「アンタッチャブル」チン・グ“日本には今年だけでも、もう3回行きました”

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「太陽の末裔」のチン・グが主演したアクション追跡劇「アンタッチャブル」(原題)がCS衛星劇場で6月5日(火)より日本初放送される。

「アンタッチャブル」は、昨年11月から今年1月まで韓国の総合編成チャンネルJTBCで放送され、高視聴率を記録したアクションドラマ。プクチョン市という架空の町を舞台に、この町を支配する一家の権力争いと、すれ違う兄弟の対立、一家の隠された秘密が描かれる。チン・グが演じるのは愛する妻を失い、一家の醜悪な権力に立ち向かうことになる次男チャン・ジュンソ。そして、敵対する長男チャン・ギソを「応答せよ1988」などのキム・ソンギュンが演じ、激しい兄弟の葛藤を繰り広げる。

今作の日本初放送を迎え、チン・グさんにインタビュー。役どころから難しかったというアクションシーン、日本語のセリフについて語ってくれた。

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――衛星劇場にてドラマ「アンタッチャブル」が6月より日本初放送されます。今作が日本で放送される感想について教えてください。

チン・グ:ワクワクします! とても楽しみな反面、緊張もしています。私は日本のドラマが大好きで、日本は「アンタッチャブル」のようなジャンルのドラマがたくさんあるので、日本の皆さんに気に入っていただけると嬉しいなぁという、期待と緊張が半々ですね。

――「アンタッチャブル」はどんなドラマですか?

チン・グ:「アンタッチャブル」は、妻が謎の事故に遭い、その事故の真相を追跡し始めたことにより、家族間でさまざまな不可解な出来事が絡み合い、展開されていく“ミステリー追跡アクションドラマ”です。

――チン・グさんが演じるチャン・ジュンソはどんな人物ですか?

チン・グ:表向きは強いけど、実はとても弱い人物ですね。それから劇中、チャン・ジュンソは多くのつらい出来事を経験するのですが、そんな過酷な状況下でも、いつも正義のために駆け抜ける“正義感の強い男”でもあります。


「眼差しのプロというタイトル…役者としての私の長所」

――今作への出演を決めた理由を教えてください。

チン・グ:台本がすごく面白かったんですよ。それから、パク・グンヒョンさんをはじめとする素晴らしい役者さんたちから、いろんなことを “学びたい”という思いもありましたし、皆さんの演技を見学したいなぁという思いがあり、出演を決めました。

――最初の登場シーンから高難度のアクションシーンを披露されていましたが、このキャラクターを演じるために特別に準備されたことはありますか?

チン・グ:特に準備したことはないですね。思ったよりもアクションシーンが多くてプレッシャーを感じていたんですが、ありがたいことに武術監督さんが、過去に何度もお世話になった方だったので、リラックスして撮影に臨み、ケガすることもなく無事終えることができました。

――妻に対する優しい眼差し、復讐に燃える怒りの眼差しなど、多様な眼差し演技を披露して“眼差しの職人(プロ)”というタイトルを得られましたが眼差し演技をする上で努力された点はありますか?

チン・グ:う~ん……どうですかね。眼差し演技をするためにした努力したかは……、よく分からないですね。自分で言うのもなんですが、ご覧になる方々がプラスに捉えてくださるから“眼差しのプロ”と言っていただけるのであって、わざと目に力を入れて演じているわけではないんですよ。だから、私の“目”が皆さんの目によく映ることは、役者としての私の長所だと言えると思います。


「アクションシーンよりも辛かった水中シーン…」

――劇中、父親役のパク・グンヒョンさんがチン・グさんはチャン・ジュンソ役にぴったりとおっしゃっていましたが、チャン・ジュンソとチン・グさんご本人の相違点、共通点は?

チン・グ:ジュンソとの共通点は、自分なりの正義を貫こうとする気持ちですかね。それから、家族や周りの同僚たちを愛する気持ちや、守ろうと思う気持ちは似ていると思います。相違点は……チャン・ジュンソは妥協を知らない人なんですよ。でも私自身はある程度、妥協しながら生きる平和主義者なので、そういった点は彼とは異なりますね。

――アクションシーンだけではなく、妻を失った夫の感情など……見どころ満載のドラマですが、チン・グさんが記憶に残るシーンやセリフなどがありますか?

