放送終了「ヨンパリ」キム・テヒ、多彩な演技で吹き飛ばした演技力議論

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=SBS「ヨンパリ」スクリーンショット
キム・テヒが自身の代表作を新たに作った。エピソードも多く、問題も多かったドラマ「ヨンパリ」で光を放ち、演技力議論も脱ぎ捨てた。

キム・テヒはSBS水木ドラマ「ヨンパリ」(脚本:チャン・ヒョクリン、演出:オ・ジンソク)でハン・ヨジンに扮した。ハンシングループの第1相続者であるが、事故後3年間ハンシン病院の12階のVIPフロアで眠っていた人物。多くを持っていただけに、多くの人の嫉妬の対象であった彼女は、兄ハン・ドジュン(チョ・ヒョンジェ)の野望のため、命だけを維持している人物だった。

5話までハン・ヨジンは眠った状態だった。薬物で身体だけ眠らされていたため、彼女の内面では「助けて」と叫び、自身の状態に関心を示し、自分を助けてくれる人物だと信じていたキム・テヒョン(チュウォン)の助けで、結局長い長い眠りから目覚めた。

その後、ハン・ヨジンは自身を3年間眠らせていた人々に復讐の刀を持ち出した。テヒョンの制止にも関わらず、一人、二人と復讐という名で処断を敢行していた彼女は再び危機に立たされた。まるで復讐の輪廻でもあるかのように、チェヨン(チェ・ジョンアン)の復讐が続いたのだ。自身も知らずに中毒となった薬物で幻覚症状を経験し、肝臓がん2期の判定まで受けた。しかし、最終的にはテヒョンの助けで愛と名誉、命まですべて守った。

放送を前にキム・テヒの「ヨンパリ」合流のニュースに多くの人々が懸念を表した。デビューから数年が経っているにも関わらず、作品ごとに“演技力議論”がある彼女だったため、当然な反応でもあった。

彼女自身もすべての状況を知っているかのように、キム・テヒは放送の前に行われた制作発表会で「デビューのとき、たくさん準備することなく作品に出演し、そのため色々至らないところを見せたようだ」とし、「そのため、視聴者に私の演技に対する先入観でない先入観が出来たようだ。今までも努力したが、これからもさらにいいところを見せられるように努力する」と話した。またキム・テヒは「『ヨンパリ』を通してどんな評価が出されるかは分からないが、関心の表現と考える。発展のきっかけにする」と付け加えた。

キム・テヒにとって「ヨンパリ」は何かとプレッシャーのある作品であったはずだ。初回放送から視聴率1位の座に就いたこのドラマはタイトルさえも「ヨンパリ」で、チュウォンの活躍が際立っていた。放送前半、キム・テヒは目をつぶったまま綺麗に眠っている姿だけだったので、“目覚めた後”に対する期待も関心と共に懸念が伝えられた。

しかし、キム・テヒは自分に対する懸念と心配を一発で吹き飛ばした。恨みの感じられるヨジンの怒りから誰も信じられないヨジンの可哀想な境遇、そしてテヒョンへの深い愛と痛々しい姿まですべて演じきった。

ドラマは前半の面白さとは裏腹に徐々に違う方向へ向かい、物足りなさを残したが、キム・テヒにとって最高の作品であることは確かだった。自身を取り巻く先入観を破ったキム・テヒの次の動きが期待される。

記者 : チョ・ヘリョン