チョン・イル「夜警日誌」主演4人の中で1番のムードメーカーは?…“チョン・イルです(笑)”

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チョン・イル×ユンホ(東方神起) 豪華共演の超大型ファンタジー・ロマンス時代劇「夜警日誌」。本作は、チョン・イルにとって「美賊イルジメ伝」「太陽を抱く月」に続き、3作目の時代劇出演となった。宮廷を守るために戦う若き武士との男同士の友情と絆、男女のラブトライアングルなどとてつもないワクワク感と躍動感あふれる珠玉の一大叙事となった本作で、チョン・イルはゴーストが見える超能力を持ったワケありの不良王子イ・リンを、時に笑顔で、時にクールに、そしてハードなアクションシーンもこなした。主役として見事にドラマを牽引したチョン・イルのロング・インタビューをお届けする。

―最初に台本を読んだ時や、出演が決定した時はいかがでしたか? 感想を教えてください。

チョン・イル:ドラマが制作されるという話があった時から興味を持っていた作品で「やってみたい」とずっと思っていました。運が良く私がキャスティングされて、この上なく嬉しかったことを覚えています。このドラマでリンという役を演じられるだけで、本当にありがたかったです。

―今回演じたイ・リンというキャラクターについて教えてください。

チョン・イル:退魔師(ゴーストハンター) の役です。先王の王子ですが、宮廷を追われて「鬼神を見ることができる」という秘密を隠して生きています。試練や苦悩を経験することで王族唯一の退魔師として新たな人生を歩むという物語を描いたドラマです。自分勝手だった王子が、次第に民のことをいちばんに思う慈悲深い王子になっていきます。素敵なキャラクターです。

―役作りなどのために特に準備したことはありますか?

チョン・イル:時代劇なので、まずセリフのトーンや発声に気を遣いましたし、その点をしっかりとトレーニングしました。ドラマの初盤ではユーモラスでいたずら好きな明るいキャラクターなのでセリフのトーンも少し高めに演じ、ドラマが後半に進むにつれて、それまで表にあらわすことがなかった暗く重い部分も描かれるので、うまく演技にメリハリが出るように色々と苦心しました。そのおかげか、放送をご覧になった多くの視聴者の方々が、「これまでの演技とは変わった」とおっしゃってくださって、嬉しかったですね。

―演じたイ・リンという役と、チョン・イルさん自身との似ている点や異なる点を教えてください。

チョン・イル:自分とのシンクロ率はほぼ100パーセントなので(笑) 似ているところは多いですが、特に似ているところを挙げると、物事を肯定的にとらえるところでしょうか。これはちょっと違うというところは、リンはちょっとナーバスで気むずかしい面があるところでしょうか、私はそうではありませんので(笑)


「母が仕立てた韓服で撮影…愛情と真心が感じられいい演技ができた」

―悪霊を退治する正義感あふれる主人公人リンですが、主人公を演じてみていかがでしたか?

チョン・イル:ドラマの主人公というのは大きな責任が伴いますが、主人公を演じられるというだけでも感謝の気持ちでいっぱいです。確かに大変なことも多く、ドラマを最後まで牽引していかなければならないプレッシャーもあります。しかし、そのプレッシャーを跳ねのけて最終回を迎えられるよう努力しました。主人公を演じることで俳優として強くなり、責任感も出てきたように思います。

―ドラマの撮影時を振り返ってみて、いちばん記憶に残っているシーンはありますか?

チョン・イル:とても多いですが、リンがトハ(コ・ソンヒ扮) に腕輪を付けてあげてトハがリンに鈴が付いた大切な腕輪を付けてくれるシーンが、ドラマの後半に登場します。とてもロマンチックで美しいシーンになったので記憶に残っています。

―撮影でのおもしろいエピソードがあったら紹介してください。

チョン・イル:リンを守る3人の守護鬼神たちとの出会いのシーンで、鬼神を追い払おうと6時間の間、唐辛子の種を蒔く場面があるのですが、本当に唐辛子のせいでヒリヒリと手が痛くなって三日間くらい大変な思いをしました。

―「夜警日誌」のもう一つの特徴は、華麗なアクションシーンだと思いますが、アクションシーンを演じるためにどのような準備をしましたか?

チョン・イル:前作ではアクションシーンがとても多かったので、アクションスクールに長期間通ってアクションを学びました。今回のドラマは、スケジュールがタイトでスクールに通ってトレーニングするようなことはできませんでした。現場で武術監督から短い指導を受けて撮影に臨んだのですが、思ったよりよく出てきて気分がよかったです。

―ドラマの衣装はお母さんが作ってくださったということですが、いかがでしたか? その中で一番気にいっている衣装はどれですか?

