【REPORT】22歳の天使ユ・スンホ、無防備な姿から俳優魂まで…約1年5ヶ月ぶりの日本ファンミーティングで見せた笑顔

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写真提供A・R・A
ユ・スンホが2014年12月以来、約1年5ヶ月ぶりにファンミーティング「ユ・スンホFANMEETING in TOKYO/OSAKA」を開催。ここでは2016年4月22日に豊洲PITで行われた東京公演の模様をご紹介しよう。

前回のファンミが除隊後すぐに行われたものだっただけに、22歳になったユ・スンホの成長ぶりが楽しみでもあった今回のファンミーティング。というのも、ユ・スンホはこの間に「想像ネコ~僕とポッキルと彼女の話~」と「リメンバー~記憶の彼方へ~」(以下「リメンバー」) という2本のドラマと「朝鮮魔術師」「キム・ソンダル」という2本の映画に出演。俳優としてもノリに乗っているのだ。

MCのYumiとともにファンが「スンホシ~」と呼ぶと、舞台下手からユ・スンホが登場。ペコっと頭を下げながら、恥ずかしそうな笑顔がとても初々しい。「緊張して死にそうですが1年ぶりに会えて嬉しいです。今日は楽しい時間にしたいと思います」五月人形のようにきりりとした太眉、つやつやのお肌に真っ白な歯。紺ジャケットにボーダー柄のインナーのマリンルックがとても爽やかだ。ここでフォトタイムがあり、上手、下手、センターでファンに向かってポーズをとるユ・スンホ。客席から思わず「カワイイ~」と声が漏れる。


約1年5ヶ月ぶりの日本ファンミーティングで近況報告

さっそく近況報告が。これまで1年間ずっと撮影していたので、いまはゆっくり休んでいるというユ・スンホ。日本には今朝来たばかり。「6時に起きて9時の飛行機に乗ってきました。顔を洗ったのは日本に着いてからです、アハハハ」ご飯はお弁当を食べたとのこと。「最近は太りたくてカロリーが高めのものを食べています。というのも、この1年で映画2本、ドラマ2本に出たので痩せてしまって。軍隊にいたときはがっしりしていたのに、骨ばかりになった自分が悲しいんです。いまやっと6㎏くらい増えました」もともと太らない体質なので、もう少し太って理想の体型になれたら肉体美を見せてくれる……と無理やり約束させるMCに場内大爆笑。

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次はドラマ「想像ネコ~僕とポッキルと彼女の話~」の話題に。「猫が大好きだから出演を決めたんです」というユ・スンホ。ここでタレント猫のシナモンちゃんが特別ゲストとして登場、慣れた手つきで抱っこするユ・スンホの姿に会場全体がほんわかと癒される。「韓国に連れて帰っていいですか? 赤ちゃんみたい」ユ・スンホは家でも4匹の猫を飼っているそうで、写真を見せながらサムウォル(3月)、ミョンウォル(明月)、ハリー(ハリー・ポッターから命名)、チュンジを紹介してくれた。チュンジは「想像ネコ~僕とポッキルと彼女の話~」に出ていた猫で、動物愛護センターに行く運命だったのを引き取ったのだそうだ。ここでシナモンちゃんとはお別れ。名残惜しそうなユ・スンホにまた萌える。

そして話題はいま日本でも絶賛放送中のドラマ「リメンバー」の話に。絶対記憶力を持つ天才弁護士が父の無罪を明らかにするために巨大な権力と闘う物語だ。「これまで出たドラマの中で初めて壁にぶちあたった気がしました。弁護士という難しい役どころに加えて、過剰記憶症候群という設定だったのでものすごく長いセリフを言わないといけないのが大変で」と語るユ・スンホ。「父親とダンスをするシーンは本当に恥ずかしくて自分が素っ裸になった気分でした。友だちにもからかわれて散々でした」と振り返る。「実は体を動かすのが苦手で、それはもうシャレにならないレベルにすごいんですよ!」と笑いながら、でも次に挑戦してみたいのはアクション!「苦手だからこそやってみたいんです!」というユ・スンホに大きな拍手が贈られた。制服ものをやってほしいという声には「警察官がいいですね。自分でも似合うと思います!」と胸を張るのだった。


ファンとのふれあいで垣間見えた“素の表情から男らしさ”

