パク・セヨンが語る #お金の花 #チャン・ヒョク #完璧主義 #女優としての挑戦

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写真=HUNUSエンターテインメント
「『カネの花~愛を閉ざした男~』を撮影しながら、私の限界を経験しました。大先輩たちと演技しながら、私の足りない点を如実に感じました。デビューしてから、もう6年が経ちましたが『誰からも認められるレベル』ではまだないと思います。だからもっと一生懸命勉強して、学習に闘士を燃やさなければなりません。自ら“才能が優れた女優”だとは思っていないけれど“努力型の女優”は合っていると思います(笑)」

女優パク・セヨンにMBCドラマ「カネの花~愛を閉ざした男~」の放送終了の感想を聞くと、このように答えた。「カネの花~愛を閉ざした男~」でナ・モヒョン役を演じたパク・セヨンは、自身に向かったたくさんの好評にも謙虚な姿を見せた。ドラマの成功と周りの称賛に揺れたりもしそうだが、パク・セヨンはそこに満足するよりは自身の足りない点を振り返った。

「イ・スンジェ先生をはじめ、イ・ミスク、チャン・ヒョク先輩と呼吸を合わせる時にはどんなに一生懸命準備をして来ても、私の実力が足りないのを感じました。だから一人一人の所へ行って、たくさん質問して学びました。皆さん、自分の演技に集中するのも忙しかったと思います。私がお願いした時、快く台詞を合わせてくださり、アドバイスもよくしてくださいました」

パク・セヨンは2016年のドラマ「ビューティフル・マインド」で共演した俳優チャン・ヒョクと「カネの花~愛を閉ざした男~」で再び出会った。二人は年齢が一回りも違うにも関わらず、切ないラブストーリーを披露した。パク・セヨンはチャン・ヒョクについて「一言で配慮のアイコン」だと話した。

「チャン・ヒョク先輩は私たちが先輩・後輩の関係ではなく“同僚俳優”という事実を認識させてくれました。一緒に呼吸を合わせる間、尊敬されていたことを感じました。その上、私に未だに敬語を使うんです。始めは私がぎこちないから、タメ語で話して欲しいと言ったのですが、今は先輩がどんな意味で敬語を使われているのかわかるので、私もとても楽になりました」

安養(アニャン)芸術高校を卒業後、大学でも映画を勉強したパク・セヨンは他の人よりも少し遅れた24歳でデビューした。2003年に子役としても活動したが、本格的な演技活動は大学卒業を一学期控えてからスタートした。

「芸能人という職業をするのに、とても才能があるスタイルじゃないので、デビューするまでとても悩みました。大学に行っても演劇公演はしたけれど、学校生活に集中していました。小さい頃、少しだけ子役をしていたけれど、芸能界はどこか大人たちの世界のようだったし、決意してスタートしなければならない場所だというのを感じました。だから大学の3年間悩み、卒業を一学期残した24歳になってやっと一足遅くデビューしました」

大きな決意をしてスタートした演技活動だったが、現実は想像していたものよりもっと大変だった。パク・セヨンはデビューの始めに演技力で批判を受けたりもした。主演を務めた作品でこれといった存在感を表せないこともあった。しかしそれに屈しなかった。不足な部分は努力で埋めた。一作品、一作品を経ながら少しずつ成長する姿で人々の目に焼き付け始めた。

「純粋に演技が好きで始めた仕事だったのに、段々辛くなっていったんです。実は完璧主義に近い性格なので、一人で自分に鞭を打つ方なんですが、思い通りに行かない時にはスランプに陥ったりもしました。でも最近では少し肩の荷を下ろす方法を学びました。『上手くやらないと』『失敗したらダメだ』という考えのせいで肝心な時に上手く表現できないかもしれないと思いました。そうして楽になり始めると、演技する喜びがより大きくなりました」

デビュー後、主にドラマにだけ出演してきたパク・セヨンはこれから映画・演劇を問わず、多様なジャンルに挑戦してみたいと話した。最近ではJTBCのバラエティ番組「知ってるお兄さん」の収録も終えた。

「バラエティも大好きです。人々を笑わせたいけれど、私はノージェム(面白くない)キャラクターだと思います。ハハハ。私が出れば私でもチャンネルを変えると思うから、バラエティにはむやみに出れません。でも『知ってるお兄さん』は、楽しく撮影しました。昔作品を一緒にしたチョン・ヘソンと一緒に出たからか、ずっと頼りになりました。あとバラエティだけでなく映画ももっとやってみたいし、演劇も挑戦してみたいです。色んなジャンルに挑戦して、ダメでもずっと挑戦するのが女優として大きな土台になると信じています。

記者 : イ・ウンジン、翻訳 : 浅野わかな