チョン・イル:偶然にも、母は伝統織物の仕事をしているので、母が自ら生地を織って韓服に仕立ててくださいました。それを着て撮影をした時は、母の愛情と真心が感じられ、いい演技ができたのではないかと思います。美しい韓服は多いのですが、ピンク地に赤い花模様の韓服を着て、渡し船に乗って登場するシーンがあります。その韓服が最も記憶に残っています。


「主演4人の中で1番のムードメーカーは…チョン・イルです(笑)」

―イ・リンとトハをめぐる三角関係を演じる上で特に気を遣ったところはありますか?

チョン・イル:三角関係というよりはトハに対する感情の表現に気を遣いました。最初は好きでも何でもなく無視する態度をとっていたのですが、次第にトハに愛情を覚え、守ってあげなければという思いが芽生えていきます。そういったポイントポイントの演技や感情の移り変わりが、うまく表れるようにトハ役のコ・ソンヒさんと話し合いながら演じていきました。

―徹夜続きのハードな撮影だったようですが、現場の雰囲気はどうでしたか?

チョン・イル:いい雰囲気でみんなが家族のようでした。撮影していて一度も怒鳴り声を聞いたことはなかったし、和気あいあいと楽しく撮影できました。ファンの人たちも差し入れやプレゼントをたくさんしてくださって、ハードなスケジュールで大変でしたが、幸せな撮影でした。

―主演の4人の中で1番のムードメーカーは誰でしょうか?

チョン・イル:チョン・イルです(笑)

―体調管理のためにピラティスをすると聞きましたが?

チョン・イル:今でも毎日続けています。姿勢矯正に効果的で、演技する時にも自然と胸を張った姿勢になって、視聴者のみなさんも姿に安定感があるとおっしゃってくださいました。それでこれからもピラティスを続けていこうと思っています。

―今回の「夜警日誌」で3度目の時代劇出演ですが、以前の時代劇との違いはありますか?

チョン・イル:「夜警日誌」はファンタジードラマなのでCG撮影が多かったですね。一日中CG撮影だけをしたこともありました。その点が違うと思います。


「俳優だと名乗ってはずかしくない俳優になるのが目標」

―昨年のMBC演技大賞で最優秀男優賞を受賞しましたが、今後、30代ではどのような活動をして、どのような俳優になっていきたいですか?

チョン・イル:最優秀男優賞を受賞できるなんて思いもよりませんでした。私にはあまりにも大きな賞でプレッシャーも感じたのですが、私が大変だった時に手を差し伸べてくださったのが、監督と制作会社の社長でした。手を差し伸べてくださったことへの感謝の気持ちと俳優を志した時の初心を忘れずに精進していきたいと思います。ますます責任も重くなっていきますが、俳優だと名乗ってはずかしくない俳優になるのが目標なので、演技力があってどんな役もこなせる信頼感のある俳優になれるように努力していきます。

―また、時代劇出演のオファーが来たら、どのような作品の、どのような役だったら演じてみたいですか?

チョン・イル:そのような質問をよくいただくのですが、俳優は与えられた作品に最善を尽くして演じ切るだけですので、このような作品だったらとか、このような役だったら、というようには思いません。

―今後、特に挑戦してみたい作品やジャンルはありますか?

チョン・イル:最近は、重い感じの作品がちょっと多かったので、ラブコメもやってみたいですし、映画だったら犯罪モノに挑戦してみたいなと思います。

―「夜警日誌」はチョン・イルさんにとってどのような意味を持つ作品になりましたか?

チョン・イル:俳優としての自信を持たせてくれた作品です。俳優として成長できる契機を与えてくれた作品です。この作品で俳優として歩んでゆく自信を持つことができました。とても感謝しています。

―「夜警日誌」を今後、ご覧になる日本の視聴者のみなさんに、ドラマ紹介とメッセージをお願いします。

チョン・イル:このドラマは、色々な魅力を持ったドラマです。イケメン俳優も登場しますし、若者たちの青春ロマンスも描かれています。ホラーとしての一面もあります。爽快・痛快な見どころたっぷりの面白いドラマです。みなさんのたくさんの関心と愛をお願いします。

「夜警日誌」DVD&Blu-ray情報
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製作:2014/韓国 (C)RaemongRaein
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト:http://kandera.jp/sp/yakeinisshi/

チョン・イル ジャパンオフィシャルファンクラブ:http://jiw-fc.jp/

記者 : Kstyle編集部