【REPORT】いつまでも美しい夢を見せてくれる永遠の王子様ソン・スンホン、ファンミーティングでファンの愛に感謝

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写真提供A・R・A
映画にドラマに大活躍のソン・スンホンが、11月18日にパシフィコ横浜で、27日にグランキューブ大阪で1年ぶりの来日ファンミーティングを開催。「ソン・スンホン FAN MEETING 2015 in Japan~ソン・スンホンのおいしい時間あなたとともに~」と題し、初挑戦のマジックショーや手作りジュースで楽しくファンをもてなした。ここでは横浜公演の様子をレポートする。


客席の間を通ってサプライズ登場したソン・スンホンは、ファンの歓声ににこやかに応えながらゆっくりとステージへ。シンプルなロングジャケットが端正なマスクによく似合ってカッコいい。まずは英語曲の「Nothing's change my love for you」をちょっぴりはにかみつつ、でも気持ちよさそうに歌いあげ、歌い終わると「こんにちは、ソン・スンホンです。みなさんにまた会えて本当に嬉しいです。ありがとうございます」と最初のあいさつ。司会のYumiに上手な日本語を褒められると「いつもここまでです」と照れ笑いをみせた。「1年ぶりの日本で緊張したせいか風邪を引いてしまいました。でも、みなさんにお会いできたので、その風邪も吹っ飛んじゃいました!」とアピールしたところで、いきなりフォトタイムのプレゼント。客席のファンは慌ててカメラを構える。

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ファンに近況を報告“来年は演技を始めてから20年”

まずは近況報告。昨日の夜、日本に着いたというソン・スンホン。「日本に来るたびに澄み渡った空気と親切なみなさん、美味しい料理に胸がときめきます。1年ぶりに見るファンのみなさんも変わらず美しいです」とにっこり。司会に「まつげが凄いですね」と言われ「はい、つけまつげに時間がかかりました」とジョークを飛ばす。今年の夏、映画「ミス・ワイフ」が韓国で、「第3の愛」が中国で公開され、今はイ・ヨンエ共演の時代劇ドラマ「師任堂(サイムダン)」の撮影真っ只中で忙しいという。オム・ジョンファと共演した「ミス・ワイフ」の映像が流れると「コミカルな中にも家族を感じられる映画です。後半はじ~んとする場面もあるんですよ」と楽しそうに宣伝。

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「師任堂(サイムダン)」については「韓国で5万ウォン札の肖像画にもなっている天才画家で良妻賢母と謳われた女性の物語。僕はその初恋の人で献身的に尽くす画家を演じました。別の人の妻になった彼女の手をとって『一緒に逃げたらダメなのか』なんていうシーンもあって切ないんです。僕自身は20年もひとりの人を好きでいた経験がないので、すごい人だな、と思いながら演じています」と解説。司会に「20年といえば、スンホンさんは来年演技を始めてから20年ですね」とふられると「そうですね、10歳の時にデビューしたので、ハハハ」とジョークで返し、「イ・ヨンエ先輩は結婚されてお子さんもいらっしゃって、これが11年ぶりくらいの復帰作です。共演できることが本当に光栄で、毎日責任感いっぱいで頑張っています」と真面目に語った。


「ミス・ワイフ」の一場面をファンと再現

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次は会場から選ばれた幸運なファン2人が「ミス・ワイフ」の一場面をソン・スンホンと再現するコーナー。ジャケットを脱いで再登場したソン・スンホンは薄手のニット姿にたくましい胸筋がくっきりと見え、ファンの萌え心をくすぐる。再現場面は他に男ができたのでは? と疑う夫が「僕は君を信じているから」と言って頭をなでなでするシーン。「ここで一番重要なのは、僕に頭を触られたあと、自分で頭を触る時の表情ですね」と的確かつ高度な演技指導をするソン・スンホン。「頭が真っ白」といいながら奮闘するファンに思わず吹き出してしまう一幕も。無事にコーナーを終えると「こんなに大勢の人の前で演技するのは難しいこと。僕も大変だったけど、おふたりはさぞ大変だったと思います」と優しくファンを労うのだった。


マジックに初挑戦!ファンとのテレパシーもバッチリ

続いてはソン・スンホンが初めて挑戦するマジック・コーナー。まずはプロのマジシャンによる華やかなショーがあり、ミニスカートの女性が一瞬でソン・スンホンに変身! 大きな拍手を浴びる。光る花を使ったり、水を満たしたグラスを宙に浮かべたり、のマジックを披露しながらときおり「フフフッ」と小さく笑うソン・スンホン。極度に緊張すると笑いが漏れてしまうのか、マジシャン特有のキザな仕草が照れくさいのか、慣れないことをしている自分に耐えられないのか……可愛らしい表情に会場からも笑いが漏れる。

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次に披露したのは予言のマジック。「僕はみなさんをとても愛しています。みなさんも僕を愛してくれると信じています。心を込めてみなさんのテレパシーを使いたいと思います」と言って会場に4つのボールを投げ入れ、受け取ったファンの好きな数字を言ってもらう。4つ目のボールを投げる時、なるべく遠くに飛ばそうと.して「うりゃ~」と声を上げたのがツボに。ファンから出た4つの数字は5831。ソン・スンホンが事前に用意した封筒から現れた数字も5831。拍手のなか「みなさんと僕のテレパシーが通じたみたいですね」と微笑むソン・スンホン。次は真っ赤なハンカチから果物を出すマジックに挑戦、無事成功したところでこの果物を使って健康ジュースを作ってファンにごちそうすることに。


