「七日の王妃」ヨン・ウジン“パク・ミニョンさん以外のヒロインは考えられない”

Kstyle |

※このインタビューにはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。

パク・ミニョン×ヨン・ウジン×イ・ドンゴンの3大スター豪華共演で話題となった、2018年No.1王宮ロマンス大作「七日の王妃」DVD-SET1が好評リリース中! 明日8月2日(木)には待望のDVD-SET2がリリースされる。

“韓流ドラマの新貴公子”とも呼ばれるヨン・ウジンは本作で、パク・ミニョン演じるヒロインの初恋相手であるイ・ヨクを熱演。自分の使命と、ヒロインや兄への想いの間で葛藤する愛情表現と色気のある王子像で、野生的な魅力を開花させ、視聴者を虜にした。

今回、DVDリリースを記念してヨン・ウジンのインタビューが到着! 自身のキャラクターの魅力や恋愛ドラマの秘訣について、日本ファンへのメッセージまでたっぷりと語ってくれた。

・【プレゼント】「七日の王妃」好評リリース!ヨン・ウジン直筆サイン入りポラを1名様に!応募はTwitterをフォロー&ツイート

――このドラマに出演しようと決めた理由を教えてください。

ヨン・ウジン:初めてシノプシスを受け取って読んだときに、強烈な印象を受けました。魂を揺さぶられ、その余韻がいつまでも残りました。僕は恋愛ドラマをやりたいという思いは、常に持っていたわけですが、特に今回のドラマのシノプシスを読んで、胸の奥底深くに響く濃厚な……例えば一幅の名画に心を奪われたような気分でした。僕がこれまで演じてきたのは明るいラブコメが多かったんです。それはそれで得るものも多かった気がしますが、今回の作品はそれとは違い、とてもシリアスでした。だから僕にとっても、この作品は挑戦でしたね。心に響く悲恋の物語に挑みたくて出演しました。

――ウジンさんが演じられたイ・ヨクという役は実在した人物ですが、負担に感じたことは?

ヨン・ウジン:もちろん、なかったと言えばウソになります。歴史的な事実にフィクションをどう織り込むのか、過去の作品で描かれたイ・ヨク(中宗)像とどう違うのか、それらのさじ加減については、監督とも話し合いを重ねて、十分に気をつけました。制作発表の時にもお話しましたが、三成洞(サムソンドン)に、僕の演じた中宗の陵があるんですよ。演技に悩んでいる時や癒やされたい時、散歩のついでに足を運んでお参りしていました。そして いつもパワーを頂いていました。心が癒やされましたし自信も与えてもらった気がします。メンタル的なことですが、そのような準備をしました。

――衣装の韓服もよくお似合いでしたね。でも夏場の時代劇ということで、苦労されたと思うのですが?

ヨン・ウジン:僕はもともと、暑さはそれほど苦手ではありません。しかし今年の夏はつらかったですね。体力が落ちていたからなのか、かなりこたえました。でも撮影は楽しかったです。体を張る場面が多くて、たくさん汗をかき苦労もしましたけどね。僕の出演している場面をテレビで観たのですが、韓服姿がとても素敵だと思いました。美しい衣装をまとって撮影に臨んだので、苦労も感じませんでしたし、楽しく撮影できました。


「性格が自分と正反対のキャラクターは難しかった」

――ウジンさんは、「アラン使道伝」や「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」など時代劇によく出演されています。時代劇の面白さや魅力、その長所は何でしょう?

ヨン・ウジン:まず、時代劇の持つ固有の美しさを表現できることが魅力だと思います。時代劇というジャンルは、常に演技の基本を意識させてくれます。自問自答を繰り返しながら演じることで、自分の足りない点や忘れていたことに気づかされます。そういう刺激を与えてくれるところが長所でしょうかね。暑さはこたえましたが、それも気分のいいストレスというか、いい思い出になりました。長所のほうが多いと思います。特に今回の作品では、韓服を着た時の見え方、たたずまいで、剛直なヨクの性格を表現したかったんです。演技の基礎を確認するうえで姿勢は非常に重要です。それも時代劇の魅力だと思います。

――時代劇に出演する際に特に注意していることは?

ヨン・ウジン:時代劇ではカッという笠をかぶることが多いですよね。笠をかぶりそれを止めるひもを結んでいると、口が開きにくいんです(笑)。だから発声や発音に気をつけるよう努力していました。それ以外にも時代劇には制約が多いですからね。現代劇に比べると動きもかなり制限されて自由ではありません。ですから目に見えない内面の落ち着きを求められると思いました。するとそれが演技にも反映されるんです。先ほどもお話しましたが、時代劇を演じることで基本を再確認できると思います。

――イ・ヨクは愛する女性には優しく、民衆を大切にする情熱を持った人物です。そのキャラクターの持つ情熱をどう感じましたか? イ・ヨクとウジンさんの似ている点、異なる点は何だと思われますか?