ここからイベントはファンとのふれあいタイムに突入。まずは「人生相談コーナー」。弁護士のユ・スンホ先生がファンのお悩みを解決する、ということで抽選で選ばれた2名が壇上に。1人目の悩みは「久しぶりに会った友人が魚の鯉になっていたという夢を見た」予想外のキテレツな相談に呆然とするユ・スンホ。ものすごく困っている。困りすぎて顔から表情が消え、汗がふき出て、耳が真っ赤に。やっと出てきた答えは「病院に行った方が……」(笑) MCに助けてもらいながら「それはいい夢です」とようやく(無理やり?) 解決して握手して自然にハグ。とたんに会場から「キャー」という悲鳴が上がる。前回のファンミでおずおずとハグしていたのとは別人のようながっちりハグだったのだ。こんなところにも1年半の成長の跡が!(笑) 次のファンは「いまどうしていいかわかならいです。スンホさんが目の前にいることが信じられない。現実に引き戻してほしい」この相談にもうんうんと悩みまくるユ・スンホ。またまたMCに助け船を出してもらい、手の甲をつねってあげることに。最後は「2つともすっきり解決! 完璧でした!」と締めるユ・スンホ。この自己肯定力の高さが清々しい。

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ユ・スンホがノッてきたところで、お次は「質問コーナー」。客席に降りて、ユ・スンホ自身がファンを指名してその場で質問に答えてくれるので、積極的なファンからどんどん手が挙がる。「好きな色は?」の答えは「一番はブルー。今日の衣装もそうです。あとは緑とピンク」「九州のTVで仕事をしていますが、もしもイベントに呼んだら来てもらえますか?」という質問には突然すぎてやや困った様子だったが、沖縄から来たファンの「沖縄でもファンミをしてほしい」というお願いにはパッと顔を輝かせ「個人的に沖縄が大好き。一人旅をしたいくらいです。ビーチでみんなで水着でファンミ? アイデアはいいですね」そして「リメンバー」に出たときにナムグン・ミンさんが演じた悪役のほうを演じてみたいと思わなかったか? という質問には大きくうなずいて「僕も彼のように手あたりしだいにいろんな物を壊してストレス発散したかったです!」そして最後の質問「お酒は強いですか?」には「焼酎もマッコリもあまり飲みません。食事会や打ち上げの席ではビールを飲みます」と回答。最後は全員に熱いハグをプレゼントしたユ・スンホ。普通のスターが冗談で受け流すような質問やお願いも生真面目に受け止めるので、頭の中がプチパニックになっている様子が手にとるようにわかり、会場は何度も爆笑の渦に巻き込まれた。そして、このときファンの頭の中には、「ユ・スンホはぐいぐい来る女性にヨワイ、迫られると断れない」ということが強くインプットされたに違いない。

ふれあいタイムはまだまだ続き、お次はファンと一緒の「演技再現コーナー」に。口元にヘッドマイクを装着したのを忘れて何度もゴホッと咳をしてしまい、そのたびに自分の出した音に驚いて謝るユ・スンホ。可愛すぎる。まずは「リメンバー」の中から、ビールで酔っぱらったパク・ミニョンから「ヌナ(お姉さん) と呼びなさい!」とふざけて首を絞められるシーンを再現。緊張して照れまくるファンに「気楽にどんどんやっていいですよ」と声をかけながら、いざとなると自分も照れ照れのユ・スンホ。汗かきまくりで演技はぐだぐだ。でもこんな姿こそファンは見たいのだ。次も「リメンバー」から、パク・ミニョンの唇についたクリームを指で優しくぬぐってあげるシーン。大緊張するファンの鼻の頭についたクリームを親指でぬぐったあと、ほかの指も総動員して仕上げする仕草が妙にセクシー! 童顔なのに声は意外に低音で、実は指の美しさにも定評があるユ・スンホ。前回のファンミでは「荒々しい壁ドン」に男を感じさせたが、今回はこの指が彼の“男の香り”を印象づけてくれた。それにしても2つのお題ともに接近度がハンパなく、見ているほうまでドキドキしてしまった。


芸歴17年の俳優魂…熱演に会場も鳥肌

ここからは本日のハイライト。ユ・スンホが生演技を披露するコーナーに。ドラマ「リメンバー」のクライマックス。殺人の濡れ衣を着せられた父親の名誉回復のために息子のソ・ジヌが法廷で最終弁論するシーンを再現するユ・スンホ。先ほどまでの、おっとりニコニコしていた姿とはまるで別人。そこにいるのは義憤に燃えた青年弁護士ソ・ジヌ! 目を潤ませ、怒りと悲しみを全身からあふれさせる熱演に息をつめて魅入る客席。演技が終わると盛大な拍手が! ファンのなかには鳥肌がたった~という声も。芸歴17年の俳優魂、しっかと見せてもらいました!

