【REPORT】iKON、2度目となるジャパンアリーナツアーを駆け抜けた&07年追加公演発表!

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今年1月に日本デビューを果たした“YGエンターテイメントの秘蔵っ子”iKONが、デビューイヤーにして二度目となるアリーナツアー「iKON JAPAN TOUR 2016」を開催。9月10日の幕張公演を皮切りに、6都市16公演をかけ抜けた。10月26日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた最終公演の模様をレポートする。

18時半、フロアを照らすライトが消え、会場全体が真っ暗になると、観客たちが手にしていた赤いペンライトが一面に輝く。その中をピアノのゆっくりと優しい旋律が響き渡り、スモークがたかれたステージ上に7人の影がゆっくりと浮かび上がった。


テンションをぐんぐんとあげる楽曲であっという間にiKONワールドへ

静寂のフロアにジュネの「Party people!」の叫び声が響くと、それを合図に、9月28日にリリースされた日本1stシングル「DUMB & DUMRER」のイントロがかかった。今か今かと待っていた観客たちは、割れんばかりの歓声をあげ、一斉にペンライトを左右に振る。「熱狂 絶叫 捨てな正気 今夜一番アツいのはこっち」と歌いながら観客のテンションをぐんぐんとあげていくメンバーたち。ステージには早くも炎が上がり、メンバーと観客たちを煽っていく。「SINOSIJAK REMIX」では、BOBBYが花道をずんずんと進みアリーナ中央の円形ステージで後方席のファンたちのテンションを上げると、「WHAT’S WRONG?」をエネルギッシュに突っ走る。あっという間にフロアはiKONワールドに染まっていた。

ここで最初のMCタイムに。B.Iは「皆さんお元気でしたか? またコンサートをすることができて光栄です」と丁寧に挨拶。「TOKYO~!」と自慢のローボイスで雄叫びをあげたジュネは「ほんとに、ほんとに、超ほんとに、会いたかったです。最後までテンション上げて行こうか? 行きましょう!」とノリノリ。ジナンが「こんばんは。iKONの長男、次男、ジナン、長男です」と“お約束”を決めると、ユニョンは「ファンの皆さん、こんばんは! 会いたくて、ハートだ、ハート♥」と愛嬌たっぷりに話した。BOBBYが自己紹介から「準備できましたか? OK~?」と自然な流れでコール&レスポンスにつなげると、BOBBYとB.Iの心地よいラップが響く「WELCOME BACK」へ。「MY TYPE」では、アリーナの外周をぐるっと囲む花道を歌いながら歩き回る。ジナンの背中におんぶされたまま移動するB.I、投げキッスをしながら歩くドンヒョク……そして、全員がステージ右のスタンド席近くに集まったところで、音が一瞬ストップ。むちゃぶりだらけの(!) iKON劇場第一幕がスタートする。「今日はiKONIC(ファンの名称) たちどう?」とメンバーに質問をするジナンに「可愛い! 赤ちゃんみたい」と答えるB.I。そんなB.Iにジナンは「ファンへの気持ちを見せて!」とお願い。するとB.Iが選んだのは、今流行りのPPAP!「1、2、3、4~I have a pan~I have an apple~」とノリノリでB.Iが歌うと、BOBBYがボイスパーカッションで盛り上げる。二人のコンビネーションでPPAPは超COOLな曲に変身! ファンも大合唱でPPAPを歌いきったB.Iの気持ちよさそうな表情を見たジナンは「今日、髪もピコ太郎さんみたいですよ」と容赦ないツッコミで、会場を笑いに包んでいた。そして、次なるターゲットはドンヒョク。得意のダンスを披露することになったドンヒョクだが、ジュネから「一回だけだよ。一回の中でかっこいいとセクシー、可愛いを見せて」と手厳しい要求。ドンヒョクは苦笑いしながらも、セクシーでクールな即興ダンスを披露し、最後は指ハートでしめた。

そして、「MY TYPE」の続きを歌いながら、全員で中央の円形ステージを超え左側のスタンドまで移動すると、再びiKON劇場へ。ジナンがBOBBYに自作の挨拶「コンニこんにチワワ」を一緒にやろうと提案。BOBBYは「コンニこんにチワワ」と言いながらも恥ずかしそうな表情。だが、突然女の子の声真似をして、チャヌに向かって「私はぁ~末っ子のぉ~セクシーなぁ~ダンスがみたい」と“かわいく”お願い。最後はチャヌのセクシーダンスで、iKON劇場の幕が降りた。


