゴン先輩とはお互いをよく知っているので、演技しやすかった。僕は先輩を信じている。親しいので、色々と試してみることもできたし、先輩がちゃんと受け止めてくれたので、やりやすかったのも事実だ。演技的な部分では、プライベートで会ったチャン・ドンゴン先輩ではなく、扮装したキム・ジャジュンとして現れたので、キム・ジャジュンそのものだと感じた。(映画では対立する関係だが)お互いに話をしなかったわけではなく、一緒に居られて良い現場だった」と振り返った。

ヒョンビンは、キム・ソンフン監督の前作「コンフィデンシャル/共助」に続き「王宮の夜鬼」でも、華やかで打撃感あふれるレジェンド級スケールのアクションを完成させた。長剣アクションからスタントなしのアクション、ワイヤーアクション、乗馬アクションなど多彩なアクションを具現化して、見どころ満載な映画に仕上げた。

記者 : キム・ボラ