ヨン・ウジン:僕が演じたイ・ヨクという人物は「熱さ」つまり愛と、「冷たさ」つまり権力を同時に志向する人物だと思います。皮肉なことにすべての状況で、彼は愛か権力か選択しなければならない場面に直面しています。愛を選択しようとしても、自らの野望というか、権力を捨てきれない。厳しい現実を突きつけられるんです。あらゆる状況で感性か理性かの選択を迫られる、その点が難しかったですね。イ・ヨクは本来、感性で動くタイプのキャラクターなので、突っ走ってしまうところがります。チェギョンはそんなヨクを制止し、助け、また人として成長させてくれる存在でした。感性的に突っ走るヨク、それを制止する理性的なチェギョン。それを表現するのが難しかったですね。しかし苦労した分、演じきった時は嬉しかったです。演じるのが難しかったと感じたのは、僕自身と彼とでは性格が正反対だからです。僕は何かを判断する時、理性的に考えるほうです。だから感情に任せて動くキャラクターを演じるのは、大変でしたね。

――ウジンさんは理性的な方なんですね。感情に振り回されるのではなくて……。

ヨン・ウジン:自分が理性的であることは、この作品を演じてみて初めて気づきました。ヨクの行動が理解できず、苦しみましたね。そして苦労しながら演じてようやく、自分が理性的な人間なんだなと分かりました。他の作品を演じたら、また自分の新たな面に気づくかもしれません。


「ヒロインの名前、ドラマが終わっても寝言で…」

――印象に残っている場面や記憶に残るセリフは?

ヨン・ウジン:たくさんあります。すてきなセリフも本当に多くて……。1つだけを選ぶのは難しいのですが、今回の作品では、ヒロインの名を何度も呼んだのが記憶に残っていますね。「チェギョン、チェギョン!」と。このチェギョンという単語一つに、本当に多くの意味が含まれているんですよ。だから僕は、シン・チェギョンという彼女の名前を呼んだことが、一番印象深いです。ドラマが終わっても、寝言で呼ぶほどですから(笑)。僕に素敵な思い出を植えつけてくれた単語だと思います。この作品はアクションシーンがあったので、体を張った演技も多かったですし、それを準備する過程も楽しめました。僕が初めて登場するのは、大人になったヨクが船に乗って現れる第5話です。嵐の中、現れる場面は印象に残っていますね。演技を初めて披露した場面でしたし、まだ現場に慣れていない状態で撮影に挑んだので印象深いです。そのシーンで動いて体がほぐれたおかげで、次からの撮影にも良い影響があったと思います。

――私はイ・ユン(燕山君)の前に現れる場面が好きです。名乗りながら登場するところがすてきでした。

ヨン・ウジン:イ・ユンの前に現れる場面も、かなりインパクトがありましたね。記憶に残っています。

――アクションシーンはかなり長期間の準備を?

ヨン・ウジン:ええ、もちろん自分ではたくさん練習したつもりですが、今から考えれば、もっと頑張ればよかったと後悔しています。作品への出演を決めた時、監督から注文を受けました。これまでに出演した作品では見せたことのない強い姿を表現するようにと。それでアクションスクールに通うことを決めたんです。監督とのミーティングが済んだあと、週に2回はスクールに通って練習しました。楽しかったですよ。これまでの役とは違った姿を見せられるという期待で、僕自身もワクワクしました。撮影で苦労したことは、そんなにないですね。猛暑の中の撮影だったので、疲れて集中力が落ちてしまうということはありましたが、監督が引っ張ってくださったので、頑張ってそれについていきました。

――ヨクは、愛しているからこそ、相手のためを思って別れを選びます。実際にそんな状況になったら、ウジンさんだったら、どうされますか?

ヨン・ウジン:僕なら、絶対に別れられませんね(笑)。最後まで一緒に立ち向かいたいです。これまでの人生で、実際にそんな状況に陥ったことは一度もありませんが、イ・ヨクの気持ちを理解しようと努力しました。ドラマは設定が極端だし現実とは違います。もし日常生活で、そこまで極端ではなくても、同じような状況になったら、自分ならどうするかと考えてみたんですが……僕なら手を取り合って解決する道を選ぶような気がします。でも、そんな状況に陥るなんて、御免こうむりたいですね(笑)。


「恋愛ドラマの帝王?本当に恥ずかしい」

――愛する人を一途に想うイ・ヨクの姿は、多くの女性視聴者たちかの心をつかみました。恋愛ドラマの帝王として成功の秘けつは何ですか?

