「病院船」イ・ソウォン“ハ・ジウォン先輩が笑わない時?それは…”

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俳優イ・ソウォンはすれたところがなく、明るく活気に満ちている。自らを“年寄りじみた若者”だと表現するほど、たびたび年齢に比べて成熟した悩みの痕跡を表したりもした。MBCドラマ「病院船」で実際の年齢より10歳も年上の30代の医師役を演じて、19歳年上であるハ・ジウォンと呼吸を合わせることができたのも、このような理由で可能だったはずだ。

「『病院船』を送り出すことをできなかったようです。まだ心の中に残って、航海をしている感じだと言いましょうか。撮影を終えた気持ちより、他の世の中で生きてきたようなかんじです」

巨済(コジェ)島に約4ヶ月間にわたり滞在して「病院船」の撮影に没頭したイ・ソウォンは、いわゆる“チャドナム”(冷たい都会の男)のような顔付きとは違って、島の生活に完璧に適応して思い出を積み重ねた。スポーツジムに通って、海辺も散策して、ブックカフェでは時々本を読んだとのことだ。

ただし巨済の真夏の暑さは、「ああ!」と自然に声が出るほどだった。「東南アジアのような暑さだとでも言いましょうか。薬局に行けば売られているアイスパックとミニ扇風機は、巨済の夏を送るための特別なアイテムでした」

「病院船」でイ・ソウォンは女性主人公であるハ・ジウォンに片思いした人物で、“19歳の年齢差”は歴代級に近かった。ハ・ジウォンを相手に演技経験が少ない新人がドラマにどのくらい溶け込むのか、疑問視する人が多かった。だが、イ・ソウォンは大きなプレッシャーを感じなかった。

「疎通がうまくいって息がよく合えば、問題にならないと考えました。最も感謝したのは、ハ・ジウォン先輩です。先に近づいて下さいました。童顔であるうえに、常に笑っていました。僕もそのようなエネルギーを受けて、共にワイワイガヤガヤしていると、年齢差に対しては考えませんでした。ハ・ジウォン先輩が笑わない時、それはウトウトしている時です」

イ・ソウォンはコメントを楽しんで読む。悪質な書き込みも集中して読む。時折ドラマ放送中に活性化されるインターネット掲示板に接続して、視聴者の反応を調べる。「不足した点を指摘されれば、僕は補おうと努力するでしょう。最も直接的なコーチだと考えます。悪質な書き込みならば、また他のことを探してののしることもできるでしょうが、僕は引き続きより良くなるように努めるでしょう」

成熟した雰囲気をちらちらと漂わせるイ・ソウォンは、本を読むのが好きだ。マンガ本から始まり、詩集、小説などに広がった。「本は賢い考えが盛り込まれているので、たくさん読もうとしています。21歳なのに、たびたび大人びていると言われます。年齢に比べてそうなので、僕は少数に含まれることになりますが、これもまた僕だけの武器だと考えています」

イ・ソウォンは俳優チャ・テヒョン、ソン・ジュンギ、パク・ボゴムなどが所属しているBlossomエンターテインメントに所属している。“期待の星”という評価を受けて、今年だけですでに3本の作品を終えた。イ・ソウォンに対する業界の評価は高い。

「期待の星として多くの関心を見せて下さったことに対して、僕がプレッシャーを感じてしまえば否定的なものになるでしょう。気持ち良い緊張感だと考えたいです。特に僕が演技できなかったとか、意図しない論議に巻き込まれれば、共に名前が挙げられてきた所属事務所の先輩たちにも迷惑がかかるので、僕も常に緊張して努力しようとしています」

イ・ソウォンはKBS 2TV「ミュージックバンク」のMCとして、1年にわたり活躍し続けている。巨済とソウルを往復して、また他の分野での活躍を楽しんでいる。

「司会進行が体質なのかそうでないのか分かりませんが、多くの人の助けを受けています。親しくなった歌手はハン・ドングン兄さんで、先輩・後輩の間柄で過ごしています。スタイリストさんを通して知り合いになりましたが、会えばおしゃべりもして、歌手であろうが俳優であろうが、同じ業界にいるので通じるところが多いです」

イ・ソウォンは自ら全力投球するタイプだと感じている。「感じることを全て感じて、学んで、忙しく生きたいです。体力が続く限り、続けて競歩のスピードで歩いていきたいですね」

記者 : パク・ユンジン、写真 : ソン・イルソプ