「K-POPスター」出身イ・シウン、挫折から声帯結節の危機まで“精神的に苦労”

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写真=HFミュージックカンパニー
歌手になりたかった。歌を習った。オーディションを通じて点検した。デビューの幸運を得た。でも今からが本当の始まりだ。私一人だけの練習ではなく、私の声を求めて来てくれる人々をがっかりさせてはいけない。イ・シウンが歌手になった理由だ。


◆ 珍しくない、だから気楽に聴ける声

私が「K-POPスター5」のトップ4にまで上がるとは思ってもみませんでした。私にとってはものすごい幸運でした。3人の審査委員の審査評だけだったら、とっくに落ちたはずなのに(笑) 私は毎回、視聴者投票のおかげで次の段階に進みました。最初はTOP10に上がるだけでもいいなと思っていましたけど、どんどん欲が生じました。それで「もう一回だけやってみよう、そしたら決勝戦だ」と意気込みましたが、最後は他の出演者たちが上手すぎて、私が落ちました。

「K-POPスター」にチャレンジする間、精神的に本当に大変でした。毎回同じ理由で叱られるから。たくさん練習してるのに、もう治らないんだと思いました。私の記事に書かれたコメントを見ると、いい意見もあったけど、あんまり良くないと言っている書き込みを見て、力が抜けました。でも一番大変だった時に、視聴者投票のおかげでTOP10に上がることができて、すごく感謝しました。これは言葉では表現できません。そのおかげで乗り越えることができました。

私の長所は、聴き心地のいい歌を歌うところだと思います。気楽に歌います。珍しい声じゃないから、個性がないとも言われました。でも私は、好き嫌いが分かれない、誰もが気楽に聴ける私の声が好きです。

「K-POPスター」で、パク・ジニョン審査委員が私の歌を聴いて「水が流れるようだ」と言いました。それも個性がないという意味じゃないですか。実際「K-POPスター」を撮影する間、ずっと怒られました。感情がないと言われました。それで今回のデビューを控えて、本当にたくさん練習しました。

以前一人で練習した時は、伴奏に合わせてただ歌うだけでしたが、デビューを正式に準備してからは変わりました。自分の声をレコーディングしながら練習したら、すぐモニターができます。間違えたところを見つけることができ、感情がないという部分を補強することができました。


◆ 「涙が出る」ようなデビューをしたからには、止まらずに進みたい

デビュー曲「涙が出る」は最初聴いた時、自分の話だと思いました(笑) たぶん別れを経験した方々なら共感できると思います。恋が終わって恋人と別れた後、うまく生きていくじゃないですか。でも時々突然思い出すような経験。自分の経験があったから、もっと深く感情移入することができました(笑)

「涙が出る」は3ヶ月前にもらった曲です。事務所の代表から、最初はソロ曲バージョンでもらいましたが、チョン・スンファン先輩と一緒に歌う、デュエットバージョンも一緒にレコーディングすることになりました。チョン・スンファン先輩のおかげで、悲しい感情が倍増しました。曲も叙情的な雰囲気から豊かなサウンドで編曲されて、メロディーを伝える方法もより容易になりました。

ユ・ヒヨル審査委員が編曲作業を手伝ってくれました。ガイドバージョンを聴いてANTHENA所属の作曲家1601に直接、編曲を依頼してくれました。チョン・スンファン先輩とのデュエットが可能だったのも、ユ・ヒヨル審査委員のおかげです。チョン・スンファン先輩は私より2歳年下ですが、先輩じゃないですか。話し方も雰囲気も大人しくて落ち着いていました。私より経験が多いから、余裕もありそうに見えたし。レコーディングの際「大変ですよね? 」と聞いてくれる先輩から、大きな力を得ました。

歌手になるという目標を立てたのは、高校1年生の時でした。その前は、友達とカラオケに行くと「歌うまいね」と言われるくらいでした。中学時代に友達とバンドを結成して、ステージを披露しましたが、観客の反応を見るのがとても嬉しかったです。それで実用音楽塾に通いながらレッスンを受け、オーディションを受けている途中に「K-POPスター」に出演することになりました。

現在は、ホウォン大学の実用音楽学科に在学しています。歌手を夢見る人々が私の学校だけでも本当に多いです。だから私ももっと頑張らなきゃと思います。今年は目標が多いです。2月にデビューし、順番に新曲を発表し、自分の名前を掲げた公演をしてみたいです。ステージは大きくなくとも必ずやってみたいです。私、大学入試を準備する過程で声帯に結節ができたんです。幸い危機を乗り越えて合格しました。その時から声が丈夫になって、歌はこれからたくさん歌えます(笑)

記者 : キム・イェナ