「王の運命」映画記者が選んだ今年の映画に!ユ・アイン&チョン・ドヨンが主演賞…27日授賞式開催

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写真=TVレポート DB
イ・ジュンイク監督の映画「王の運命-歴史を変えた八日間-」が映画記者が選んだ今年の映画を受賞する。また「王の運命-歴史を変えた八日間-」のユ・アインと「無頼漢 渇いた罪」のチョン・ドヨンがそれぞれ男女主演賞に選ばれた。

「王の運命-歴史を変えた八日間-」は27日午後6時よりソウル韓国プレスセンター2階の国際会議場で開かれる「第7回今年の映画賞授賞式」で作品賞を受賞する。

「今年の映画賞」を主管する韓国映画記者協会は、韓国で2015年1月1日から12月31日までに公開された韓国映画と外国映画を対象に協会所属記者たちの投票を通じて受賞者(作)を選んだ。

作品賞の受賞作に選ばれた「王の運命-歴史を変えた八日間-」は王の尊厳を守ろうとする父の英祖(ヨンジョ)と父によって死に追い込まれる息子・思悼(サド)の悲劇を描いた映画。イ・ジュンイク監督の演出で歴史の中に隠された家族史の傷を細密に覗き、現実に強い響きを与えたと評価された。

ユ・アインは「王の運命-歴史を変えた八日間-」の中で米びつに閉じ込められた悲劇的な苦しみを、最も苦痛に満ちた切迫した泣き声で表現したとして、主演男優賞の受賞者に選ばれた。主演女優賞の受賞者である「無頼漢 渇いた罪」のチョン・ドヨンは、自分を押さえつける卑しい現実がもたらす日常の傷と混乱を表現する多層的なキャラクターで多数の映画担当記者から愛された。

監督賞は「ベテラン」のリュ・スンワン監督が受賞する。邪悪な財閥の御曹司と正義感あふれる刑事の対決を個性を活かした豪快なアクションシークエンスのドラマで描いた才能と出来栄えで昨年映画界の大きな成果であることを見せ付けた。

男女助演賞は「暗殺」のオ・ダルスと「王の運命-歴史を変えた八日間-」のチョン・ヘジンが受賞する。「暗殺」のオ・ダルスは過度に自分を露出せずとも、しっかりと強烈なキャラクターを見せてたくさんの観客に強い印象を残した。「王の運命-歴史を変えた八日間-」は息子を殺そうとする夫の妻と、危機に立たされた息子の母としての苦しみを深い演技で表現した。

新人俳優賞と新人女優賞の受賞者は「ソーシャルフォビア」のピョン・ヨハンと「プリースト 悪魔を葬る者」のパク・ソダムだ。ピョン・ヨハンは現実に流されながらも、自分の価値を最後まで諦めない20代若者の自画像を繊細に表現し、成長の可能性に対する期待を高める。パク・ソダムは悪霊に苦しめられる女子高生の役で、新人とは思えない大胆かつ情熱的な演技を披露し、昨年韓国映画界が発掘し、今年韓国映画界が成長させる新たな主人公に選ばれた。

厳しい環境の中でも着実に現実を見つめてきた多数の独立映画の中に「誠実な国のアリス」が昨年代表劇な作品として印象を残し、“今年の独立映画賞”を受賞する。実力のある演出者としてアン・グクジン監督が率いた映画は、一人の純朴な女性が手のつけようのない状況に巻き込まれる極端なことを通じて韓国社会の裏面を辛らつに風刺した。

韓国で唯一「今年の映画賞」だけが選ぶ“今年の外国映画”は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」だ。未来の苦しい現実に立ち向かう人間の物語をアナログのスペクタクルな質感で描いた卓越した映像センスは哲学的な問いまで投げかけ、2015年最高の外国映画という好評を博した。

映画「オフィス」で無力な中年のサラリーマンを演じた俳優ペ・ソンウは、韓国映画と観客、映画記者たちを圧倒し、新たな発見の楽しさを与えて“今年の発見賞”の主人公になった。

これと共に「釜山国際映画祭」イ・ヨングァン執行委員長が特別賞部門である“今年の映画人”に選ばれた。また、今年の広報人には投資配給会社SHOWBOXのチェ・グナチーム長が、外部審査委員団が厳正なる審査を通じて選んだ“今年の映画記者”にはスポーツ東亜(トンア)のイ・ヘリ記者が選ばれた。

記者 : キム・スジョン