チ・チャンウク「記憶に残る年上女優?ハ・ジウォン姉さん」

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一緒にいるだけで気持ちのいい人がいる。俳優チ・チャンウク(28)は周りの人に良いエネルギーを与える愉快な男性だった。初対面でも、まるで10年来の友達であるかのように気楽な雰囲気を作ってくれる才能のある人だった。映画「操作された都市」の地方ロケで久しぶりに“上京”したと言いながら明るく笑っていたチ・チャンウク。彼の8年間の俳優人生をドラマチックに描いた興味津々なインタビューを紹介する。

―今日のグラビア撮影はどうだったか?

チ・チャンウク:ひとまず、とても暑かった。天気もそうだが、撮影現場が何だかインドネシアのバリ島に来ているような感じだった(笑)ハハ。

―普段からアクセサリーに興味があるのか?

チ・チャンウク:ブレスレットをよくつける方だ。靴下を履いて服を着るような感じで、出かけるときに自然につける。

―海外でも人気が高い。空港やファンミーティング現場の写真を見たが、ファンに囲まれてチ・チャンウクは見えなかった。

チ・チャンウク:MBC「奇皇后」とKBS 2TV「ヒーラー」が海外で反応が良くて、海外の空港に行けばファンの方々がたくさんいらっしゃっている。どこでお知りになって来てくださったのか不思議だが。それで、なるべくファンのお一方お一方と目を合わせてご挨拶したいし、サインして差し上げたいが、余裕がなくてできない。それがいつも申し訳ない。

―一番記憶に残っているファンはいるか?

チ・チャンウク:覚えているファンよりは、心配になるファンたちがいる。たまに空港からついてくるファンがいるが、とても心配だ。本当にあぶないから。

―7月に開かれた誕生日兼ファンミーティングのチケットの購入をめぐり、激しい競争が展開されたと聞いた。1分で全席が完売したと言われた。

チ・チャンウク:1200人ほどを招いてファンミーティングをしたが、思ったよりチケットが早く売り切れて僕も驚いた。普通ファンミーティングをすると、あれこれ準備すべきことがとても多いが、今回は親しい友達をゲストとして招いて一緒に歌を歌って皆で一緒に遊んだ。友達の誕生日会のように(笑)

―親しい友達?誰を呼んだのか?

チ・チャンウク:ジュンヒョン(2BiC)だ。

―ジュンヒョンと親しくなったきっかけは?

チ・チャンウク:最初は同じ美容室に通っていて知り合った。ある日、僕が2BiCの歌を聴いて完全にファンになって一度ゴハンでも食べようと提案した。食事をしてすぐに仲良くなった。実は同い年だったし、ジュンヒョンと(ソ)イングク、知り合いの兄さんまで、4人で仲良くしている。

―何だか意外な組み合わせだ。

チ・チャンウク:(ソ)イングクとはジュンヒョンのおかげで知り合った。同じ町の兄さんは本当に知り合いの兄さんだし(笑) 僕が見ても不思議な組み合わせだ。僕たちの集合場所はいつもカラオケだ。皆歌が上手でカラオケに行くと本当に面白い。何だか毎回公演している感じだ。

―途中でマイクを奪ったりするのか?

チ・チャンウク:もちろん。歌の途中で割り込んだり2節は僕が歌うと言う。その代わり、僕は歌手ではないから高音の部分はジュンヒョンやイングクに渡す。難度の高い技術は歌手に任せなきゃ。昨日もイングクが久しぶりに休んでいて、カラオケに行こうと言うので行ってきた。

―最近、韓流トップスターだけが出演するという中国の看板バラエティ番組「快楽大本営」にも出演した。どうだったのか?

チ・チャンウク:その番組は中国でとても人気が高い。それで、オファーがあったときは少し負担になった。僕はバラエティに向いてないし、面白いタイプでもないから。しかし、幸いにもMCの方々が親切にしてくださり、自然に撮れたと思う。

―韓国のバラエティ番組にも頻繁に出演してほしい。チ・チャンウクについて知りたいことが多い。

チ・チャンウク:まだバラエティは少し怖い。実は、以前出演したMBC「ラジオスター」も(ユ)ジュンサン兄さんのために無理やり出演した。トークショーなんかはとても怖い。トークも上手くないし面白くないから。逆に体を使うバラエティの方がいい。行って一生懸命すればそれでいいから。ああ、だけど考えてみたらそれも違う。以前、SBS「ランニングマン」に出演したことがあるが、その時も死にそうだった。とても大変だった。簡単なことなんて何一つないな。ハハ。

―最近、映画「操作された都市」の撮影で忙しいと聞いた。どんな映画なのか?

