【REPORT】TWICEが初アリーナツアーで全力投球!ONCEと作った夢の空間

Kstyle |

9人組ガールズグループTWICEが、9月12日にリリースしたJAPAN1stアルバム『BDZ』を引っ提げ、「TWICE 1st ARENA TOUR 2018 “BDZ”」を開催。アルバム収録の初披露曲も満載したライブは、4会場9公演で行われ、10月17日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナで最終公演を迎えた。では、その模様をレポート!


掛け声マックスのビッグチューンから、鉄板曲のリミックスバージョンまで

オープニングの映像は「BDZ」のPVを踏襲するかのようにサスペンス調でスリリング。メンバーがロッカールームからコツコツとヒール音を立て、ミーティングルームへ向うと、そこでサイレン音が鳴り、緊急事態が発生する。9人が向かった現場にはレッド&ブルーの規制線が貼られ、その後、ステージ上にはBDZのロゴが立ち上がり、映像で見た規制線の巨大バージョンも! ビデオの世界が現実のものとして立ち現れるが、規制線がするりと落ち、規制解除が発令! それが本編スタートの合図となり、メンバーがステージへ現れると共にクールネス爆発のイントロからイキナリの花火が! ファンのワクワク感をマックスに高めた上で、アルバムの先行シングル「Wake Me Up」から幕開けだ。新しい事へ挑戦する人への応援ソング、未来を自分の力で変えていこうというメッセージのポジティブ・ソングはオープニングにぴったり。ダヒョン、サナ、チェヨンがパンパカパ~~ンと応援のファンファーレを鳴らし、モモは早くもセンターでダンスをキメて見せ場を作る。そしてダヒョンは「Are you ready?」と煽り、フロアは初っ端からテンアゲ。ラストはファンの興奮を代弁するように、館内がピンク色に染まった。

続く「I'm gonna be a star」は、デビューのきっかけとなったサバイバル・オーディション番組「SIXTEEN」で披露していた曲。メンバーはラップ・メインで、「私達はどんなスターよりも明るく輝く星になるから」と、小粋にキュートに攻めまくる。スターの座に上り詰めた今もさらに上を目指す高い志、そして、それを序盤から歌う姿勢に、トップの座に甘んじない9人の強き思いを見る。また、彼女らの熱き闘志を表現するかのうように、真っ赤な炎が何度も立ち上がり、ヒップホップ度の高い楽曲ながらも、パフォーマンスは見どころたっぷり。チェヨンとモモの愛嬌コンビネーション・プレイでは、チェヨンの広げた手のひらからモモがひょっこりと現れ、ダヒョンは「あちこちで爆発する。Like Wi-fi」とラップしながら、両手人差指をアンテナのように頭上にオン!

クールに魅せた後は再びアルバム収録曲の「Say it again」を演じ、恋が始まる頃の初々しいドキドキ感をハッピーに歌う。そしてメンバーはセンター・ステージへ移動してファンとの距離を縮めるが、そんな密な距離感を感じとったからだろう、続く「What is Love?」ではファンの掛け声がより大きくなり、メンバーは近い将来、訪れるだろう、甘い恋へのときめきをウキウキにパフォーマンス。クエスチョン・ダンスもエレガントにキマり、最後は「愛が何かを知りたいわ」と頬杖を突くようにフィニッシュ。ノンストップで魅せまくる中、ジヒョはファンに手を振りながら歌っていた。

4曲を歌い終えた後、メンバーは自己紹介をし、それぞれが「一緒に楽しみましょう」とメッセージ。ダヒョンは「皆さん、ご飯食べましたか? 何を食べましたか? 残念ですけど、私はご飯食べてないです。なぜなら私はONCE(TWICEのファン)の愛を食べたから! まだ入ります! もっと下さい!」と愛嬌たっぷりにオネダリし、ゆるふわボブのジヒョはファンの熱い声援にサムズアップで応え、右手拳を突き出して「今日、楽しみましょう」とシャウト。トーク中もダヒョンが元気いっぱいにファンに手を振り、その後、47都道府県117の映画館でライブ・ビューイングを楽しむ日本全国のファンにも全員で手を振って挨拶した。

トークを挟んで演じるのは「SIGNAL(Remix ver.)」! ナヨンが「Let's go!」とかけると、ファンも「Let's go!」と声を揃え、重低音を効かせ、ダンスホール調&ドープにリミックスされた楽曲で、会場は一瞬にして巨大クラブへ様変わり。センター・ステージに立つメンバーは反時計回りに動いて、より多くのファンと顔を合わせるようにし、ハートマークを満載しながらアンテナを立て、ラブ信号をチリチリと発信。「大好きよ」と歌いながらダブルの指ハートでステップを踏み、ラストは8人がビビビダンスを決める中、ポニーテイルのジョンヨンだけがお茶目にサランへポーズをキメた。