チン・グ:クランクアップしてから、かなり時間が経っているので、セリフをはっきりとは覚えていないんですが……。何だったっけな……? 亡くなった妻に対して、独り言を話す場面で“君を死ぬほど憎むべきなのに、なぜ死ぬほど会いたいんだ”といった感じのセリフがあるんですよ。このセリフは、ドラマの全体的なチャン・ジュンソの感情を表現している言葉だと思うので、記憶に残っていますね。
それから、今作はすべてが名場面だと言えると思います。今作の監督であるチョ・ナムグク監督が、かなりロケハンを行なわれたようで、隠れていた韓国の絶景をたくさん紹介してくださったんですよ。ですので、映像を観るだけでも面白いと思いますね。

――瓶で殴られるシーン、建物の屋上から吊るされるシーンなど、いろんなアクションシーンを撮影されましたが、チン・グさんが一番苦労をなさったアクションシーンは何ですか?

チン・グ:アクションシーンよりも、ウンジさんとの水中撮影のシーンですかね。私が海に落ちて、ウンジさんが私を救出しようと飛び込む場面なのですが、そのシーンの撮影は想像していたよりも大変だったんです。私は水中での撮影が初めてだったのですが、すごく寒くて、撮影が長くなると体力的にもとてもつらくて……。だから、アクションシーンよりも大変だった気がしますね。


「撮影初日から瓶で殴られるシーンも、屋上で吊るされるシーンも…」

――ドラマを観ていて、瓶で殴られるシーンや建物の屋上から吊るされるシーンは本当に危険そうでしたが大丈夫でしたか?

チン・グ:殴られるシーンの瓶は、小道具として作られた偽物なんですよ。もちろん、ある程度の衝撃はありますが、本物の瓶のように痛くはないので、不安はなかったですし、相手役の方とはお互い、信頼感を持って演じているので恐れを感じることもなかったですね。でも、瓶で殴られるシーンも屋上で吊るされるシーンも、「アンタッチャブル」のクランクインの日だったので、かなり緊張感はありましたね。“あぁ……撮影初日からこんなに大変だったら、今後、どれだけ大変なアクションシーンが待ち構えているんだろう”と心配していたんですが、幸いこの日よりも大変なアクションシーンはなかったです(笑)。

――対立するようになる兄のチャン・ギソ役を演じたキム・ソンギュンさん、ク・ジャギョン役を演じたコ・ジュニさん、ソ・イラ役を演じたApinkのチョン・ウンジさん、皆さんと共演された感想、また記憶に残る撮影エピソードはありますか?

チン・グ:まず、私の兄役を演じたキム・ソンギュンさんは、実際は私と同い年なんですが、演技力に定評のある方なので、以前から共演してみたかったんですよ。しかも今作では、兄弟でありライバルなので、一緒に撮るシーンが多くてすごく面白かったですし、私もソンギュンさんもお酒が好きなので、よく一緒に飲みに行ったりもしていましたね。
義姉役であるコ・ジュニさんは、魅力的で、(会う前は)都会的なクールなタイプの女性だと思っていたんですが、思っていたよりも気さくで可愛い面が多くてビックリしました! 反対に、可愛いイメージのあるウンジさんのほうが堂々としていて、しっかりとした落ち着いた姿が魅力的だなぁと感じましたね。お三方とも本当に素敵な方々なので、また会いたいです。

――劇中、兄と対立していく関係も描かれていますが、もしチン・グさんが家族と対立しなければならない出来事が起きたらどうされますか?

チン・グ:本当につらいと思いますね……。私は普段から妥協するタイプなので、もしそういった状況に直面したら、ある程度、譲歩するのではないかなぁと思いますね。何だかんだ言っても、家族じゃないですか。
劇中にも、“ただ俺1人が目をつぶれば、お父さんもこれ以上人を殺めず、兄貴もこれ以上悪い道に陥ることはないのに……。俺がしきりに正義を見いだそうとするから、家族がつらい思いをするようになるんだ”というセリフが登場するんですね。もちろん、正義はちゃんと見いださないといけないことですが……。ドラマのように家族が誰かを殺めたり、悪い道に陥るようなことは絶対させないと思います。


「日本には今年だけでも、もう3回行きました」

――パク・ジファンさんとの仲睦まじいシーンもとても楽しく拝見しました。パク・ジファンさんと一緒に日本旅行もされたそうですが、どこに行かれましたか?

