折り返し地点の「釜山国際映画祭」スターたちの“愉快なコメント集”

OSEN |

釜山(プサン)には昼にも星(スター)が昇る。今年で20周年となる「釜山国際映画祭」には多くの俳優たちが出席して意味ある時間を過ごした。映画を観て、その映画の中の主人公たちに会う瞬間がどれだけときめくことか。海雲台(ヘウンデ)を訪れた俳優たちは、映画を愛するファンの情熱に、様々なファンサービスで応え、映画祭をさらに盛り上げた。

開幕式から雰囲気は盛り上がった。10月1日、釜山海雲台映画の殿堂で開催された開幕式イベント。この日の午後、災難庁から強風警報のメールが送信されるなど悪天候だったが、映画の殿堂はスターたちを見るために集まったファンで埋め尽くされた。舞台挨拶が行われる海雲台ビーフビレッジ(BIFF Village)から路上、南浦洞(ナンポドン)BIFF広場などは、映画ファンでごった返した。

ファンのこのような情熱にスターたちは愉快なトークで感謝を表した。5日「釜山国際映画祭」が折り返しを迎えたタイミングで、彼らが残した語録をまとめてみた。


ソン・ガンホ「ユ・アインがチョン・ウソンより人気があるみたい」

今回の映画祭で一番人気だった俳優はユ・アインだった。彼はどこに行っても多くのファンを集め、舞台挨拶は瞬時にファンミーティングの場に変わった。「王の運命-歴史を変えた八日間-」の舞台挨拶に大勢のファンが集まって一帯が込み合い、一緒に出席したソン・ガンホは「8年前に映画『グッド・バッド・ウィアード』でここに来たのだが、あの時よりもずっと熱いと感じる。おそらくユ・アインがチョン・ウソンよりずっと人気があるみたいだ」と述べた。


ユ・アイン「僕の自慢ですか? ソン・ガンホ、ファン・ジョンミン先輩と共演できたこと」

ユ・アインは自身の人気について「実感が沸かなかったけれど、『釜山国際映画祭』で大きな歓迎を受けてやっと実感できている。僕に自慢できることなどない。ファン・ジョンミン、ソン・ガンホさんと共演できたことが唯一の自慢だ。若いから僕にフォーカスが当てられているだろうけど、『ベテラン』のリュ・スンワン監督とファン・ジョンミン先輩、「王の運命-歴史を変えた八日間-」のイ・ジュンイク監督とソン・ガンホ先輩がいたから可能だった結果だ」と述べて、謙虚な姿を見せた。


ファン・ジョンミン「中国デビュー? 僕は韓国語が一番上手だけど」

国民の俳優ファン・ジョンミンは予定にもなかった観客との対話にサプライズ登場して感謝を伝えた。観客たちは彼に中国デビューする考えはあるかと聞き、ファン・ジョンミンは「中国から台本をもらったことがまったくない。中国で僕という俳優を知っているかどうか分からないけれど、中国デビューするしないの問題ではなく、僕に重要なのはストーリーだ。そのストーリーという良い贈り物を観客に与えたとき、交流できるかどうかが重要だ。でも、僕は韓国語が一番上手な人だ。だからここでやりたいと思っている。出る人は早く出て行ってもらって、残る人は残る」と述べ、笑いと感動を同時に与えた。


リュ・スンワン監督「『王の運命-歴史を変えた八日間-』を観れば、チョ・テオが死ぬのを見ることができる」

ファン・ジョンミンと一緒に出席したリュ・スンワン監督のトークも注目を集めた。彼は「僕が作った映画の中でこれだけ女性観客が多い映画は初めてだ。それは隣にいるユ・アインのおかげだ。ユ・アインと意気投合して作業できて楽しかった。この映画を観て、チョ・テオの結末について、悪いやつなのに結末が不満だという方が多いが、そんな方は「王の運命-歴史を変えた八日間-」を観ていただければいい。チョ・テオが米びつに閉じ込められて死ぬのを見ることができる。「王の運命-歴史を変えた八日間-」をたくさん観てください」と述べ、笑いを誘った。


チョン・ドヨン「娘が私より演技が上手じゃなければ、女優にさせません」

チョン・ドヨンの娘はどうすればいいのだろうか。彼女は観客とのオープントークで「私の娘が私より演技が上手でなければ、やめさせると思う」と述べた。彼女は娘が女優になると言ったらどうするのかという質問に対して「私より上手でなければ引き止めると思う。カンヌの女王を超えられなければやめさせる」と述べて注目を集めた。


チェ・ドンフン監督「『暗殺』のプリクエルを作りたい」

チェ・ドンフン監督は観客との対話で、観客からプリクエル(原作の序章にあたる内容)を作る気があるかという質問を受け「日本統治時代が始まる頃のストーリーが面白い。でもそんなストーリーを作るには、監督がたくさん勉強しなければならない。そのストーリーを上手く作れると思えたら、やってみたいと思う」と述べた。「暗殺」のプリクエルも期待しても良さそうだ。


カン・ハヌル「美味しいものたんと食べて」

カン・ハヌルのファンサービスは強烈なものだった。映画「二十歳」の舞台挨拶で彼は「実は僕は故郷が釜山だ」と述べ、ファンたちは彼に方言を聞かせてほしいとリクエストした。これに対してカン・ハヌルは釜山訛りで「美味しいものたんと食べて楽しく遊んで帰るよ」と述べて拍手を受けた。


イ・ビョンホン監督「キム・ウビンの負傷のため、アジアの敵になるような気分。泣くところだった」


キム・ウビンは大切ですから。「二十歳」のイ・ビョンホン監督は「キム・ウビンが撮影中に怪我をした。あの時、監督として毅然たる態度を見せたが、やきもきした。アジアの敵になるような気分だった。泣くところだった」表現して笑いを誘った。


イ・グァンス「愛している、釜山。ニーハオ、シェシェ」

アジアのプリンスの人気も凄まじいものだった。映画「フィッシュマンの涙」の舞台挨拶で釜山を訪れたイ・グァンスは、自身に対するファンたちの熱い歓呼と反応に「愛してる、釜山」と述べて、現場を訪れた中国ファンに中国語で挨拶した。「ニーハオ、シェシェ」


ティルダ・スウィントン「G-DRAGONと共演したい」

ティルダ・スウィントンも韓国への愛情をアピールした。映画「A Bigger Splash」の記者会見で「韓国の俳優の中で誰と共演したいか」という質問に迷わずに「BIGBANGのG-DRAGONと共演したい」と述べて注目を集めた。「スノーピアサー」で一緒に作業したポン・ジュノ監督については「彼は優れた監督だ。クラシックなシネマを上手に作れる監督だ。一緒に作業するのは光栄だ」と述べた。

記者 : チョン・ジュンファ