まさか…ラストシーンに衝撃!5本の名作韓国ドラマに注目

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=KBS、MBC、SBS

再会したソンソンカップル(ソン・ヘギョ&ソン・ジュンギ)は、末永く幸せに暮らしたのだろうか? 「太陽の末裔」が最終回を迎える前、ユ・シジン(ソン・ジュンギ)が何度も死の危機を乗り越えて不死鳥のように生き返り、カン・モヨン(ソン・ヘギョ)と再会するファンタジーが繰り広げられても、ほとんどの視聴者はソンソンカップルのハッピーエンドを願った。好きなドラマの中のカップルが末永く幸せに暮らすことも良いが、それでも必ずしもハッピーエンドだけが正解ではない。時にはサッドエンドだからこそ余韻が残り、記憶に残る作品もある。

もちろんひとつの作品の結末を、単にハッピー、あるいはサッドと区別することはできない。脚本家たちが特に苦心したであろう結末には、ハッピーエンドでもサッドエンドでもないどんでん返しがある可能性もあるし、想像の余地を残した結末でより多くの意味を持つケースもある。視聴者を満足させる、あるいは当惑させる様々な結末があるが、その中でも“サッドエンド”で特に人々の記憶に残っている名作ドラマの結末をまとめてみた。

「秋の童話」

写真=KBS
ソン・ヘギョを主演級女優にのし上げたKBS 2TV「秋の童話」は2000年の韓国放送当時、40%に迫る視聴率で人気を集めた。ユン・ソクホ監督の季節シリーズの第一作目でもある本作で、ソン・ヘギョはシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)のイメージを脱ぎ捨て、女優として安定した地位を獲得した。また、この作品は後に日本と中国で韓流ブームを巻き起こした。俳優ウォンビンも「秋の童話」を通じて有名な名台詞を残した。

「秋の童話」は兄妹として育ったが、出生の過程で子供の取り違えが起きていたことが発覚し、運命の悪戯に翻弄されていく悲劇的で切ないラブストーリーだ。ジュンソ(ソン・スンホン)とウンソ(ソン・ヘギョ)の愛はウンソが不治の病に蝕まれ始めることからさらに切なくなった。最終的にウンソは、海辺でジュソの背中におぶられながら死を迎えた。ジュンソも交通事故で悲劇を予告し、タイトル通り童話のような作品として人々の記憶に残ることになった。主人公の死という悲しい結末だが、奇跡的に病気を治し、ウンソとジュンソがハッピーエンドを迎える内容にならなかったため、さらに長く記憶に残る作品になった。


「バリでの出来事」

写真=SBS
韓国で2004年に放送されたSBS「バリでの出来事」でソ・ジソブとチョ・インソンはスターになった。また、この作品はチョ・インソンの演技力を見直すきっかけになった。そして今も取り上げられるほど強い印象を残した作品だが、それは4人の若者の危険な愛の物語が残した結末が相当強烈だったためだ。

劇中イ・スジョン(ハ・ジウォン)を中心に繰り広げられる、貧乏なカン・イヌク(ソ・ジソブ)と裕福な家庭の息子チョン・ジェミン(チョ・インソン)、そしてチェ・ヨンジュ(パク・イェジン)の絡み合う恋愛模様は大反響を呼んだ。最終的に主人公のイ・スジョンとカン・イヌク、チョン・ジェミンは死を迎えるが、当時としては非常に衝撃的な結末だった。そしてこの衝撃的なサッドエンドが、10年経っても「バリでの出来事」を忘れられない作品として振り返らせる力だ。もちろん、当時は結末をめぐって議論も起きたが「バリでの出来事」が持っていた魅力的な雰囲気によく合う結末だった。


「ごめん、愛してる」

写真=KBS
韓国で2004年冬に放送されたKBS 2TV「ごめん、愛してる」は、多くの廃人を養成した作品だ。ソ・ジソブは「バリでの出来事」に続き、再びヒット作を生み出し、女優イム・スジョンにとってはエポックメーキングな作品となった。マスコミ各社がスポイラー(ネタバレ)競争を繰り広げるほどの作品で、2005年百想芸術大賞のテレビ部門ドラマ作品賞を受賞した。

「ごめん、愛してる」はオーストラリアへ養子に出され、下町の子どもとして育ったチャ・ムヒョク(ソ・ジソブ)とソン・ウンチェ(イム・スジョン)の愛の物語だが、ムヒョクが初恋の人を守るため頭を銃で撃たれ、序盤から悲劇を予告した。最終的に、生きるための方法があるにもかかわらず、ムヒョクは自身の存在すら知らない母親と彼女が自身の代わりに育てたチェ・ユン(チョン・ギョンホ)を助けるため死を選び、ムヒョクを切なく愛したウンチェも彼と初めて会ったオーストラリアで自殺を選び、幕を下ろす。これも衝撃的な結末だが、無理なく作品性を高める選択だったと視聴者から反響を呼んだ。


「IRIS-アイリス-」

写真=KBS
2009年からKBS 2TVで放送された「IRIS」は、スパイアクションに恋愛要素が加わり、高い人気を得た。大作映画を凌駕する華やかなアクションとイ・ビョンホン、キム・テヒの切ないラブストーリーが調和し、平均視聴率30%に迫った。劇中、国家安全局(NSS)の所属隊員であるキム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)とチェ・スンヒ(キム・テヒ)は、非常に厳しい状況の中で愛し合う。ヒョンジュンがスンヒに積極的にアプローチし、秘密の恋愛を始めたが、甘い時間も少しの間だけだった。

ヒョンジュンが秘密勢力IRISのペク・サン(キム・ヨンチョル)により死の危機に瀕し、紆余曲折の末に再会するが、復讐と国家安全のための任務を遂行することで忙しい。最終的にペク・サンを逮捕し、ハッピーエンドを迎えるかのように見えたが、2人だけの休暇を楽しんでいたヒョンジュンがスンヒのために婚約指輪を買いに行ったとき、撃たれて死を迎える。ハッピーエンドになりそうな展開だったが、最後までどんでん返しを隠しておいた作品だった。放送終了後に公開された劇場版では、ヒョンジュンを狙った犯人が北朝鮮の工作員でヒョンジュンを助けたキム・ソナ(キム・ソヨン)であることが分かり、もう一度衝撃を与えた。


「明日に向かってハイキック」

写真=MBC
キム・ビョンウクの「ハイキック」シリーズ第2作目であるMBC「明日に向かってハイキック」は、放送中高い人気を得たが、結末は相当衝撃的なものだった。笑いと感動を同時に与えるエピソードで構成されたこの作品は、たくさんの流行語を作り出し、議論も起きた。

結末ではイ・ジフン(チェ・ダニエル)とシン・セギョン(シン・セギョン)の悲劇が暗示される。ジフンの家で家政婦として働いていたセギョンは、ジフンに片思いする。ジフンは家族と移民するセギョンを空港まで送るが、「時間が止まってほしい」というセギョンの言葉と共に二人の死が暗示される。予期せぬ結末に視聴者たちが様々な仮説を出すほどこの特別なサッドエンドの余波は大きかった。ただし、この重要なエンディングシーンですぐに制作会社のロゴが登場し、視聴者から非難を浴びた。

記者 : ソン・ミギョン