チン・グ:韓国から近いので、福岡に行きました。私とジファンさんと、チェ刑事役で登場するペ・ユラムさんの3人で、3泊4日で行って来たんですよ。湯布院に行って温泉につかったり……。それから、お二人は日本旅行が初めてだったので、日本の美味しい食べ物や、福岡の美味しいお店を紹介してあげました。

――今作では、日本語のセリフもよく出てきましたが、チン・グさんが通訳をされたりしましたか?

チン・グ:そうですね。私も日本語が上手なわけではないですが、彼らよりは頻繁に日本に行っているので、ある程度は話せます。

――今まで、たくさん日本に行かれたんですね。

チン・グ:はい。今年だけでも、もう3回行きました。

――次は日本のどこへ行って何をしてみたいですか?

チン・グ:次に日本に行く時は、今まで一度も行ったことのない雪がたくさん降る地域に行ってみたいです。それから、沖縄も気になっている場所の一つですね。やってみたいことは、日本には不思議な遊園地など、テーマパークがたくさんあるので、そういった場所にも遊びに行ってみたいです!

――日本に行かれた際、必ず食べる物や好きな食べ物はありますか?

チン・グ:私は魚のお刺身は苦手なんです……。でも今回、日本に行ってイカ刺しやカニの刺身を食べたのですが、すごく美味しくて、もう一度食べに行ったくらい、カニが大好きになりました! それからカレーも好きですし、日本はトンカツなどの揚げ物の種類も豊富じゃないですか。私は子どもが好むような食べ物が好きなので、日本は私の口に合う料理が多いんですよ。日本に行っていろんな物を食べることが好きですね。

――日本にもたくさんのファンがいらっしゃいますが、来日したらしてみたいことは?

チン・グ:韓国のファンの皆さんとは、1年に2回くらいキャンプに行くんですよ。そこで未成年以外のファンの皆さんとは、夜通しお酒を飲みながら語り合ったり、お互いが望むこと(ファンがチン・グさんに望むこと、チン・グさんがファンに望むこと)をオープンに言い合ったりするんです。日本など海外のファンの皆さんとはそういった時間を設けられたことがないため、1日ファンの皆さんと旅行に行って、観光したり美味しい物を食べたりしながら、たくさんお話ししたいですね。


出演作「太陽の末裔」の大ヒットの影響とは…?

――大ヒットした「太陽の末裔」のあと、ご自身の中で作品選びに影響はありましたか?

チン・グ:「太陽の末裔」がヒットしたおかげで、たくさんのラブコールをいただくようになり、作品を選ぶ立場になったことは、本当にありがたいことだと思いますし、多くのオファーをいただけるおかげで、さまざまな作品を見ることができ、とても感謝しています。「太陽の末裔」以降は、作品選びの選択の幅が広がるという変化がありましたね。

――チン・グさんが思う今作の魅力は?

チン・グ:「アンタッチャブル」の魅力は、ミステリー、スリラー、アクション、ラブロマンスなど、さまざまなジャンルが融合しているので、多彩なストーリーを楽しんでいただけるドラマだという点ですね。

――今作を通じ、チン・グさんが視聴者の皆さんに伝えたいメッセージを教えてください。

チン・グ:言葉で説明するのは難しいのですが、このドラマが皆さんに伝えたいことは“正義は生きている”ということだと思います。それから、俳優チン・グ個人としては“こんな演技もできる役者だ”ということを皆さんにお見せできる作品になったのではないかなぁと思いますね。

――このドラマを楽しみにしている日本の皆さんへメッセージをお願いします。

チン・グ:「アンタッチャブル」を楽しみにしてくださっている日本のファンの皆さん! まもなく、今作を通して皆さんにお目にかかることができます。皆さんに、たくさんの期待と関心を持っていただきたいです。楽しんでご覧ください! それから、俳優チン・グもたくさん応援していただけると嬉しいです!

撮影:Min Youngsun

「アンタッチャブル(原題)」
CS放送局・衛星劇場にて、5月24日(木) 午後11:00~深夜0:10 第1話先行放送
6月5日(火)より本放送スタート
毎週(火) 午後8:30~11:00ほか(2話連続放送)

2017年/韓国JTBC/全16話
演出:チョ・ナムグク 「追跡者 THE CHASER」
脚本:チェ・ジンウォン 「ビッグマン」
出演:チン・グ、キム・ソンギュン、コ・ジュニ、チョン・ウンジ(Apink)

衛星劇場ホームページ:http://www.eigeki.com/special/hanryu_drama_sengen

記者 : Kstyle編集部