そして「LUV ME」では、思い思いにファンに挨拶をしながら演じ、今度は時計回りに移動。途中、ジヒョは投げキッスをプレゼントし、最後は全員が投げキッスを演じ、ラブリーに締める。続く「One More Time」は、記念すべき日本オリジナルの1stシングルにしてメガヒットチューン! 左右の人差し指を唇にあてるダンスにファンのハートがメロメロとなり、ダヒョンのパートで全員がメインステージへ。ここで彼女は花道を後ろ向きに移動し、笑顔をずっとファンに向けていたいという心遣いが嬉しい。

二度目のトーク・タイムはアルバム『BDZ』について。モモは「ジャパン1stアルバムを出すことが出来たのは本当に皆さんのおかげ。ありがとうございます」と両手を合わせて感謝。さらにサナは表題曲について「ブルドーザーみたいに目の前の壁を強く打ち壊していく、前向きの気持ちが込められた曲」と紹介し、二人が、この曲で「TWICEとONCEのコラボステージ」をやってみたいと提案。メンバーからのレクチャーを経た後は、いよいよ、この夏のビッグチューン「BDZ」の実演だ。モニターにはイエローのブルドーザーの玩具がちょこちょこと走り、メンバーは、レゲエサウンドに合わせて、ブルドーサーのように手をプッシュプッシュしてからのダブル敬礼。ファンは右手拳を上げて「Let's go! Let's go!」とシャウトし、メンバーが「ひとつ残らず奪うよ、ハート」と歌えば、ファンは両手を口に当てて「Oh yeah!」と声を揃えた。モニターにはマスコットのラブリーちゃんも登場し、一緒に「Let's go! Let's go!」「Oh yeah!」とシャウト。TWICE、ONCEだけでなく、ラブリーも加わった夢の豪華コラボに、会場の熱気は尚も高まり、ファンの興奮は天まで突き抜けていった。


ダンスも全力TWICEも可愛らしさ全開!

中盤は甘い酸っぱくシュワシュワと弾ける恋心がテーマの「Pink Lemonade」からスタートし、シズル感たっぷりにスパークリング&ジューシーなステージを演じていく。「L.O.V.E」でのジョンヨンのボーカルにサナがレスポンスするように合いの手を入れていくさまもキュートで、「L.O.V.E」と歌いながらサランへマーク。終盤にはジヒョがフェイクで魅せ、ラストのサランへポーズで、会場にはラブの花が開いた。

ジヒョが「皆さん、一緒に歌って下さ~い」とシャウトした後は、盛り上がり必至の「LIKEY(編曲ver.)」! 彼女のシャウトにフロアも「トゥグンドゥグンドゥグン、HEART HEART」と限界越えの声量で掛け声を送り、メンバーが、真っ赤なハートを必ず押してねと歌えば、ファンもハートマークを押しまくり。モモはカメラのフレームに収まりながら、顎の下にLサインをきめ、ダヒョンはTTポーズからのイルなトラップ・ラップをセンター・ステージで鮮やかにキメる。そんな9人のホットなパフォーマンスは、会場の全員がイイネを連打したくなったほど。

そしてモモが「次の曲は雰囲気をガラガラッと変えて」と話して披露したのはファンへの感謝、TWICEとファンが一つであることを歌う「Be as ONE」。会場はブルー一色となり、モニターには満点の星空が浮かぶ。メンバーは階段に腰掛けながら一人ずつ歌い繋ぎ、ダヒョン&チェヨンのラッパー・チームもボーカルで魅せる。最後はステージ上に設置された二つのミラーボールがしっとりと周り、ロマンティックな幕締めだ。

その後、立ち上がった9人は、想いを寄せる彼に向かって、ずっと私のそばにいて、と歌うラブ・ソング「STAY BY MY SIDE」を初披露。9人は左右、二手に分かれ、上手に立つ4人(モモ、チェヨン、ナヨン、ジョンヨン)は手を重ねて歌い、さらには手を繋いだまま、横に滑るようにステップ。二組は立ち位置を変え、下手に立ち位置を変えたチェヨンは歌いながらサランヘ・ポーズを演じ、上手に立つダヒョンもフロアに、スタンド席にサランへ・ポーズをプレゼント。終盤は9人が中央に立ち、ラストはジヒョのセルフハグにファンは皆、胸キュンだ。