チ・チャンウク: 濡れ衣を着せられて刑務所に入ったが、脱獄して汚名を被せた人物を探す話だ。ジャンルは犯罪アクションだが、だからといって暗いだけではなく、軽快で明るい内容の映画だ。

―シム・ウンギョン、オ・ジョンセ、アン・ジェホンなど、実力派俳優たちとの共演で早くから期待が高い。実際の撮影現場はどうか?

チ・チャンウク:映画はドラマに比べてゆっくり撮影するし、一つのシーンの撮影にも時間がかかるので僕には少し悩む時間が与えられた気がしてよかった。現場の雰囲気は監督や他の俳優も皆、性格がよくていつも和気藹々としている。

―ところで、映画の主演は初めてだ。これまでシナリオもたくさん入ってきたと思う。

チ・チャンウク:映画を選ぶとき、慎重な方だ。途中で撮影中止なったことも何度もあるので、時間をかけて悩んで選ぶ。

―チ・チャンウクといえばミュージカルを語らないわけにはいかない。特にミュージカル「その日々」はドラマ「ヒーラー」と両立するほど強い愛着を見せた。

チ・チャンウク:僕も公演がとても好きだ。舞台は俳優が一番尊重される空間だと思う。誰も止まったり、邪魔することもないから。また、観客の呼応を近くで感じることもできるし。

―ドラマとミュージカルは演技の仕方やトーンが違うと思う。大変じゃないか?

チ・チャンウク:演技をするという本質は同じだが、性格が少し違うと思う。舞台は観客が遠くにいるため、動きを大きく明確にしならなければならない。また、語調や抑揚、体のテンポのようなものも観客が感じられるほどうまく表現しなければならない。だが、ドラマや映画はあえてオーバーアクションする必要がない。それぞれ長所と短所があると思う。

―ミュージカルは続けなきゃ。

チ・チャンウク:そう。続けなきゃ。

―これまで出演した作品を見ると、KBS 2TV「ソル薬局の息子たち」のソン・ウンチェ、KBS 1TV「笑ってトンへ」のオ・ジウン、MBC「奇皇后」のハ・ジウォン、KBS 2TV「ヒーラー」のパク・ミニョンまで、共演した相手女優がほとんど年上だった。

チ・チャンウク:必ず年上じゃなきゃと思っていたわけではないのに、何となくそうなった。本当にSBS「蒼のピアニスト」の(チン)セヨン、「操作された都市」のウンギョンさんを除いては皆年上だった。

―なぜシム・ウンギョンはウンギョンさんと呼んでいるか?

チ・チャンウク:まだ親しくなれなくて……いつも僕より年上の先輩たちと演技していたので、いざ年下の相手役と会えばどうすればいいかよく分からない。とてもぎこちなくて。それで今、ウンギョンさんとはとてもぎこちない段階だ。皆いつ親しくなるのかと意地悪く聞いてくるが、僕も親しくなる機会を狙っている。

―一番記憶に残る年上女優は誰か?

チ・チャンウク:ハ・ジウォン姉さん!ジウォンさんは学校の先輩だが、大先輩で最初は近づきにくかった。初めて何を言うべきかとても悩んだ。それでやっと言い出したのが「先輩、うちの学校の先輩です」だった。しかし、姉さんは「はい」と答えるだけだったので、びっくりした。僕が予想したのとあまりにも違っていたので。ハハハ。実は「ああ、そうだったの?教授は誰だった?うちの後輩だったね」という返事を期待していたのに「はい」だけだったのでとても当惑した。それからメンブン(メンタル崩壊)。「全50話なのに大変だ」「学校のことがあまり好きじゃないのか?」(笑) など、色んなことを考えた。幸い一緒に撮るシーンが多くてすぐに仲良くなったが、そのときのことは今思い出してもひやりとする。

―実際に年上、同い年、年下のうち、チ・チャンウクのタイプは?

チ・チャンウク:年は別に関係ない。理想のタイプも特にない。

―どんな女性に好感を持つのか?