BOBBYとMINOのユニット“MOBB”も圧巻のステージを披露

メンバーたちがステージ裏にはけると、巨大スクリーンが中央から上下に分かれ、トークの途中でステージを離れていたB.Iが登場。ステージ上に準備された段違いのアップステージリフトを自由に行き来しながら、ソロ曲「BE I」をスキルフルなラップで見せていく。そして会場の熱気そのままに、BOBBYにバトンタッチ。BOBBYはステージ裏から中央の円形ステージまで花道を猛ダッシュ。円形ステージに到着すると、ジャンピングキックをして「WOW~」と叫ぶ。一曲目は、この日が初めて日本語バージョンでの披露となった「HOLUP」。唸り声のような迫力満点の高速ラップでファンを圧倒していく。続いてはBOBBYとMINOのユニット“MOBB”の楽曲「FULL HOUSE –KR Ver.」。ツアー初日からゲスト参加しているMINO(WINNER) がゆっくりと堂々とした趣きで登場。畳み掛けるようでもあり“ハネた”感じのBOBBYのラップと、落ち着いて力強いMINOのラップが、気持ちよく絡まり合う。「HIT ME (FEAT.KUSH) -KR Ver.-」では、会場を縦横無尽に動き回りながら歌ったり、円形ステージの淵に座ってファンを煽りながら歌う。トークタイムには、「ヤンキーぽい感じ、なんか見せて」のBOBBYの要求にMINOがダンスを披露。BOBBYもMINOのボイスパーカッションに乗って踊ったのだが、なぜか“ヤンキー風PPAP”となっていてファンも大爆笑。BOBBYはここで退場。MINOは大人っぽく、センチメンタルでありながらうちなる情熱を感じるソロ曲「BODY –KR Ver.-」で、“ラッパーMINO”の存在感を見せつけた。

スモークが立ち込めるステージに、モノトーンのファッションに身を包んだ7人が再び登場。ライブは第2幕を迎える。ここからはしっとりと大人のiKONを堪能できるミディアムナンバーの世界へ。「APOLOGY」ではジュネの感情を絞り出すような切ないボイスが響き、G-DRAGONからのプレゼントである「I MISS YOU SO BAD」ではボーカル陣のカラーの違う声色がなんとも気持よく重なる。B.Iが日本のドラマを見てイメージを膨らましたという韓国未発表曲「JUST GO」では、スタンドマイクを手にユニョンが体と首を大きく揺らして熱唱。大型スクリーンに飛行機が現れた「AIRPLANE」ではドンヒョクの優しいファルセットに癒された。

ここで、二回目のトークタイムに。お題はBOBBYのソロ曲について。カッコよく1フレーズ披露しようとするBOBBYだったが、まずはジナンが横入りし邪魔。もう一度仕切り直すも、次はジュネがBOBBYの曲をトロット風にアレンジして歌い、さらにはB.IがMINOの歌を歌いだし、収集不可能な状態に。


iKON劇場開幕!? MCでは爆笑の渦も作り出す

続いて、ジュネが最近作詞作曲をしているという話になると、ジュネが突然“昨日作った”というラップ曲、“原宿新宿”を披露。「さんぽ、さんぽ、昨日は散歩をしましたよ♪」と即興のライムをすると、なぜか便乗するジナン。最後はジュネが「ジナンさんは小さい」とまさかのディス! 飛びかかろうとするジナンをB.Iが後ろから静止して慰める。そんな戦々恐々とした雰囲気を知ってか知らずか、チャヌが同じメロディで「ふたご、ふたご、ユニョンさんと僕はふたごです」とユニョンの肩を抱いて続ける。ユニョンが「双子だけど僕がちょっとかっこいい」と話し、やっとライム合戦が終了した。そんなメンバーたちのやりとりを、冷めた目でステージに座って見ているBOBBY。「ここは家じゃないよ」とドンヒョクに突っ込まれるも、「僕はステージの上が部屋みたいなものだから」と開き直るBOBBY。放っておいたら朝まで終わらなそうなわちゃわちゃトークで大いに萌えさせてくれた。

