【REPORT】感動の日本凱旋ライブ!その姿をファンの瞳に永遠に焼き付けたJBJ…1stにしてラストな、レジェンダリー・コンサート
Kstyle |

6人の鮮やかな色の重なりが生むJBJ
今回のライブが発表されたのは、2月に開催されたバレンタイン・ファンミーティングでのこと。その後、本公演はワールドツアーの一環であることが明かされた。また、JBJは4月までの期間限定ユニットとしてスタートしたものの、世界中で高まる人気からその延長も熱望されていた。が、3月には、4月30日をもっての活動終了が改めて発表された。つまり、このコンサートは“幻の”“伝説の”公演として語り継がれることが予め約束されたものになっていた。
序盤は今年1月に発売した2ndミニ・アルバム『True Colors』収録曲からスタート。このアルバムでメンバーはそれぞれ、ノ・テヒョン:黄色、キム・サンギュン:オレンジ、キム・ヨングク:ピンク、タカダケンタ:マゼンタ、クォン・ヒョンビン:紫、キム・ドンハン:青というイメージ・カラーをまとっていたのだが、彼らはこの日のファッションにもその色を取り入れる。そしてソロ・パートでは、モニターに映る彼らがイメージ・カラーに染まり、カラフルな演出で見せ場を作る。

2曲を歌い終えた後はそれぞれがステージをランウェイに見立て、「MOONLIGHT」のインストに合わせてファッションモデル風に自己紹介。テヒョンは一礼してからのサランヘ・ポーズ、ケンタはネクタイ・フリフリからのサランヘ・ポーズを決め、ヨングクは両手を振ってファンにアピール。ドンハンはファンの歓声を煽って、フロアをノセノセに。そんな個性豊かな自己紹介を終えると、モニターには六色の粒子が散らばり、その後、それが一つになって六色に輝くJBJのロゴを形作り、6人のカラー(個性)がJBJの音楽を作っていることを視覚的に提示したのだった。
ソロステージで6人の原点をプレイバック

荒野で手を繋ぎ、絆と友情を確かめ合うメンバーたち。その日付は2018年4月10日。が、時間は巻き戻り、映像も逆回転され、メンバーの足元にはそれぞれの思い出の“原点”となる物が置かれていた。彼らが辿り着いたのはデビュー前の2014年。あの時に立ち戻った6人は今、個々の物語を綴ろうとしていた。そう、ここからメンバーのソロステージが開始された。
ペンとノートが原点のサンギュンは、アメリカの俊英プロデューサー/ラッパー、Oddisee が作ったトラック「On The Table」に自作詞を乗せた「SO BLIND」を披露。目隠しをした状態でステージに立つ彼のバックにはリリックの英語訳が映され、ワールドツアー仕様なのも超クール。その後、自ら目隠しを取り、ジャケットを脱いで、フランスのレーベルからリリースするプロデューサーEgohの「I Need This Love」に自作詞をのせた「WHATEVER U WANT」を披露すれば、バウンシーなラップに会場の温度が急上昇する。
二番手のテヒョンはダンスで魅せる。ダブステップ~ヒップホップなど、ジャンルを問うことなく、ヒップなリズムに体を乗せ、米国人プロデューサー・デュオ、Brasstracksプロデュースの「Telling The Truth」で踊る時には笑顔も浮かべ、そんな表情すら振付の一部に。ラストは右手拳を胸に当て、最後まで格好良かった。
続いたヒョンビンは自作曲の「GOD」で、身を切るようにラップし、後半は彼の瞳から涙がこぼれ、客席には貰い泣きするファンの姿も!


後半はデビューからの半年を凝縮!

