「推理の女王」クォン・サンウ“チェ・ガンヒとぶつかるシーンもロマンスだと思って演じた”

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クォン・サンウとチェ・ガンヒが16年ぶりの豪華共演で、難事件を解決する生活密着型ラブコメディ「推理の女王」のDVDが、本日3月2日(金)よりリリース開始となった。

本作で肉体派の熱血刑事ワンスンを演じるのは、「天国への階段」「メディカル・トップチーム」など話題作に出演し続ける、カリスマ俳優クォン・サンウ。チェ・ガンヒ演じるソロクとの絶妙なバディぶりが何とも痛快。韓国では、2月28日よりシーズン2の放送がスタートし、話題となっている。

今回、DVDのリリースを記念して、クォン・サンウのインタビューが到着! 自身のキャラクターの魅力や相手役のチェ・ガンヒについて、日本ファンへのメッセージまでたっぷりと語ってくれた。

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――「推理の女王」に出演された感想をお願いします。

クォン・サンウ:2017年、僕にとって最初の作品で、気持ちのいいスタートが切れました。監督や俳優など、すべての面を考えても最初から最後まで楽しく撮影できた作品でした。

――初めて台本をご覧になったときはいかがでしたか?

クォン・サンウ:実は、今年上半期にこの作品をやることになるとは思わなかったんです。でも、台本を読んだらとても面白かったので、台本を読んでから撮影に入るまで、そんなに時間が空くこともなく、短期間で準備のできた作品でした。ですから、台本はとても楽しく読んだことを覚えています。

――演じられたハ・ワンスンのキャラクター紹介をお願いします。

クォン・サンウ:初恋の相手が失踪するのですが、彼女がまだ生きていると信じて捜査を続ける刑事の役どころでした。直感的に事件を解決していく刑事ですが、チェ・ガンヒさん演じるユ・ソロクが現れて、彼女の珍しい能力に嫉妬でもないような嫉妬をするようになり、いつの間にか頼るようにもなって事件を解決していく、生活密着型ドラマの刑事を演じました。

――生活密着型とおっしゃいましたが、作品やキャラクターの魅力はどういったところでしょうか?

クォン・サンウ:「推理の女王」のいい所は、事件などの内容がしっかりしていて、普段から身の回りで起こり得るようなことが大きな事件になっていくという点が、現実味があったと思いますし、ワンスン自体も視聴者を飽きさせない愉快な面のあるキャラクターだったところが、この作品の魅力だと思います。

――先ほど、短期間で準備されたとおっしゃいましたが、ワンスン役を演じるにあたって準備されたことは?

クォン・サンウ:映画やドラマでどんな役を演じるとしても、自分自身が、その役柄にあったキャラクターに変身するしかないと思います。僕が刑事の役を演じるからといって、射撃をできるわけでもないですし。それよりは、僕が僕らしく、いかに愉快にワンスン役に変身できるか、そういったことを考えはしましたが、特に何かを準備したということはなかったです。アクション演技などはこれまでもやってきたことですから。

――撮影をしながら、最も気を使ったのはどういった部分でしょうか?

クォン・サンウ:ドラマの撮影をする時は、相手役との息が合うかがとても重要だと思います。どんなジャンルのドラマであろうと、視聴者を笑わせたり、泣かせたりしなければならないでしょう? 相手役と仲良くなかったりとか、うまく息が合わなかったりしたら、それはすぐに作品にも影響してくるんです。でも、皆さんがこのドラマを見ながら撮影現場も楽しかったんだろうと言ってくれます。実は、相手役のガンヒさんとは、お互いに真剣に仕事に臨む姿勢を確認してから撮影に入ったため、カメラの内でも、外でも、本当にいいパートナーだったと思います。

――ガンヒさんとは16年ぶりの再会だったそうですね。

クォン・サンウ:16年前に同じドラマに出演はしたのですが、一緒に撮影をしたことはないと思います。待機をしていたら見かけて挨拶する程度で。ですから、今回は初めての共演作品とも言えます。でも、そうやって以前、面識があったのでやりやすかったですね。

――今作品で、今でも覚えている2人のエピソードなどはありますか?

クォン・サンウ:ガンヒさんと共演した部分は、全話を通してすべて覚えています。楽しかったんです。撮影をしていて少し余白の部分ができると、僕が思いつくままにアドリブをします。そうしたらガンヒさんが思いも寄らないアドリブをしてくれました。お互いに息が合ったんでしょうね。

――2人で息を合わせるために準備などされましたか?

