チョ・ボア「整形しなかった理由?演技の妨げになるから…」

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写真=sidusHQ
ナ・テジュ詩人が「草花」で話したように、女優チョ・ボアもじっと見ると綺麗で、長く見ると美しい。

デビュー初め、激しい「演技力論議」に巻き込まれて、世間から酷評を受けたチョ・ボア。議論を克服して、初めて演技力を開花させた彼女は、当時の叱責にむしろ「心理的にしっかりすることができた」と大きな瞳を輝かせた。

MBC週末ドラマ「別れが行ってしまった」で、恋人の子を婚前妊娠したチョン・ヒョ役を演じて好演を重ね、お茶の間の視聴者を泣かせたチョ・ボアが、最近ソウル江南(カンナム)区のカフェでマイデイリーと会った。今の演技に対する賞賛にも「まだ足りない」と控えめな声で語った。

もともとチョ・ボアは、客室乗務員になる準備をしていた学生だった。外国語が好きで、外国の文化にも関心が高く、客室乗務員になろうとしていたはずなのに、子供の頃から漠然と抱いていた“演技”に対する“熱望”は、そのような中でも冷めなかった。

結局、両親の反対を押し切って演技の世界に足を踏み入れたが、不足している演技力に対して、世間の評価は冷酷だった。それでも諦めなかったのは、母と父のためだった。

「母と漢江(ハンガン)に行って泣きました。その時、もし『私の道ではない』と考えていたら、今は他の仕事をしていたでしょう? でも母と父に見せたかったんです。母と父の娘が、そう弱い娘ではないということを。だからより熱心に走って来たみたいです」

今は、すべて演技ばかりを考えている。

この日のインタビューでも、「別れが行ってしまった」の台本をすべて持ってきて、自分が演じたチョン・ヒョの話を天真爛漫に、時には切ない眼差しで、休む暇もなく語った。

チョ・ボアは「デビュー当時は何も知らなかったので、綺麗に映らなければ悲しかったのですが、今ではそのようなことは全く考えません。演技をどのようにすれば上手に、ちゃんと表現できるかだけを考えています」と伝えた。

整形手術をしていないのも、演技のためである。

「私も整形したいところが多いです! 鼻ももう少し高かったたら嬉しいですし……」このように言って笑いながらも、チョ・ボアは「画面にアップで映る演技者は、顔の筋肉も一つ一つ全部動かさなければなりませんが、そのようなものが妨害されたらいけない、と思っています。私も、演技していなかったら整形していたでしょう」と可愛らしく微笑んだ。

チョ・ボアには賞に対する欲もない。

「別れが行ってしまった」で共演した大先輩であり、チョ・ボアのロールモデルになったチェ・シラが「大賞を受賞したら嬉しです」と言って、「私は、先輩とのベストカップル賞を受賞したい」というのが全てだった。

ただし、今のチョ・ボアには唯一の欲だけが残っている。

「まだ夢は大きくありません。代わりに『チョ・ボアという女優が出演する』と言ったとき、大きな背理感や不快感なしに『一度見てみようかな』と言いながら選択してもらえる、そんな女優になりたいです。それとともに、作品を通じてお見せしたいんです。まだお見せしていないことが多いですから。不快感なしに好感を持って見ることができる女優になりたいです」

記者 : イ・スンロク