JYJ ユチョンがアフレコ中に涙を流した理由とは?

OSEN |

「申し訳ありません。少し休憩しましょう。鳩尾から熱いものがこみ上げてきて。なぜなのか僕にも分かりません」

歌手で俳優のJYJ ユチョンがドキュメンタリー映画「奇跡のピアノ」(監督:イム・ソング)のナレーション中に何回もNGを出したことが話題になっている。当時レコーディングを行ったスタジオでのユチョンの目撃談が徐々に広がり、映画業界やアフレコ業者の間で話題になっているのだ。

ユチョンは先月中旬、ソウル江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)街路樹通り(カロスキル)にあるレコーディングスタジオにリードサウンドマネージャーと一緒に姿を現した。目が見えない天才ピアニストユ・イェウンちゃんの10年の成長期を描いたドキュメンタリー映画「奇跡のピアノ」にナレーションを入れるためだ。

ユチョンは東方神起として活動していた2007年、ある地上波深夜の音楽番組にイェウンちゃんと一緒に出演し、耳目を集めた。SBS「スターキング」に紹介されて有名になったイェウンちゃんのピアノ伴奏に合わせ、ユチョンはポップソング「You Raise Me Up」を歌って、天才少女とのハーモニーを披露した。

2人の縁はそこまでであるように見えた。しかし、ユチョンはイェウンちゃんの家族が出演したドキュメンタリー映画「奇跡のピアノ」のナレーションを担当し、8年ぶりに連絡を取り合うようになった。ユチョンはアフレコ作業中、中学生になったイェウンちゃんを画面で見てしばらく感慨に耽った。「イェウンがもうこんなに成長したんですか?」と驚き、コンクールに出場して競演する姿、視力を失っても誰よりも明るく無邪気な表情を見て、こらえていた涙をこぼしたという。

レコーディングスタジオの関係者によると「元々30分ほどかかると思っていたけれど、ユチョンさんがこみ上げてくる感情を抑えてトーンを整える過程でNGがたくさん出て、作業に4時間ほどかかった。ステージでは雰囲気を圧倒する韓流スターだが、レコーディングの時にお会いしてみると、非常に謙虚で純粋な青年だった」と述べた。

「奇跡のピアノ」を制作したポゴシプン映画会社のキム・グンチョル代表も「ユチョンさんが8ヶ月前のナレーション依頼に何の条件もなく応じてくださったので驚いた。たくさんの人々がこの映画を通じてイェウンちゃんを応援し、またイェウンちゃんが今までのように幸せに音楽ができるような道が設けられればと思うと話し、レコーディングを終えた」という。

ロッテエンターテインメントが投資配給する「奇跡のピアノ」は、第11回堤川(チェチョン)国際音楽映画祭に招待され、14日MEGABOX堤川店で初公開された。JYJのファンたちが早々にチケットを完売させ、映画祭の関係者たちは一時的なネットワークエラーではないか確認したという。9月4日に韓国で封切られる予定だ。

記者 : キム・ボムソク