白のスーツにチェンジしたメンバーはまずデビュー曲「FANTASY」で凛々しさを爆発させ、続く「SAY MY NAME」では英語詞を映し出し、ここでもワールドツアー・モードでダイナミックにパフォーマンス。バックには大きなバラや星空が映され、歌詞の世界をビジュアルでも表現し、1stミニ・アルバムからの2曲で今度はJBJの原点を強烈に打ち出した。

「本当にデカいですね。こうした大きな会場でやるのが夢でした」(ケンタ)
「こんな大きな会場で公演するの、感動ですよね」(テヒョン)
「一杯楽しいけど、緊張で、ちょっと震えています。はい!」(ドンハン)
そして「ファンの方が持っているプラカードが蛍光色で華やかですよね」と客席を喜ばせたサンギュンは「本当に大きな会場でコンサートができて嬉しいし、感謝しています。でも、僕たちがこれだけたくさんのファンの方を受け入れられる器になっているのかどうかを真剣に考えています」とシリアスな面も見せ、ファンを感心させる。
そしてそれぞれのソロ舞台を振り返り、サンギュンは「他のメンバーが羨ましかった。特にドンハンさんが良かった」と話し、ドンハンの生歌に合わせて、リップシンク&ダンシング。テヒョンも「末っ子だけど、カリスマ性があった」と絶賛した。

そしてハートマークが舞う遊園地を舞台にニュージャックスウィング調に「今日から」を歌い、ヒョンビンが上着を脱いで本気モードに転じれば、フロアからは悲鳴にも似た歓声が! 最後はケンタがダブルピースで締め、「盛り上がっていきますよ~!」と煽って、「Pretty」へ。アメコミ風演出に合わせ、メンバーそれぞれがファンサービスてんこ盛りでアゲていく。ヨングクはタオルをフーディー風に頭に乗せ、ケンタはファンと目線を合わせてコミュニケーション。テヒョンはスタンド席にサランへポーズをプレゼントし、と、ステージのあちこちでファンをキュンとさせるシーンが繰り広げられ、どこを見たらいいか分からないほど。極めつけはサンギュンで、彼はサプライズでアリーナに乱入し、フリーダムにパフォーマンス。そのファン想いな“驚き”のプレゼントにはメンバーもビックリだった。

「JBJは永遠」というファンの願いが木霊する

そんなファンに応えるように、モニター画面ではこれまでを映像で振り返り、「A dream you dream alone is only a dream, A dream you dream together is reality」というメッセージも。1人で見る夢は夢にしかすぎないけど、一緒に見る夢は現実になる、という言葉はファンとJBJが共に歩いてきた道を表現するものだった。
そしてアンコールには「夢を見ていたように」「TRUE COLORS」の2曲をチョイスし、後者ではヨングクがドンハンにつけてもらったピアスをキラキラさせながらパフォーマンス! また、終盤のMCではチームを代表してケンタが「こうして僕達が皆さんの前で歌ってダンスが出来ることがどれだけ幸せなことかを、今日のコンサートを通じて感じることが出来ました。本当に今日はこんなにたくさんの方に集まって頂いて、ありがとうございます」と感謝の弁を述べた。

「TRUE COLORS」ではヨングクとサンギュンが涙を堪えるのに懸命だったが、全てを終えた後、メンバーは口々に「ありがとう」「バイバイ」と言いながら、ファンに明るくお別れのメッセージ。さらにサンギュンは、メンバーに向けて、ちゃっかり「バイバイ」と言いながら、最後までステージに残り、名残惜しそうにしていた。

ライター:きむ・たく
JBJ 1ST CONCERT[JOYFUL DAYS]IN JAPAN
日時:2018年4月10日(火) 開場 18:00 / 開演 19:00
会場:東京体育館
【セットリスト】
01. 꽃이야
02. MOONLIGHT + OUTRO
03. 상균 'SO BLIND' + 'WHATEVER U WANT'
04. 태현 'DANCE'
05. 현빈 'GOD'
06. 켄타 'EAT YOU UP'
07. 용국 'BEAUTIFUL'
08. 동한 'MOVE'
09. FANTASY
10. SAY MY NAME
11. WONDERFUL DAY (EXTEND VER)
12. 오늘부터
13. 예뻐 (EXTEND VER)
14. 매일
<ENCORE>
15. 꿈을 꾼 듯
16. TRUE COLORS + OUTRO
記者 : Kstyle編集部