ヨン・ウジン:恋愛ドラマの帝王ではありません(笑)。本当に恥ずかしいです。そんなことを言われて、どういう反応をすればいいのか分かりませんよ(笑)。でも、これからも恋愛ドラマには挑戦し続けたいですね。やればやるほど難しいですが、魅力があります。自分が経験したことのない愛が、存在するんだということに気づかされました。これからも恋愛ドラマに挑み続けます。本当に恋愛ドラマの帝王になれるよう、頑張ります(笑)。恋愛ドラマで重要なのは、コミュニケーションなんです。共演者たちと通じ合えるよう、いつでも心を開くように努力しています。現場であらゆることを受け入れられる、懐の深い人になりたいというマインドを持って、そのために努力しているところです。そうすれば相手役との間に自然な形で感情が生じますからね。

――パク・ミニョンさんがウジンさんを褒めていましたよ。

ヨン・ウジン:ミニョンさんのおかげです。

――イ・ドンゴンさんとは、ドラマの中では対立する役柄ですが、実際には相性はどうでしたか?

ヨン・ウジン:初めて台本の読み合わせを行ったあと、スタッフや共演者たちと食事をしたんです。その時に交わした挨拶が印象に残っています。ドンゴンさんは僕の肩に手を置きながら、「僕たちはうまくやっていける気がする。一緒に頑張ろう」と言ってくださったんです。その時、ドンゴンさんの体温を感じたんですが、それがとても温かくて……。愛情にあふれていると感じました。その瞬間、ドンゴンさんを信じてついていこうと決めたんです。このように、ドンゴンさんの方から先に、フレンドリーに接してくださったおかげで、僕は心置きなく遊べた気がしますね。いわば、ドンゴンさんが用意してくれた遊び場で、気負いせず思いきり遊べたんです。本当に、僕を気遣い温かく接してくださいました。ドラマの中ではドンゴンさんと対立する関係でしたが、実際に敵対心を持っていると、いがみ合う演技はうまくいかないものです。逆に信頼して演じるほうがいいんです。ドンゴンさんが雰囲気を作ってくださり、演技に集中できたので感謝しています。

――イ・ドンゴンさんと共演されて感じた印象を。

ヨン・ウジン:ドンゴンさんは不思議な魅力を持っている方ですね。無愛想なように見えて優しいところもあるし、優しいなと思うとぶっきらぼうなところもある。それが魅力なんです。でも、一緒に演じるシーンが少ないのは本当に残念でした。最後の撮影の時にドンゴンさんからこう言われたんです。「温かい会話を一度も交わさなかった」と。子役の演じた少年時代は、日常会話をする場面もあったのに、大人になって再会してからは、対立して葛藤する場面ばかりで。温かい会話を交わすことはありませんでした。だからとても悲しかったですし、撮影が終わった後にドンゴンさんとも話しましたんですが、本当に胸が痛みました。


「パク・ミニョンさん以外のチェギョン役は考えられない」

――何があっても変わらない2人の愛が視聴者たちに深い感動を与えました。パク・ミニョンさんと共演した感想は?

ヨン・ウジン:シン・チェギョンという人物をミニョンさんが演じてくれたことには、本当に感謝しています。僕はパク・ミニョンがシン・チェギョンに変わる瞬間を、毎回近くで目撃したわけですが、いつも、その瞬間がとても美しいと思っていました。本当に、彼女以外のチェギョンなんて考えられませんね。彼女のおかげで、とてもすてきな現場になったと思います。演技をする時は大抵、事前に計算をして演技に入るものですが、彼女と演じる時は計算をしませんでした。なぜなのか、自分でその理由を考えてみたんです。それは、自然と演技に入れるように彼女が雰囲気を作り、導いてくれたからだと思い至りました。だから何の計算もせず身を任せられたんです。ドラマが終盤に近づくにつれて、2人の感情も高まっていきますが、相手役が彼女だったおかげで、計算をせず演じられました。眼差し一つとっても、チェギョンそのもので、おかげで僕もヨクになりきることができました。僕がうまく演じられたかどうかは分かりませんが、彼女がチェギョン役だったことに感謝したいですね。

――イ・ドンゴンさんとパク・ミニョンさん、キャラクターの性格と本人の性格って似ている部分がありますか?

ヨン・ウジン:まずドンゴンさんが演じたイ・ユン(燕山君)ですけど……僕はドンゴンさんの演技を間近で見ていたので言えますが、似ているところはまったくありません(笑)。ドンゴンさんは優しくて紳士的、そして時に茶目っ気があります。これは僕の前でだけかもしれませんが(笑)。たまにいつもと違うお茶目な姿を見せてくれて、そんな姿が魅力的でした。シン・チェギョンとパク・ミニョンの相違点を見つけるのは……難しいですね。撮影していない時の姿を見ても、僕自身、チェギョンなのかミニョンさんなのか、分からない時があったほどでした。だから相違点を答えるのは難しいですね。もともとミニョンさんはエネルギーにあふれた愉快な方なんです。それがチェギョンの持つ愛らしい姿とうまくブレンドされていたように思います。

――2PMのチャンソンさんと共演した感想は?

