シム・ウンギョン「スランプ時に出会った『新感染 ファイナルエクスプレス』『歩き王』…初心を取り戻せた」

TVREPORT |

「悩みの多かった時期に出会った『新感染 ファイナルエクスプレス』『歩き王』……癒されました」

映画「歩き王」(監督:ペク・スンファ、制作:インディストーリー)のシム・ウンギョンはソウル鍾路(チョンノ)区八判洞(パルパンドン)で行われたTVレポートのインタビューで様々な話を率直に打ち明けた。

映画「歩き王」は先天性の乗り物酔い症候群のおかげで歩くことに自信があるマンボクが、ひょんなことから競歩を始めることとなり、初めて自分の夢に向かって走る姿を描いた作品だ。映画「必ず大きく聞くこと」(09)を演出したペク・スンファ監督がメガホンを取った。「サニー 永遠の友達」「怪しい彼女」で最年少集客クイーンに浮上したシム・ウンギョンが出演した初めての独立映画である。

「ヘンゼルとグレーテル」「不信地獄」「サニー 永遠の友達」から「新感染 ファイナルエクスプレス」のゾンビ役まで、常に個性的なキャラクターを演じてきたシム・ウンギョンは、これまでの中で最も愛らしい役に扮し、スクリーンを生き生きとしたエネルギーで染めた。

この日、シム・ウンギョンは「『怪しい彼女』以降、興行成績をすごく大事に思っていた。当時、あまりにも大きな数字を経験したため、映画は無条件にヒットしなければいけないと思い込んでいた。大きな誤算だった。その思い込みが、演技に対する私の軸を揺さぶった。スランプだった」と打ち明けた。

シム・ウンギョンは昨年「新感染 ファイナルエクスプレス」のオープニングにゾンビとして登場し、強い存在感を見せた。約5分ほどだったが、数ヶ月間アクションスクールに通い、作品に対する愛情を示した。

「『新感染 ファイナルエクスプレス』は出番が短かったのですが、必ずやってみたい作品でした。個人的にヨン・サンホ監督のファンですし、いつまたゾンビとして出演できるかと思い、出演オファーが来た時はすぐにOKしました。『新感染 ファイナルエクスプレス』はジャンル的な、演技的な快感を与えてくれた映画です。一方、『歩き王』は私自身から離れて振り返る時間をくれた映画です。しばらく失っていた初心を取り戻すことができました。二作品とも私を癒してくれました。ありがたいことです」

「歩き王」は第36回ハワイ国際映画祭のスポットライト・オン・コリアセクションに公式的に招待された。シム・ウンギョン、パク・ジュヒ、キム・セビョク、ホ・ジョンドが出演した同作は、韓国で10月20日より公開される。

記者 : キム・スジョン、写真 : ムン・スジ