94歳のファンも大感激!特製健康ジュースでおもてなし

たくさんの希望者の中からソン・スンホンが「もっと健康に元気になってほしい」と指名したのは本日の最年長である94歳と88歳の女性。驚いたのは「80代の方はいらっしゃいますか?」という問いかけに、1階だけでも7,8人の手が挙がっていたこと。満面の笑みで通路まで降り、ふたりを迎えたソン・スンホン。ステージの上のソファーにふたりが座ると、微笑ましいおしゃべりタイムが始まった。ソン・スンホンは舞台の反対側にあるキッチンカウンターにジュースを作りに行かなければならないが、きっかけがつかめずに何度も腰を浮かせてはまた座りなおす。その表情に誠実で心優しい人柄がにじみ出る。

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「イチジクのジュースが飲みたい」という94歳のファンのリクエストに「そのためには新しいマジックを覚えないと。5時間くらいかかります」と冗談を言い「僕の母は70歳くらいですが、母よりかくしゃくとしていらっしゃいます」と驚きの声をあげる。その後、無事にりんご2個、人参2本、プチトマト7個、みかん2個、セロリ少々をジューサーで絞り、特製健康ミックスジュースの出来上がり。まったく味見しないまま、たっぷりの量をグラスについで、ふたりに振る舞ったソン・スンホン。「美味しいです」という声を聞くとほっとした顔になり「席に戻る前に1万ウォンください」とジョークを飛ばす余裕も見せたのだった。


「いつもあなたを応援している私たちがいます」

イベントのクライマックスは、ファンの愛を伝えるコーナー。まずは「いつもあなたを応援している私たちがいます」のタイトルのもと、本日のロビーで撮影したファンの写真が次々とモニターに映し出される。その後、ファンを代表するふたりの女性からステージ上でソン・スンホンへのラブレターが朗読された。まずは、ソン・スンホンのドラマを見たことがきっかけでホテルで働くという夢を持ち、今その勉強中だという19歳のファン。続いてはソン・スンホンに出会っていろんな初めてを経験したというファン。「スンホンさんは私の心に温かい愛の種をまいてくれた特別な人だけど、私と同じ人間だもの、ごはんも食べるし恋もする。どうぞいつも健康で幸せでいてください。私はスンホンさんに出会えてとても幸せです」という結びの言葉に、大きくうなずいたソン・スンホン。

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会場のファンを見渡すと、いまの自分の思いを語り始めた。「僕は20代の頃、演技はただの仕事だという思いが強かったです。そんなある日、日本のファンの方から、僕をきっかけに韓国を知り、韓国に行き、韓国を好きになったという手紙をもらって、大きな衝撃を受けました。それ以来、作品に出るたびに大きな責任を感じ、俳優という仕事は、自己だけの満足で終わらせてはいけないということを悟りました。その機会をくださったみなさんに今も心から感謝しています。僕が俳優という仕事をやめるその時まで、みなさんの言葉を胸に刻んで一生懸命やっていくことを誓います」真摯な言葉に、客席から大きな拍手が送られた。


ファンの愛に感謝「みなさんの愛のおかげで治ったと思います」

楽しかったイベントもそろそろ終わりに近づき、最後のあいさつに。実はイベントの途中から、ときおり鼻をすするような様子を見せていたソン・スンホン。「本当のことをいうと昨日の夜から体調がよくなく、疲れからくる風邪を引いてしまい、病院で注射をしてもらっていました。久しぶりにお会いするみなさんの前で、そんなそぶりを見せてはいけない、どうしよう、と思っていたのですが、本番ではうそのように元気になりました。きっとみなさんの愛のおかげで治ったのだと思います(笑) 今日はお会いできて本当に嬉しかったです。いつも言っていますが、僕にできることは演技しかありません。いま撮影中の『師任堂(サイムダン)』を素敵な作品にして、みなさんに早くお会いしたいです。最後にもうひとつ、今度来る時はイチジクを作るマジックを覚えてきたいと思います(笑)」司会の音頭で会場から「スンホンシ、サランヘヨ~」 の大合唱が送られる。ファンからもらった手紙が入った袋を大事そうに抱えて、ステージを去っていたソン・スンホン。その後、ロビーにてハイタッチ会も行われた。

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ソン・スンホンのファンミ―ティングを見ていつも感じ入るのは、ファンに向けるまなざしの優しさ。ファンがステージにあがる時は手を取って階段をのぼるのを手伝い、さりげなく腰の後ろに手を添えてエスコートする。ファンを大事に思い、レディーとして扱ってくれているのが態度に表れているのだ。「僕の目にはファンのみなさんが全員美しい人に映ります」という気恥ずかしいくらいロマンチックな言葉がこんなに似合うスターはほかにいないだろう。何があっても、いついつまでも美しい夢を見せてくれる永遠の王子様。ソン・スンホンにはそんな存在でいてほしい。

ライター:望月美寿

【イベント概要】
「FAN MEETING 2015 in Japan~ソン・スンホンのおいしい時間 あなたとともに~」
日時:11月18日(水) 開場 16:00 / 開演 17:00
会場:パシフィコ横浜

記者 : Kstyle編集部