チ・チャンウク:話やユーモアの通じる人なら嬉しい。これって曖昧だが、一緒に話して同時に笑って何か通じれば一応好感が持てる。話しがうまく進まなくて微妙にぎこちない雰囲気になると、いくら綺麗でも居心地悪い。

―それなら、チ・チャンウクに“一目ぼれ”という言葉は通じないわけか?

チ・チャンウク:考えてみたら本当に一目ぼれしたことはないと思う。もちろんとても綺麗な人がそばにいると目がいく。僕も人間だから。しかし、その人と話してみて違うと思ったらそれで終わりだ。

―フィルモグラフィーを見たら本当に休まず着実に演技した。途中でスランプはなかったか?

チ・チャンウク:「笑ってトンへ」を撮りながら、精神的にしんどかった。演技する間ずっと、僕には才能がなくてやってもうまくいかないような気がした。練習のときはうまくできるが、カメラの前ではとても下手な感じがした。それで、他の仕事を探してみようかと真剣に思った。僕が思う感じがうまく出てこなかったので。

―結果的に「笑ってトンへ」は成功した作品ではないか。視聴率も高かったし。

チ・チャンウク:ドラマはヒットした。視聴率もよかったし。しかし、作品の視聴率とは関係なく、その中の僕の姿がみすぼらしくてそれが耐えられなかった。欲求は多いのに望み通り表現できなかったので。

―スランプはどうやって乗り越えたのか?

チ・チャンウク:先輩たちが演技するのを一生懸命見守った。そうしていたら、ある先輩が「才能のある俳優はいない。努力すれば誰でもできるよ」と慰めてくださった。その言葉を聞いて勇気を得て、気持ちを改めた。正直、俳優をやめたら他にやることもなかったし(笑)

―作品を選ぶ基準はあるか?

チ・チャンウク:たった3つのものを見る。全部主観的な理由だが。ひとまず台本が面白くて僕の役が魅力的で、僕が演じる自信がある役でなければならない。たまに作品を読んでみるといくら面白くても自信が持てない役がある。そしたらほんとに上手くいかない。しかし、台本を見ただけなのに演じる状況が頭に浮かぶときがある。そしたら自信が湧いてきて現場でもうまくいった。

―これまでの作品の中で、一番満足のいく作品を3つ挙げてほしい。

チ・チャンウク:「蒼のピアニスト」「奇皇后」「ヒーラー」。まず「蒼のピアニスト」では悪役を演じたが、そのときは何もかもぶち壊したり、大声を出したりしてたまっていたストレスが相当解消された。それで記憶に残っている。「奇皇后」のときは僕が動きたいと思った通り動いたし、表現したいことは思いっきり演じた。特に視聴者の方々によく評価されて、とてもやりがいがあった。最後に「ヒーラー」は脚本家さんが僕を全面的に信じてくださり、最初からいい感じだった。結果も良かったし。

―「笑ってトンへ」以来しばらくトンへと呼ばれていたが、ある瞬間からチ・チャンウクという名前が劇中の名前を圧倒し始めた。どんな作品からか?

チ・チャンウク:「笑ってトンへ」以来ずっとトンへと呼ばれていたが、SBS「武士ペク・ドンス」以来、トンへの割合がぐっと落ちた。トンへが70%、ペク・ドンスが30%ほど?それから「奇皇后」以来完全にトンへを失った。それでもたまにトンへと呼んでくださる方もいらっしゃる。

―トンへと呼ばれるとき、改名も深刻に考えたと聞いた。

チ・チャンウク:本気だった。人々があまりにもトンへと呼んでいたので。僕はもうトンへではないのにトンへと呼ばれるから、チ・ドンヘと変えたら僕にとっては得じゃないかと思った。時間が経つにつれ、他の作品によってトンへは忘れられたが。

―今一緒に働いているスタッフととても長い付き合いだと聞いた。マネージャーも同じ学校の友達だと聞いた。

チ・チャンウク:SBS「武士ペク・ドンス」を撮るとき、所属事務所には僕と代表の2人だけだった。マネージャーがいないのがとても大変で、今マネージャーをやっている友達を誘った。「免許はあるか」と聞いたら「ない」と言ったので「だったら取ってきなさい」と言ったらすぐに免許を取った。それで直ちに現場に連れて行った。それから僕のマネージャーとして働くことになった。最初はとても苦労した。大きいバンも運転しなければならなかったし、仕事も学ばなきゃいけなかったので。「チャンウク、Dって何だ」「DAY、昼のシーン」「それではNは」「NIGHT、夜のシーン」このように一つ一つ説明しながら教えた。

