【2015年下半期に注目すべき新人俳優 Vol.4】リュ・ジュンヨル

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立派に成長しそうだ。漠然とした“感”だけではない。個性的なビジュアル、優れた演技、多芸多才な魅力のうち一つだけが特に強いかもしれないが、注目を集める条件はすべて揃えている。下半期の作品でお茶の間を訪れる新人たちの話だ。キム・ミンジェ、パク・ソダム、アン・ジェホン、リュ・ジュンヨル、リュ・ヘヨンがその主人公である(※五十音順)。今年が終わる頃、人々の頭の中にはっきりと残ると自負する5人の新人俳優を紹介する。

リュ・ジュンヨル―一目で印象を残す個性あふれるビジュアルと演技

写真=C-JeSエンターテインメント
【2015年下半期の出演作】
tvNドラマ「応答せよ1988」に出演予定

リュ・ジュンヨル、あなたは誰?
映画「ソーシャルフォビア」でBJヤンゲを演じた俳優。速射砲のような早口と目立つファッションが個性あふれるビジュアルと調和してシナジーを生み出した。最近、EXOのスホ、ジス、キム・ヒチャンらと一緒に映画「グローリーデイ」の撮影を終えた。

注目すべき理由
驚異的な存在感だった。「ソーシャルフォビア」でピョン・ヨハンとイ・ジュスンが完成させていく重い旋律の間には、鮮明で破裂するような音が所々に存在した。そんな映画の雰囲気を弛緩する役割を果たすと同時に、少しの笑いを作った俳優がいる。インターネットではスター扱いを受ける、個性あふれるBJヤンゲ役を演じたリュ・ジュンヨルの話だ。

2014年、短編映画「Midnight Sun」でデビューし、初の長編映画「ソーシャルフォビア」で注目された彼は、本当のBJを連れてきて撮影したのではないかと思うほどリアルな演技を見せた。演出を担当したホン・ソクジェ監督が「オーディションを受けた時、すでにヤンゲのキャラクターは完成していた気がする。リュ・ジュンヨルはまるでヤンゲ役を演じるために生まれた俳優のようだった」と話したように、リュ・ジュンヨルはヤンゲのキャラクターと200%のシンクロ率を見せた。以前の出演作が短編映画一本だけであることを考えると、新人ながらも爆発的なエネルギーを堂々と噴き出す面貌を映画を通じて確認できる。

演技をするために生まれたという言葉が似合う彼だが、最初から俳優の夢を見ていたわけではない。あるインタビューで彼は「俳優の道は突然開かれた」と表現している。教育大学と師範大学への進学を準備していたある日、彼は立ったまま勉強しているうちに一時間ほど眠ってしまい、その時、これは自分の道ではないということに気付いたという。リュ・ジュンヨルはそうやって運命のように訪れた俳優人生に遅れて身を投じ、その道ではっきりした光を放つ俳優になる準備をしている。

EXOのスホ、ジス、キム・ヒチャンなど20代の俳優たちと一緒に映画「グローリーデイ」の撮影を終え、今年下半期に放送される「応答せよ1988」に出演することが決まった。具体的にどんなキャラクターを演じるのかは明らかになっていないものの、リュ・ジュンヨルは再び視聴者から彼に対する好奇心を刺激するに違いないだろう。「応答せよ1988」が放送される前、リュ・ジュンヨルについて知りたい人は必ず「ソーシャルフォビア」を見てほしい。リュ・ジュンヨルの俳優人生のスタートが盛り込まれた必見の映画だ。

記者 : イ・ジョンファ、翻訳 : ナ・ウンジョン