クォン・サンウ:準備をしたらつまらないでしょう? 面白い演技も、リハーサルをしてからやるとつまらないですから。だから余計に面白かったんでしょう。お互いに期待もせず出てくるアドリブなどがあり、本当にライブ状態ですよ(笑)。

――映画「探偵なふたり」ではサンウさんが推理をする役でしたが、今回は逆にガンヒさんが推理をする役でした。映画が今回のドラマに役に立ちましたか?

クォン・サンウ:作品自体が違いますから、実際に撮影に入っても役に立つということはなかったです。ただ、視聴者からすると、僕のファンの方は両作品とも見ていただけるでしょうから、“推理”ということでは関連性があるので、2作品セットで見ていただくのもいい方法かもしれません(笑)。

――サンウさんは、力強く、自然体の熱血刑事の役を演じられました。相手役は推理をする主婦でした。こういった設定の推理ものはいかがでしたか?

クォン・サンウ:僕らの間では、撮影が終わってからシーズン2をやりたいね、という話をしたんですが、実はそういった話も出ているようです。もし現実になった場合は、シーズン1でもう少し補填したかったところなどを補いながら、また楽しく撮影できればいいなと、何気に期待しています。

――ソロクは主婦だったので、ロマンスの部分が難しかったのではないかと思います。

クォン・サンウ:僕にとっては、ガンヒさんと何かと言ってはぶつかるシーンなどもすべてロマンスだと思って演じました。もちろん、そこで愉快な部分もありましたが、ロマンスというのは男女が熱くキスをするから視聴者がトキメクというものでもないじゃないですか? 2人が登場すると、何かが起こりそうだという期待、それがロマンスだと思うんです。このドラマは、そういった期待が常にあったと思います。このドラマならではの、そういった微妙なロマンスと言いますか……。

――その微妙なロマンスの部分を表現するために特に気を使った部分はありますか?

クォン・サンウ:いつも僕が俳優としてガンヒさんを信頼しているように、劇中でもワンスンはソロクを信頼していました。そんな中で、“自分の気持ちは認めたいけれども、認めない。でも彼女に惹かれていく”、それを、彼女を見つめる眼差しなど、そういった仕草1つひとつで表したつもりです。視聴者には煮え切らない、恋人のようには見えないと思われたかもしれませんが、僕としてはそういった部分で表したつもりです。

――ガンヒさんとは何だかんだと仲よさそうにぶつかっていました。2人の現場での雰囲気はいかがでしたか?

クォン・サンウ:劇中で、ガンヒさんは災難に遭うことが多かったです。女優としてはあまりやりたくないだろうと思うことまで、嫌がらずに一生懸命こなしていました。そういった姿を視聴者も認めてくださったのではないでしょうか。もし、そういったシーンを避けて適当に撮影していたらつまらなくなっていたでしょうが、ガンヒさんがうまくドラマを生かしてくれたのだと思います。またそういった彼女の姿から僕も勇気を得て一緒にやっていけたのだと思います。

――最も気に入っているアクションシーンは?

クォン・サンウ:正直、今作品では僕が考えている“アクション”と言えるものは特になかったと思うので、それについて話すのは少し恥ずかしいです。今後、男性色の強い作品でアクションをやることになったらその時にお話しさせてください。

――ホン・ジュノ役を演じられたイ・ウォングンさんと共演された感想を教えてください。

クォン・サンウ:俳優としてスタートを切ったばかりの若い男優と共演するのもいいですね。彼らが何を考えているのかなど、観察するような感じで見ることができますからね。例えば、僕の時とはどう違うかなど。作品を一緒にやらない限り、普段はなかなか彼らと話すこともないですから、いい機会だったと思います。

――アドバイスなどもされましたか?

クォン・サンウ:お互いに趣味でやっているわけではなく、俳優という仕事としてやっているわけですから、どう演じるかなどは自分が勉強して体得しなければならない課題だと思います。僕自身もアドバイスはしてもらったこともないし、したこともありません。現場では同僚のように日常のことなど、些細なことを話していた気がします。

――チャン・ドジャン役のヤン・イクチュンさんとはいかがでしたか?

クォン・サンウ:彼が演出をした「息もできない」という映画が非常に面白かったので、俳優というよりは、いい監督ということでファンでした。今回は俳優として1つの作品で共演できたのが光栄でしたが、お互いに仲がいい役どころではなかったのであまり話ができなくて残念でした。イクチュンさんは悪役を数多くこなされてきたのに意外と小心者で、優しい方です(笑)。その辺も、話をあまりできなかったので残念ですね。また別の作品でお会いできればと思います。

――先ほど、台本も面白かったし、撮影も楽しかったとおっしゃいましたが、その中でも最も楽しかったことや特に思い出に残っているシーンはありますか?