―今見ても2人はとても仲良さそうに見える。喧嘩なんか絶対しないだろう。

チ・チャンウク:最初はたくさん喧嘩した。今は喧嘩しない。一番親しい友達でお互いについて知り尽くしている。しかし、最近一つ不満がある。マネージャーが少し経歴が長くなったから現場にあまり来ない。僕が汗を流しながら働いているとき、あいつは江南(カンナム)でコーヒーを飲みながら打ち合わせをしている(笑)

―あるインタビューで作品に入るとき、視聴率よりもスタッフと仲良くなることを目標にするという言葉を聞いたが、それがとても印象深かった。

チ・チャンウク:正直、作品がうまくいくかどうかは僕一人によってどうにかなるものではない。だったら一緒に仕事する人々と楽しく過ごしながらよい思い出を残した方がいいじゃないか?

―ここまで話してみると、大体は気楽な方を追求しているようだ。

チ・チャンウク:そうだ。ハハ。気楽なことが最高だ。

―気楽なことがいいなら、家にいるのが好きなタイプではないか?

チ・チャンウク:それはまた違う。休日には必ず出かける。ところで、最近は犬を飼っているので家にいる時間が長くなった。前だったら休日には友達に会いに行ったはずだが、犬の糞を片付けたり、犬を洗ったりすることで忙しくてなかなか外に出かけられない。

―最近、最大の関心事は何か?

チ・チャンウク:子犬だ。今、そばで面倒を見てあげなければならない時期で。

―役者にならなかったら今頃何をしていると思うか?

チ・チャンウク:会社員?ただ平凡に大学に行って卒業してやっと就職して会社に通っていると思う。

―学生時代は勉強もよくできたと聞いた。

チ・チャンウク:学校に通うときは勉強ができなければ叱られて、勉強ができれば周りからいい学生だと言ってくれたのでそれに合わせて勉強ばかりしていた。大学が人生の全てだと思った。それが成功だと思ったし。しかしどんどん大きくなり、僕一人で考えられる年になってから勉強が全てではないことに気付いた。僕が学校で1、2位になるわけでもなかったし、少し勉強ができるとしてもソウル大学に進学できるわけでもないから、興味が急になくなった。それで、面白いことを探した結果、俳優になった。

―元祖韓流スターのソン・スンホンが中国女優リウ・イーフェイ(劉亦菲)と付き合っているという話を聞いて驚いた。韓流スターのチ・チャンウクも国際恋愛は可能なのか?。

チ・チャンウク:性格がよく合って、コミュニケーションがうまく取れれば十分可能だと思う。

―普段から“肩ヤクザ”“太平洋肩”と呼ばれるほど体格が本当に良いが、楽しんでいる運動はあるか?

チ・チャンウク:人々は僕が筋トレをすると思っているが、筋トレはほとんどしない。その代わりにサッカーが好きでよくする。

―一人息子だと聞いた。親にとってどんな息子なのか?

チ・チャンウク:正直言ってよい息子ではない。良い息子になりたいが、それがうまくいかない。まず、時間がなくてあまり会えない。それで、たまに寂しく思ったりするようだ。

―今年で29歳で、数ヶ月後に30歳になる。十の位の数字が変わることになるが、気分はどうか?

チ・チャンウク:別に何も考えていない。年齢を気にする方じゃないので。ただ、こういうふうにまた1年が経ったんだと思うだろう。いつもそうだったように(笑)

―10年後のチ・チャンウクはどんな姿だろうか?

チ・チャンウク:今のように演技して、たまに友達に会ったりしながら暮らしているんじゃないかな?そういうふうに生きるのが僕の希望だ(笑)

エディター:キム・ドゥリ、インタビュー:キム・ソジョン、フォトグラファー:キム・ドウォン(Wonder Boy Studio)、ビハインドフォトグラファー:アン・ソンフ、スタイリスト:チ・サンウン、ヘア:チョン・ミヨン(イ・ギョンミンFORET)、メイクアップ:シム・スヨン(イ・ギョンミンFORET)



記者 : キム・ドゥリ、キム・ソジョン