放送開始「リメンバー」ユ・スンホ、期待は110%満たされた

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=SBS「リメンバー」放送画面キャプチャー
「リメンバー」が初放送からほかのドラマとはレベルの違うストーリー展開と優れた演技力を爆発させながら“脚本家とキャスティングだけでも信頼できる高品格ドラマ”という期待を100%満たした。

韓国で9日に放送されたSBS新水木ドラマ「リメンバー-息子の戦争」(脚本:ユン・ヒョンホ、演出:イ・チャンミン)第1話は視聴率8.2%(ニールセン・コリア、首都圏基準)を記録し、順調にスタートを切った。作品性と演技力で正面勝負に乗り出したウェルメイドドラマ(完成度の高いドラマ)が視聴者の好みをきちんと狙い、「リメンバー」の興行ブームを予告した格好だ。

「リメンバー」の初放送は映画「弁護人」で観客1000万人動員に成功したユン・ヒョンホ脚本家の筆力とイ・チャンミンプロデューサーの“俳優中心”演出力がお茶の間に面白さと感動を与えた。セリフとストーリーでアメリカドラマのスピーディーな展開と韓国ドラマの切々たる感動、そして日本ドラマのヒューマニズムが満遍なく楽しめる“作家の力”を見せてくれた。ユ・スンホ、パク・ミニョン、パク・ソンウン、ナムグン・ミン、チョン・グァンリョル、イ・ウォンジョン、オム・ヒョソブなどの俳優たちは演技に集中し、最大値の感情とキャラクターへの没入力を見せた。

何よりユ・スンホは、声のトーンから眼差しまでグレードアップされた演技力とオーラをアピールしながらデビュー16年目を迎えた俳優としての独歩的な存在感をアピールした。父チョン・グァンリョル(ソ・ジェヒョク役)がアルツハイマーのせいで息子である自身を見ても分からない状況で、弁護人として淡々といなければならないユ・スンホ(ソ・ジヌ)は赤くなった目頭で節制された悲しみを演じながら、どんな泣き声よりも視聴者の心を泣かせた。

さらに「信じてください。僕、勝てる自信があります。ソ・ジェヒョクさんの弁護人としてそこから出してあげますから。だから約束してください。その時まで絶対諦めないと」というユ・スンホのセリフは視聴者の胸に響き、父チョン・グァンリョルを救うための“息子の戦争”の序幕を上げた。

パク・ミニョンは法学大生イ・イナの溌剌さと元気さでドラマの流れをスムーズにしてくれる“緩急調節女”としてのミッションをこなした。低くて重いユ・スンホとラブコメのヒロインのように弾けるパク・ミニョンの出会いが年上年下カップルのケミ(ケミストリー、相手との相性)をアピールしながら見る人々をときめかせた。特にパク・ミニョンはユ・スンホと初めて出会ったシーンではしっかりとした声とジェスチャーを見せながらも、ユ・スンホの絶対記憶力に驚き慌てる表情を見せるギャップのある姿で視聴者を劇に没頭させた。

それだけでなく、パク・ソンウン、ナムグン・ミン、チョン・グァンリョル、イ・ウォンジョンなど“貫禄の俳優”たちはスピーディーな展開を支え、視聴者の目を捉えた。パク・ソンウンは背中に龍のタトゥーを入れた暴力団弁護士パク・ドンホをリアルに演じ、映画で見せたカリスマ性を発揮した。また、ナムグン・ミンは悪質な財閥3世ナム・ギュマン役になりきり、酔っ払ってパーティー会場をめちゃくちゃにさせるリアルな演技でお茶の間を圧倒した。チョン・グァンリョルは記憶を失って慌てるアルツハイマー患者で、ユ・スンホの父親であるソ・ジェヒョク役を素晴らしい演技でこなした。

「リメンバー」第1話では“西村女子大生殺人事件”の容疑者とされたチョン・グァンリョルが記憶まで薄くなり、危険に陥った状況が描かれた。父親の濡れ衣を晴らそうとしたユ・スンホは記憶を失った父のせいでさらに混乱しながら“殺人者の息子”として市民団体に攻撃された。果たしてチョン・グァンリョルはユ・スンホが信じる通り潔白なのか、だとすればその無実をどうやって証明できるかが好奇心を高めている。

「リメンバー」第2話は10日午後10時に放送される。

記者 : ムン・ジヨン