“EXIDのプロデューサー”シンサドンホレンイ「新曲『HOT PINK』は二番煎じ?同じだという意見、認めます」

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写真=OSEN DB
「同じだという意見、認めます」

これ以上“クール”になることはできないだろう。ややもすれば敏感でプライドが傷つくかも知れない問題に、質問者よりもっと“クール”に答えた。作曲家やプロデューサーにとって致命的な問題である“二番煎じ”。最近新曲を発表したEXIDと「HOT PINK」をプロデュースしたシンサドンホレンイも議論の中心になった。

「HOT PINK」が先月18日にベールを脱ぐと、一部ではEXIDが以前に発表した楽曲とあまりにも似ているという指摘が出てきた。「Up&Down」「AH YEAH」に続く楽曲構成、ジャンル、サビなどが“二番煎じ”ではないかという意見だ。

共同作曲家でアルバム全体のプロデュースを務めたシンサドンホレンイ(S.TIGER)としても言い分があるはずだった。認めるべきものは認めるが、「Up&Down」から始まった人気を安易な方法で続けていこうとする意図はなかったため堂々としていた。それで彼は直接OSENを訪ねてきた。そして“二番煎じ”議論について語り始めた。

―まず「HOT PINK」はどんな歌ですか?

シンサドンホレンイ:EXIDメンバーらの特色を一番良く見せてくれる歌だと思います。ホットピンク。ユニークなカラーでしょう。ホットレッド、ホットイエローなどはなくてホットピンクが唯一です。これよりEXIDの色をはっきり表現できるカラーとタイトルはないと思いました。他のガールズグループと確実に差別化できる色です。

実は、タイトル曲の候補は3つありました。「良い」「良くない」という判断よりは、時期的に何を先に出すべきか悩みました。EXIDが大衆的に進むべき方向を考慮しました。「HOT PINK」の他の2曲は叙情的なダンスナンバーと様々なジャンルに変わる楽曲でしたが、叙情的な曲はEXIDの特色とあまりにも違ったので、まだイメージチェンジを図るタイミングではないと判断し、除外しました。パフォーマンスが強調される他の楽曲は、ステージやダンスを準備する時間が足りず諦めました。EXIDの特色をはっきりしようという趣旨で「HOT PINK」を選びました。

―「Up&Down」「AH YEAH」「HOT PINK」、確かに似たような感じです。

シンサドンホレンイ:EXIDのメンバーたちにシンサドンホレンイと決別しろと言うファンが多いです。僕としては受け入れなければならない部分です。BEAST、4Minute、Apinkのときもそうでしたので。誰かが非難されなければならないなら、僕がその対象になるべきだと思います。確かにプロデューサーとして言いたいことはたくさんありますが、僕が前面に出て抗弁すればアーティストの役に立たないので黙って受け入れました。

「同じだ」「似ている」という意見、認めます。確かに似た要素を新曲作業で排除しなかったためです。でも、変化を与えたことははっきり分かって頂きたいです。そして今回の「HOT PINK」はEXIDの次の楽曲で表れる変化の土台になるということも。

写真=「SHOW CHAMPION」放送画面キャプチャー
― どんなところを差別化しましたか?

シンサドンホレンイ:「HOT PINK」の前に発表された2つの楽曲が音楽的にジャンルと構成が似ていることは事実です。でも、これほどハニの声が歌の中で目立ったことはありませんでした。ジョンファは中低音で成熟した魅力を生かしたし、ヘリンのパートも歌全体を合わせるようにしました。ソルジとLEは音楽的ポジションがはっきりしているので他の3人のメンバーのポジションをはっきりしました。

一気に全体を変えるのはリスクが大きいです。馴染みのあるイメージを維持しながらその中で少しずつ変化を図って徐々に全体の変化へと移行していく過程です。EXIDは音楽で人気を得た歌手ではなく、話題によって有名になったグループです。彼女らの音楽を貫くのは、まだ遠いです。そのため、僕たちには2016年がもっとも重要です。そのとき効率良く変化を図るため、今回は馴染みのあるイメージの中で変化を与えることを考えるしかなかったです。

―EXIDのアルバムから手を引けという意見もあります。

シンサドンホレンイ:僕が必ず彼女らの音楽を作ってあげなければならないという考えは本当に全くありません。今回の「HOT PINK」は僕の他にもボミナンイ、LE、Uppercutが一緒に作曲し、僕が編曲しました。僕は彼らの間で中心を取る役割をしました。共同作業にはリーダーが必要ですので。適材適所に彼らを配置して歌を作ると、僕は僕の得意分野であるフック(同じフレーズを繰り返すこと)と編曲を担当しました。僕が手を引いても構わないときならいつでもOKです。以前ホ・ガクとNoelのアルバムをプロデュースしたとき、僕の歌は1曲もありませんでした。僕の役目を強調するだけで、僕の創作物を強要したりはしません。

「EXIDに僕が入っていると言われますが、それは違います。EXIDはグループではなく、一つのレーベルと見ています。5人のメンバーを色々な方法で構想できるからです。しかし、彼女らが持つ特色、彼女らが進みたい方向、彼女らの未来のためにまだ“放牧”するのは早いです。今は割とよく分かっている僕がやっているだけで、本人たちの力量があればいつかは僕の手を離れていくでしょう。多分、今5人にアルバムを任せたら第3世界のコンセプトが出てくると思います。

―「HOT PINK」の成績には満足していますか?

シンサドンホレンイ:正直に違います。でも絶対に悪い成績ではありません。1位になれなかったからではなく、作る側としてはいつも足りないと思ってしまいますので。ただ「Up&Down」が音楽ランキングで逆送し、EXIDの存在を知らせ、一発屋でないことを見せてくれたなら、今回の「HOT PINK」はその後を期待させるものとして作ろうとしました。段階的に変化し、成長しているということ。それだけは必ず分かって頂きたいと思います。

記者 : パク・ソヨン