そしてツアー・グッズのタオルの話となり、サナはジョンヨンとツウィが全力でタオルのデザインをしてくれたと紹介。ここで、モモから二人に“全力TWICE”の提案があり、1人ずつやることに。が、一人で演じるのを恥ずかしがったツウィはジョンヨンに近寄り、「待って待って、一緒に」とつぶやき、二人でやりたいそぶり。でも、やっぱり一人ずつやることになり、いざ、“全力TWICE”がスタート! 「全力CHEER UP、全力TT、全力KNOCK KNOCK、全力SIGNAL、全力LIKEY、全力BDZ」と演じ、最後は笑顔をキメるのだが、ツウィはラストでOKサインをホッペに当てて、その可愛らしさにファン悶絶。続くジョンヨンはまずはダヒョンが彼女の肩を叩いて緊張を解き、ラストは体を一回転させてからの見返り美人で手をひらひらさせ、またも会場大興奮。その後はメンバーもファンも一つになって“全力TWICE”をやり、大盛り上がりのブレイクとなった。

全力で盛り上がった後はモモが「最後まで盛り上がっていきましょう。最後まで飛ばしていくので、ついて来て下さ~い」と話し、ジヒョもモモの言葉にガッツポーズで応える。
その後は、鉄板曲「CHEER UP -Japanese ver.-」を続け、“シャ、シャ、シャ”でファンをノックアウト。そして「Candy Pop」を挟んだ「BRAND NEW GIRL」では、ラップパートでラッパー二人がハイタッチ。本編最後には本国での最新曲にしてサマーソングの「Dance The Night Away」を歌い、2人ペアになってダンスしたり、海を泳ぐように踊ったりとパーティーモード。ホットな空気感のまま本編の幕を閉じた。


感激のアンコールはドームツアーへのプロローグ

本編終了後、メンバーはライブ前に撮影したビデオを通じて、この日への思い、意気込みを、「忘れられない、悔いの残らないコンサート」(ツウィ)、「TWICEにしか出来ない、TWICEでしか感じられないコンサート」(チェヨン)、「ONCEと忘れられない思い出を作りたい」(ジヒョ)、「ポジティブで明るい姿、格好いい姿を期待して下さい」(サナ)、「今までお見せしたことがない格好いいステージ」(ナヨン)、「9人一人ひとりの魅力と新たな姿をお見せしたい」(ジョンヨン)と語ってくれた。

本編で、ファン初体験をなる魅力を数多く見せてくれたメンバーたち。アンコールはダヒョンとモモがツインテールにチェンジし、反則レベルの可愛らしさを振りまく。オレンジ色の照明の下、メンバーが「Wishing」を歌い繋ぐと、ファンはサプライズで「Be as ONE. ONCE ♡ TWICE」のメッセージボードを掲げ、モニターにも同じメッセージが! そしてツウィが「最後まで盛り上がって行きましょう」と呼びかけた後の「KNOCK KNOCK -Japanese ver.-」ではミナの投げキッスに「お~~」と大きな歓声が沸き、ラストはぜんまい仕掛けの人形のようにフィニッシュ。さらに彼女らの名を日本に知らしめた「TT -Japanese ver.-」でも、可愛らしさが弾け、“TT”からの“ヤメテ、ヤメテ”ポーズで沸かせると同時に、ジヒョがここでも抜群のボーカルワークで魅せていく。

アンコールの最後ではジャクソン5が1969年に発表した「I WANT YOU BACK」をカバー。途中からメインステージへ戻り、モモは自分のツインテールを自分で持ち上げ、微笑ましい。そしてラストはメンバーが駆け抜けていくようなポーズ&親指と人差し指のL字サインで、フィナーレ。でも、ライブは終わらない。「I WANT YOU BACK」のトラックに合わせ、皆が気ままにファンと触れ合うハッピー&ボーナス・タイムのスタートだ。まずはナヨンが先陣を切ってセンター・ステージに向かい、しゃがみ込んで、ファンに目線をやりながらの愛嬌ポーズ。

メンバーはタオルをフロアへ投げ入れ、モモはタオルを手に腕を何度もグルングルン。ダヒョンはアンコール中、首に巻いていたタオルを投げ込むかに見せかけてのフェイント、フェイントでファンを焦らす。そして投げたものの、それはブーケトスのように後ろに飛び、ファンの元へ届かずの不発。めげずにアンダースローでタオルを投げ入れ、モモ&ダヒョンはツインテールを左右に引っ張って遊び始め、最後はダヒョンが投げキッス。ジョンヨンはメンバーへの水攻撃を敢行し、ジヒョは彼女に反撃。さらにはジョンヨンが水を隠し持って、一礼をし終えたモモに不意打ちの水攻撃。さすがにこれにはモモも逆襲し、ペットボトルを取り上げ、ジョンヨンに水をかける。そしてジヒョはファンへも水をかけようとするが、OKサインで尋ね、ファンの了承を得てから水かけと、会場は無礼講の水かけ・お祭り騒ぎ。最後はモモの投げキッスで感動のアリーナツアーは幕を閉じた。

かに見えたが、ライブ後、特大のニュースがファンを襲う。モニター画面には「緊急告知」「2019年ドームツアー開催決定! 東京ドーム2DAYS、ナゴヤドーム1DAY、京セラドーム1DAY」の文字が映され、予期せぬ告知にファンは拍手喝采。この日一番、といっても大袈裟ではない歓喜の声が起こっていた。

そして終盤、メンバーはファンにこう感謝の気持ちを伝えた。

ナヨン:東京最終日まで一緒に楽しんで下さって、本当にありがとうございます。(右手を振りながら)また新しい姿を準備しますので、待っていて下さーい!