ヨン・ウジン:チャンソンさんは、ソノ役を本当にかっこよく演じてくれました。常にそばにいてくれる心強い存在です。腹を割って話せますし、とても頼りになる存在だったので、ありがたかったですね。後ろに立っているだけでも安心感がありましたし、心強かったです。そしてソノとの別れの場面では、今まで味わったことのない感動を与えてもらいました。その場面を思い出すと、いまでもまだ胸が痛みます。

――このドラマの撮影はNGがほとんどなかったそうですが、その中でも一番NGが多かった人はどなたでしたか?

ヨン・ウジン:NGを一番多く出したのは僕です(笑)。ドンゴンさんもミニョンさんもNGをほとんど出していません。僕が一番多く出した理由はいろいろありますが、僕が笑い上戸なのもその1つですね。特に「タニシ」(イ・ヨクが燕山君の悪政に苦しむ民衆を助けるために結成した義賊集団)とのくだりで、たくさん出したと思います。自由な雰囲気の中で肩の力を抜いた演技をしたいと思っていました。それで自然とテンションも上がって、NGを出してしまったんです。「タニシ」たちにも感謝しています。僕がリラックスして演じられるようにしてくれたんです。「タニシ」の前では少年のイ・ヨクに戻れました。彼らはそんな存在ですね。肩の力を抜き楽しく演じられました。それでNGがたくさん出たのかもしれません(笑)。


「『七日の王妃』は僕にとって意味のある挑戦だった」

――ファンミーティングを撮影現場でされたとか? 撮影現場に日本のファンが来てくれた感想は?

ヨン・ウジン:大きな力を与えてもらって感謝しています。日本という国は近いようで遠い、遠いようで近い国のように感じています。そんな日本から、わざわざ韓国にまで応援に来てくださるのは、簡単なことではないと思います。その時は少し疲れていたのですが、ファンの皆さんのおかげで気合いが入りました。ファンの皆さんの愛情で疲れが吹き飛びましたね。エネルギーを与えてくださったことに心から感謝しています。

――「七日の王妃」というタイトルのように、7日間という時間が与えられたら何がしたいですか?

ヨン・ウジン:7日間、ずっと映画を鑑賞したいです。映画館に入り浸って毎日違うジャンルの映画を見たいですね。別に涼みたいわけではないですよ(笑)。7日間という短い時間で、いろんな感情を味わいたいんです。現実の世界では、これはなかなか難しいでしょう? それで、映画を観ながら感情を味わい尽くす、そんな7日間を送れたらいいなと思います。

――イ・ヨクを演じたことで、学んだことや影響を受けたことはありますか?

ヨン・ウジン:撮影が終わった後、疲れていたのかぐっすりと眠って夢を見ました。ドラマのラストでの自分の姿に似ていて、美しいけれど同時にとても悲しい、悲劇的だけど淡く切ない夢を見た、そんな気分で目を覚ましまた。起きたあとも、まだ自分が夢の中にいるのか、ドラマの中にいるのか、分からない気分でした。このドラマに出たことは、僕にとって意味のある挑戦でしたし、イ・ヨクの美しい愛を見せることのできた幸せな撮影でした。撮影が終わってからも、いろんなことを考えました。愛について正義について、いろいろ考えさせられましたね。今まで出演したラブコメ作品でも愛の感情は味わいましたし新しい愛の形があることを学びました。そしてこの作品でも愛について深く知ることができました。そして正義についても考えさせられました。どんな思いを抱いてどんなふうに正義を持って生きるのか、考えさせられた作品です。今も余韻に浸りながら過ごしています。

――日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ヨン・ウジン:ドラマ「七日の王妃」は精魂を込めて演じた作品です。胸に響く濃厚な恋愛物語になっています。僕らの究極の愛をぜひ皆さんでご覧ください。

■「七日の王妃」リリース情報
●DVD-SET1 好評リリース中
¥19,000+税/レンタルDVD Vol.1~8 好評レンタル中

●DVD-SET2 8月2日(木)リリース
¥19,000+税/レンタルDVD Vol.9~16 同時リリース

Blu-ray・DVD リリース日よりU-NEXT にて独占先行配信開始
https://bit.ly/2t44ivE

発売・販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
Licensed by KBS Media Ltd. (C) 2017 KBS. All rights reserved

公式サイト:http://kandera.jp/sp/nanoka/

記者 : Kstyle編集部