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無防備な表情で料理する姿にファンも釘付け

ここでユ・スンホは着替えのために一旦退場。K.willが歌う挿入歌「寒い」とともに「リメンバー」のハイライトシーンが映し出される。再登場したユ・スンホは、明るいグレーのトレーナーに真っ赤なエプロン姿。トレーナーにはサクランボとバナナのキュートな刺繍がついていて反則的に可愛らしい。いまからスイートポテトとレモネードを手作りします、というユ・スンホ。テーブルの上の材料を確認しているときの無防備な真顔にツボってしまう客席(笑) ゆでたサツマイモをマッシュするときの腕の筋肉の盛り上がりを自慢し、男らしさをアピールする姿もまた可愛い。もう、何をしても可愛い(笑) 「料理に関心はあるけどやったことはない」のは、あぶなっかしい包丁の使い方を見たら一目瞭然。スイートポテトの上に照りを出すために卵黄を塗るのを忘れてあとからやって「アチチチチ」となったり、ハニ―ディッパーの柄の部分でレモネードを混ぜ混ぜしたりといった小さな失敗もあったが、それもご愛敬。ハラハラする客席に「心配しないで。食べられるものを作ってますから」と言い放ち、味見は? と聞くMCを「ケンチャナヨ!」と受け流すなど、意外におおざっぱ(?) な素顔も垣間見せてくれた。ステージに上がった2人のファンに「美味しい!」と言われてご満悦のユ・スンホ。汗をふきふき満足気に「家でもしない料理を遠い日本まで来て作って、美味しいと言っていただいて、僕は料理の素質があるみたいです」とここでも自己肯定力の高さを発揮。本当に素晴らしい。

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このあとは3人の幸運なファンにツーショット撮影のプレゼントがあり、ファンにあてた手紙のコーナーに。椅子に座って朗読し始めるユ・スンホ。
「今日は皆さん、楽しんでもらえましたか? 久しぶりなのに、いつもと変わらない温かい笑顔で迎えていただいて嬉しかったです。去年は毎日、どう過ごしたのか記憶にないくらい忙しくて、精神的にも肉体的にも大変でしたが、いつも感謝の気持ちですごしていました。たくさんの作品に出演したので、日本の皆さんにもぜひ観ていただきたいです。最近はよく食べて運動もしながらゆっくりと過ごしています。これからもいい演技をすることが皆さんへの恩返しだと思っています。より成熟した姿をお見せしたいと思います」そして熊本で起こった地震にふれお見舞いの言葉を述べるとともに「どんなに怖い思いをされたことでしょう」と被災地の人々に心を寄せたユ・スンホ。手紙の最後は「次もまたこのように素晴らしい時間をもちたいです。それまでどうかお元気で」という再会の希望で結ばれていた。


笑顔だけでなく心の中まで美しい22歳の天使ユ・スンホ

最後の挨拶では「時間があっという間にたってしまいました。僕はいつもイベントの最後のほうに思うんです。遠くから来てくださった皆さんに、もっと楽しい時間を作ってあげられなかったかと。いろいろ心残りはありますが、このイベントに関わってくださった皆さんに感謝します。機会が与えられれば、また日本でファンミーティングをしたいし、日本での作品活動もしていきたいです。今日は本当にありがとうございました」

2時間20分に及んだファンミーティングの最後はファンの「スンホシ、ファイティン!」の大合唱で終了。その後、握手会も行われ、最後まで優しさあふれるユ・スンホにファンはみなメロメロだったという。

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「リメンバー」で悪徳弁護士を演じ、ユ・スンホと共演したパク・ソンウンは、その後のインタビューで「ユ・スンホは“翼のない天使”だ。どんなに大変なスケジュールでも笑顔を絶やさない。皆が彼を愛している」と繰り返し語っていたが、今回の来日ファンミもそれを証明するかのようだった。誠実で純粋で、ちょっぴり天然なところも可愛らしくて、でも演技をするときは鬼になる。もしもユ・スンホのお母さんに会えたなら「いったいどのようにしたらこんなにいい息子さんに育ちますか?」と聞いてみたい。多くのファンがそう思ったことだろう。

その後、24日に大阪で行われた2回目のファンミも大成功に終わった。ユ・スンホは今回の出演料を熊本地震の義援金に寄付したそうだ。東京公演では、公演の最後、本人がステージからいなくなってから、そのことがアナウンスされた。22歳の天使は笑顔だけでなく心の中まで美しかった。そして人間的にも素晴らしく大きく成長していた。

ライター:望月美寿

ユ・スンホ FANMEETING in TOKYO
日時:2016年4月22日(金) 開場 17:00 / 開演 18:00
開場:豊洲PIT

記者 : Kstyle編集部