ジョンヨン:今日も忘れられない思い出を作って下さったONCE、本当にありがとうございます。(右手拳を握りしめ)これからもずっと楽しい時間をONCEと過ごしたいと思います。これからもっといい姿をお見せ出来るように頑張るので待っていて下さい。ありがとうございます! また会いましょう! 大好き!(指ハート)

モモ:こうやってアリーナツアーを出来たことを本当にありがたく思っています。沢山のONCEがいるからこそアリーナツアーも出来たので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ未熟な私たちですが、これからもっと頑張ってONCEの皆さんの前でいい姿を色々お見せ出来ればいいなと思っています。またお会いしましょう。本当にありがとうございました。

サナ:今回ツアーを回りながら沢山のONCEの方々に会って、沢山の元気をもらいながら、TWICEとしてステージの上でパフォーマンスをすることが出来ました。ONCEの皆さんに会う度に思うんですけど、今回のアリーナツアーでも沢山の愛を感じられたし、皆さんの笑顔や嬉し泣きしてくれる姿を見て、ONCEのそばにいることが出来て、幸せだなと思いました。また次、皆さんにいい姿でお会いできるよう、私たちTWICEも頑張るので、それまで皆さんも待っていて下さいね。今日は本当にありがとうございました。

ジヒョ:本当に感動しました。本当にありがとうございます。アリーナツアーで今日の皆さんの声が一番上手! すごい!(サムズアップ) 今日は本当にめちゃめちゃめちゃめちゃ幸せでした。本当にありがとうございます。これからも皆さんと私たちが、お互いがお互いにとって大切な存在になりたいです。これからも宜しくお願いしま~す。また会いましょう!

ミナ:今日も本当に楽しい思い出ができました。ONCEの皆さんのちょっとでも力になれたらいいなと思ってツアーを準備したんですけど、楽しかったですか? これからも皆さんの力になれるように頑張っていくので、そして皆さんに会える機会をもっともっと沢山作るので、また会いに来てくださいね。本当にありがとうございました。

ダヒョン:さすが、やっぱりONCEですね。本当にビックリしました。と・り・は・だ、ですね。今日のライブ、大切なONCEが一緒で、本当に幸せな時間でした。この時間が夢でもいいから、続いてほしいです。これからもONCEはTWICEと一緒にするんでしょ? ……よろしい! 未熟なのに、こんなに大きな応援、温かい愛を下さって本当にありがとうございます! ONCEの皆さん、本当に愛してるよ!(サランヘポーズ) ありがとうございます!

チェヨン:ONCEと一緒に見た今日の景色は忘れないです。今日は本当に楽しかったです。また会いましょう。ありがとうございます。

ツウィ:ONCEの幸せそうな顔が見れて、私も本当に幸せです。次また会えるのを楽しみにします。ONCE、どこにも行かないですよね? それではまた会いましょう!(ハングルース) ありがとうございます。

キュートで格好良く、ライブだけでなく、ファンサービスにもタオルプレゼントにも水かけにも全力投球だったTWICE。ドーム公演でもまた彼女たちは全力でファンを魅了してくれるに違いない!

ライター:きむ・たく

【公演概要】
「TWICE 1st ARENA TOUR 2018 "BDZ"」
日時:10月17日(水) 開場17:30 / 開演18:30
会場:東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ

【セットリスト】
01. Wake Me Up
02. I'm gonna be a star
03. Say it again
04. What is Love?
05. SIGNAL(Remix ver.)
06. LUV ME
07. One More Time
08. BDZ
09. Pink Lemonade
10. L.O.V.E
11. LIKEY(編曲ver.)
12. Be as ONE
13. STAY BY MY SIDE
14. CHEER UP -Japanese ver.-
15. Candy Pop
16. BRAND NEW GIRL
17. Dance The Night Away
<ENCORE>
18. Wishing
19. KNOCK KNOCK -Japanese ver.-
20. TT -Japanese ver.-
21. I WANT YOU BACK

TWICE JAPAN OFFICIAL SITE:http://www.twicejapan.com/

記者 : Kstyle編集部