「#WYD」「TODAY」と続き、日本での休息時間を映し出したムービーでちょっとしたブレイクをしたあとは、韓国未発表曲の「LOVE ME」、ロックバージョンにアレンジされた「RHYTHM TA REMIX」、サバイバル番組「WIN」の最終ミッションに使われた「JUST ANOTHER BOY」とアグレッシブなナンバーを畳み掛けながら、クライマックスに向けて突っ走っていく。B.Iがジナンにバックハグからキスしようとしたり、ユニョンがジュネとイチャイチャするなど、ファンを興奮の嵐に巻き込んでいく。

そして早くも最後のMCタイムに。ここでもジュネがチャヌにむちゃぶり。東京でのコンサートを総括する(?) アイウエオ作文を披露しろ! と指令を出すと、チャヌは「ドー(東) ですか。キョー(今日) はありがとうございました」とユーモアセンスを発揮していた

それぞれライブの感想を述べると、BOBBYは、マイクを通さず“生声”で「今日は来てくれてありがとう!」と観客への想いを絶叫。フロアは、キャーという歓声に包まれた。
四方八方に散らばり、ひとりひとりスポットライトを浴びながら「CLIMAX」を歌い上げる。無伴奏からどんどん力強くなっていくB.Iのラップ、それを包み込むようなボーカルたちの歌声。7人が円形ステージに集まると、ステージがゆっくりと上に上がって行き、クライマックスへ。再会を約束する歌詞にぴったりの演出となった。


熱い2時間半、再開を約束してジャパンツアーの幕は閉じた

最後は「M.U.P」でファンと一体になり、本編が終了。満足そうにステージを降りる7人の姿が印象的だった。

アンコールでは「SINOSIJAK REMIX」「DUNB & DUMBER」で再びiKONらしさをアピール。「WAIT FOR ME」を歌い、「もう帰らなくちゃいけない、もっとしたい~!」というジュネの声に、フロアもアンコールの嵐。すると、ここで予定にはなかったダブルアンコールのサプライズ。「RHYTHM TA REMIX (Rock Ver.)」のイントロが流れると、メンバーもフロアもお祭り状態。ファンひとりひとりとアイコンタクトを取りながら、外周の花道を歩く7人。最後は再会を約束し、熱い2時間半のライブの幕を閉じた。

オープニングからエンディングまで、全速力で突っ走った7人。彼らの若さと勢い、パフォーマンス力、そして自由奔放で無邪気な素顔がたっぷり詰まったイベントに、モンスターグループと言われる所以がわかったライブだった。

ライター:酒井美絵子

【PHOTO】iKON、二度目となるアリーナツアー「iKON JAPAN TOUR 2016」を開催!

■追加公演情報
「iKON JAPAN TOUR 2016〜2017」
大好評のうちにファイナルを迎えたツアーのアンコール公演となる全国3都市9公演で12万人を動員のアリーナツアー!

2017年2月10日(金) 大阪・大阪城ホール  開場18:00 開演19:00
2017年2月11日(土) 大阪・大阪城ホール 開場12:00 開演13:00
2017年2月11日(土) 大阪・大阪城ホール 開場16:00 開演17:00
2017年3月11日(土) 福岡・マリンメッセ福岡 開場12:00 開演13:00
2017年3月11日(土) 福岡・マリンメッセ福岡 開場16: 00 開演17:00
2017年3月18日(土) 神奈川・横浜アリーナ 開場16:00 開演17:00
2017年3月19日(日) 神奈川・横浜アリーナ 開場14:00 開演15:00
2017年3月20日(月祝) 神奈川・横浜アリーナ 開場12:00 開演13:00
2017年3月20日(月祝) 神奈川・横浜アリーナ 開場16:00 開演17:00

席種 / チケット料金 指定席:¥8,800(税込) 
※3歳以上よりチケット必要。3歳未満は入場不可。
※1回のお申し込みにつき6枚まで 
※出演メンバーは予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。

・一般発売日 2017年1月20日(土) 10:00~

■関連サイト
iKON OFFICIAL HOME PAGE:http://ygex.jp/ikon/

記者 : Kstyle編集部