クォン・サンウ:撮影初日です。ガンヒさんを家の前まで何だかんだ言いながら送っていくシーンが楽しかったです。その日、撮影を終えて帰宅する時に、“面白いな、ガンヒさんとの撮影は楽しいな”と感じたのを今でも覚えています。この作品は、本当にすべてのシーンが愉快だったので覚えているんですが、特に、大きな事件や事故のシーンなどなくても、ただ単にガンヒさんとすれ違うシーンなど、2人で何かをしているシーンは少しでもよりよく表現できたと思っているので覚えています。

――反対に大変だったことは?

クォン・サンウ:撮影の中盤に飛び降りるシーンで足をケガしたのが大変でした。ケガをしたから素早く動かなければいけないシーンなど、思い通りにいかず苦労しました。まだ治っていないので病院に通っています。

――名場面を選ぶとしたら? また、視聴者に見てもらいたいシーンは?

クォン・サンウ:個人的に選ぶ名場面は、歌を歌うシーンです。視聴者に見てもらいたいのは全部です。このドラマは本当に、各話に名場面、愉快なシーンがあるんです。

――名ゼリフはどうでしょう?

クォン・サンウ:僕に名ゼリフがありましたか?(笑)気に入っていたセリフなら、そうですね……「アジュンマ(おばさん)」ですかね? やたらと「アジュンマ、アジュンマ」と声を上げる時の語感が気に入っていました。愉快で親近感の沸くセリフだった気がします。

――サンウさんは2人のお子さんがいらっしゃいます。通常、女性は子どもを産むと体のラインや体力に変化が現れるのですが、サンウさんはいかがですか?

クォン・サンウ:僕はずっとウエイトトレーニングなどの運動を続けているので、体力的な部分はそんなに変化はないと思います。サプリメントもビタミン剤やオメガ程度をとっているだけです。健康にはストレスを受けないのが一番です。僕は嫌なことがあっても、心に溜めず、すぐに忘れるのでストレスもあまり受けないですよ。

――劇中の衣装がとてもお似合いでした。ワンスンのファッションポイントを教えてください。

クォン・サンウ:今までの作品の中で、一番衣装の数が少なかったです。スーツも最後ぐらいに着ただけです。刑事役だったので、事件が起きたらすぐに現場に駆けつけて犯人を検挙できるように、常にスポーティーなファッションでした。衣装だった上着などは普段も着ていますので特にポイントといったものはないです。

――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

クォン・サンウ:こんなに最初から最後まで楽しい現場は初めてでした。通常は撮影というと、ただ現場に来て、形式的な挨拶をして撮影をして終わりといったことが多いんですが、今回は違いました。撮影に入る前に共演者と自分たちの個人的な話や色々な話をしたりしたので、実際に撮影に入ってもリラックスでき、NGを出してもお互いにいい雰囲気で乗り切れたと思います。お互いにリラックスできればいい演技もできますからね。

――ドラマに映画に大忙しですが、ご家族の方はいつも作品をご覧になりますか?

クォン・サンウ:妻も僕も、家ではお互いに俳優だと思って接していません。そして、俳優を各自の仕事だと思っているので、お互いにモニタリングしたり、口を出したりはしません。僕もしたくはないです。子どももまだ小さいのでテレビで僕を見たら「お父さんだ」と言うくらいです。

――普段から推理ものはお好きですか?

クォン・サンウ:好きじゃないです。このドラマは推理ものだから、いい、悪いではなくて、内容やキャラクターがよかったと思います。ガンヒさんも推理ものはもともと好きじゃないと言っていましたよ。

――最後に日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

クォン・サンウ:「推理の女王」は僕が2017年、最初に出演した、そして撮影もそうでしたが、内容自体もとても愉快な作品ですので皆さんにも楽しんで見てもらえればと思います。僕は、ハ・ワンスンという役を演じたのですが、熱血刑事で、初恋の人を忘れられず、それに関連した事件の真相を明かそうとしています。そして心の片隅には傷を負っています。劇中、推理好きのソロクに出会い、彼女の推理能力を認めたくはないけれども認めざるを得ず、そして頼って一緒に犯人を捕まえる熱血刑事の役です。全話を通して愉快なシーン、一方でヒヤッとするシーンも多いドラマです。皆さんも一緒に推理をしながら見ていただくと楽しいと思います。皆さん、応援してください。

■「推理の女王」リリース情報

・DVD-SET1 3月2日(金)リリース
・DVD-SET2 4月3日(火)リリース
各¥19,000+税

※レンタルDVD
3月2日(金) Vol.1~7
4月3日(火) Vol.8~14

発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
Licensed by KBS Media Ltd. (C) 2017 QUEEN OF MYSTERY SPC & KBS. All rights reserved
公式サイト:http://kandera.jp/sp/suiri/
予告編:https://youtu.be/HKBNVjz459U

記者 : Kstyle編集部