イソン・ヒイル監督、同性監督に対するセクハラを謝罪「取り返しのない過ちを犯した」

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写真=TVレポート DB
イソン・ヒイル監督が同性の監督に対する性的暴力の波紋について謝罪した。

イソン・ヒイル監督は3日、インディ・フォーラム(Indie Forum)公式ホームページを通して「プライベートな飲み会で、男性監督とプロデューサーに性的対象化とセクハラをしてしまいました。相席していた他の女性2人と上手くいくようにしてあげるということを言い訳に、被害者に性的羞恥心を与える言葉によるセクハラを重ねて犯しました。被害者に大きな侮辱を与え、傷つけました。取り返しのつかない過ちを犯しました」と明かした。

続いてイソン・ヒイル監督は「泥酔状態で、何一つ覚えていません。ですが、それはただの言い訳に過ぎないと思います。被害者の苦痛が存在する限り、どんな言葉も言い訳になりません。ひどかったであろう被害者の苦痛に、心からお詫び申し上げます」と重ねて謝罪した。

男性監督Aは先月7日、「第23回インディフォーラム映画祭」の開幕式の打ち上げで、イソン・ヒイル監督と彼のファンだと明かした女性から「あらゆるセクハラと性的対象化にされるひどい経験をした」と独立映画堂のFacebookページを通して暴露した。

【イソン・ヒイル監督の公式謝罪文全文】

イソン・ヒイルです。

6月8日、性的暴力事件の加害者として名指しされたことを知りました。インディフォーラム作家会議内の性平等-性暴力対策委員会の調査が行われました。当時、私は自身の過ちと人生を振り返りながら、謝罪文を準備していました。そして6月12日、被害者がSNSで実名を暴露した直後、すぐに謝罪文を作成しましたが、対策委員会の勧告事項もあり、調査が円満に進むことを願うという意味で、謝罪文公開を猶予してきました。本日、対策委員会の報告書が公開されました。これを受け、謝罪文を掲載します。

6月7日、インディフォーラム開幕式と打ち上げが終わった後、プライベートな飲み会で、男性監督とプロデューサーに性的対象化、そしてセクハラをしてしまいました。相席していた他の女性2人と上手く行くようにしてあげるということを言い訳に、被害者に性的羞恥心を与える言葉によるセクハラを重ねて犯しました。被害者に大きな侮辱を与え、傷つけました。また、翌日状況を把握していたところ、誤って2次的な加害もしてしまいました。取り返しのつかない過ちを犯しました。

泥酔状態で、何一つ覚えていません。ですが、それはただの言い訳に過ぎないと思います。被害者の苦痛が存在する限り、どんな言葉も言い訳になりません。ひどかったであろう被害者の苦痛に対し、心からお詫び申し上げます。どんな言葉でも許しがたいと思いますが、心から謝罪します。

また、最近、性平等の取れた組織文化改善のために性平等委員会と性平等規定を作り、対策を講じていたインディフォーラムにも大変迷惑をかけてしまいました。自分から組織の性平等を支持し、応援すべき会員が、むしろ性暴力を犯す過ちを犯しました。

これまで酒癖に気をつけるようにと、周囲からの警告と指摘が数回ありました。きちんとした反省もできずに、また過ちを犯してしまいました。これまで性的少数者という理由で男性たちにした性的なジョークと、ミラーリングを言い訳に犯していた言葉によるセクハラについて深くお詫び申し上げます。

そうです。私は口では進歩を言いながらも、いまだに時代の変化に追いついていけない古い時代の旧態だったのかもしれません。進歩しているふりをしているものの、自分の足元で犯している暴力を省みない偽善的な姿を見せました。周りの懸念さえ聞き入れない年寄りでした。長く独立映画人として生きてきた自尊心が、年下の映画人たちには権威的な姿に見える可能性があるということにも鈍感でした。今になって、止まっていた自分の本来の姿を見ることができました。

インディフォーラム作家会議からの除名を要請します。甘んじて受け入れます。また、私が関わっているすべての独立映画団体からも脱退します。私には資格がありません。これ以上、変化した世の中に足をそろえて変わらないと、人生に何の意味もないという教訓を胸に刻んだまま生きていきます。反省してまた反省し、また自粛しながら生きていきます。

被害者の方にもう一度お詫びを申し上げます。また、私一人のために傷ついたすべての方に申し訳ないと思っています。ソウル暮らし25年の私の偽善を反省しながら、変化するために努力をしながら生きていきます。

記者 : キム・スジョン