日本の人気俳優も…「2018 ソウルドラマアワード」今年の人気ドラマ&俳優に輝いたのは?

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ドイツのドラマ「Babylon Berlin」が「ソウルドラマアワード 2018」最高の栄誉である大賞を獲得した。また、俳優パク・ソジュンとソン・イェジンが韓流演技者賞を受賞した。

3日夜、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ) 区汝矣島洞(ヨイドドン) KBSホールで「第13回ソウルドラマアワード 2018(SDA 2018)」が開催された。司会はタレントのチョン・ヒョンムとスヨンが務めた。

この日の大賞は、第一次世界大戦以降、混乱に陥った1929年のドイツ・ベルリンを背景に繰り広げられる犯罪時代劇のドイツドラマ「Babylon Berlin」が獲得した。「ソウルドラマアワード 2018」の審査委員団は、繊細で洗練された演出、映画を観ているような素晴らしい映像美、練り込まれたストーリー展開などを高く評価し、この作品を今年の「ソウルドラマアワード」を輝かせた大賞作品に選定した。長編部門の作品賞、個人賞である演出、脚本家、男性演技者の4つの部門にノミネートされた「Babylon Berlin」は、「パフューム ある人殺しの物語」「クラウド アトラス」など韓国ファンにも有名な名作映画を手がけたトム・ティクヴァ(Tom Tykwer)監督が演出した作品である。

短編部門最優秀賞は、1988年ドイツ・グラートベックで実際に起きた54時間の人質事件を題材にしたドイツのノンフィクションドラマ「54 Hours」が獲得した。このドラマは事件をめぐる警察、人質、犯罪者の心理に対する素晴らしい描写や緊張感を極度に高める演出力で注目を集めた。「54 Hours」の演出家であるキリアン・リートホーフ(Kilian Riedhof)が演出部門の個人賞も獲得し、「ソウルドラマアワード」で2冠に輝いた。

コンペティション部門の受賞作のうち、韓国ドラマとしては唯一「Mother」が名を連ねた。母親から虐待を受ける少女を救おうとする主人公のストーリーの中に女性の母性を新しく解釈し、さまざまな人間群像の対立の描写をしっかりと描いた感覚が、審査委員団の好評を得た。主演のイ・ボヨンが個人賞部門の女性演技者賞まで受賞し、国際授賞式2冠の快挙を成し遂げて、韓国ドラマの存在感を確認させた。

長編部門最優秀賞は、フランスの「Candice Renoir」が受賞した。子供3人を持つ女性警官が10年間の休養を経て復職し、捜査の感覚を取り戻そうと努力する内容のこの作品は、通常の犯罪スリラーとは違って、穏やかな方法で事件を暴いていく。女性に対する偏見や差別に対する問題を現実的ながらも訴えるように描いたのも、レベルの高いドラマに仕上げた要素だという評価だ。コメディ部門の最優秀賞は、イスラエルの「The New Black」が受賞した。敬虔なユダヤ教文化の中の変わり者たちの不器用だが意味のある逸脱を、個性あふれるキャラクターで描いた作品だ。

その他にも個人賞部門には、スペインのドラマ「The Power of Silence」で現代チェロ界の父とされるパブロ・カザルス(Pablo Casals)の人生を演技じた俳優ジョアン・ペラ(Joan Pera)が男優賞を獲得した。脚本家賞はオーストラリアの「A Dance to Remembrance」を共同執筆したウリ・ブリー(Uli Bree)とクラウス・ピーバー(Klaus Pieber )が受賞した。認知症を患っている妻の記憶を取り戻すために、夫の切ない努力を描いたこの作品は、人種、場所、世代を超えて共感できるテーマを、型にはまらないストーリーで描いたという評価を受けた。

海外で多くの関心や支持を受けた作品と俳優に与えられる賞である、韓流ドラマ部門では、SBSドラマ「あなたが眠っている間に」が作品賞の最優秀賞、KBS「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」とJTBC「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」が優秀賞を共同受賞した。個人賞部門では「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」のパク・ソジュンと「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」のソン・イェジンがそれぞれ男女演技賞を受賞した。

その他にもアジアを舞台に精力的に活動し、影響力を及ぼしている俳優に与えられるアジアスター賞は、日本の大谷亮平、インドネシアのタチアナ・サフィラ・ハートマン(Tatjana Saphira Hartmann)が受賞した。審査委員特別賞としては、1950年代の自主的な人生を求めた女性たちを取り扱ったマレーシアの「The Memoir of Majie」、韓国ファンの人気を得た海外ドラマに与えられるノンコンペティション部門の出品作としては日本の「孤独のグルメ」が選定された。

第13回を迎えた「ソウルドラマアワード」は、韓国唯一の国際テレビフェスティバルで、今年は56ヶ国で268本の作品が出品され、歴代最大規模で開催された。受賞作の一部は10日正午までLG U+インターネットテレビとNAVER tvソウルドラマアワード公式チャンネルを通じてVODで鑑賞することができ、授賞式は4日午後5時からSBSを通じて放送される。

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【受賞者(作品)リスト】

◆大賞:「Babylon Berlin」(ドイツ)

◆長編部門最優秀賞:「Candice Renoir」(フランス)

◆長編部門優秀賞:「Philthy Rich」(ニュージランド)

◆短編部門最優秀賞:「54 Hours」(ドイツ)

◆短編部門優秀賞:「Black Mirror S4:Crocodile」(イギリス)

◆ミニシリーズ部門最優秀賞:「Mother」(韓国)

◆ミニシリーズ部門優秀賞:: 「Safe Harbor」(オーストラリア)

◆招待作:「孤独のグルメ」(日本)

◆審査委員特別賞:「The Memoir of Majie」(マレーシア)

◆男性演技者賞:ジョアン・ペラ(スペイン)

◆女性演技者賞:イ・ボヨン(韓国)

◆演出賞: キリアン・リートホーフ(「54 Hours」)

◆脚本家賞:ウリ・ブリー&クラウス・ピーバー(「A Dance to Remembrance」)

◆作品賞-コメディ:「The New Black」(イスラエル)

◆作品賞-短編:「Black Mirror シーズン4:Crocodile」(イギリス)

◆アジアスター賞:大谷亮平(日本)、タチアナ・サフィラ・ハートマン(インドネシア)

◆韓流ドラマ最優秀作品賞:「あなたが眠っている間に」

◆韓流ドラマ優秀作品賞: 「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」、「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」

◆韓流ドラマ男性演技者賞:パク・ソジュン( 「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」)

◆韓流ドラマ女性演技者賞:ソン・イェジン(「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」)

記者 : キム・ナヒ