生活苦がもたらした悲しい死…2人の俳優の訃報に芸能界衝撃

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写真=TVレポート DB
二人の俳優が亡くなった。生活苦がもたらした悲しい死が、芸能界に衝撃を与えている。

23日、ソウル城北(ソンブク)警察署の関係者は、舞台俳優キム・ウナさんの死亡を伝えた。警察によるとキム・ウナさんは今月19日、城北(ソンブク)区にある考試院(コシウォン:各種国家試験を受ける全国の受験生たちが集まって勉強できるように作った長期宿泊施設)で遺体で発見された。さらに衝撃的なのは、彼の遺体が死亡してから約5日間経ってから発見されたということだ。

警察は「キム・ウナさんの遺体が発見された当時、外傷はなく、検死過程で高血圧とアルコール性肝臓疾患が発見された」と伝えた。

劇団新世界(シンセゲ)所属のキム・ウナさんは、3ヶ月前から城北区の考試院で暮らし、生活していた。今年4月に演劇「人間動物園抄」を終え、7月9日からの再公演を控えている中、死を迎えた。

特に、キム・ウナさんは身寄りのない“無縁子者”として処理され、切なさが増した。遺体発見後、ソウル江北(カンブク)区弥阿洞(ミアドン)にあるソウルチョウン病院に安置され、同僚たちが遺体を引き取り、今月22日に出棺した。

キム・ウナさんの死亡に続き、映画俳優パン・ヨンジンさんの死も芸能界を再び悲しみに陥れた。

パン・ヨンジンさんは22日午後、京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)市一山西(イルサンソ)区加佐洞(カジャドン)の自宅の駐車した車の中で亡くなっていた。

住民の通報で出動した救助隊がパン・ヨンジンさんを発見し、すぐに病院に搬送されたがすでに死亡した直後だった。パン・ヨンジンは発見当時、運転席に座っており、助手席には燃えかけの着火炭の残骸が残っていた。警察はこれを根拠に、パン・ヨンジンさんの死亡原因を自殺と推測している。

普段からうつ病の症状があったというパン・ヨンジンさん。彼の作品は2008年の「蝶モグラ(Butterflymole)」(監督:ソ・ミョンス)がすべてだ。「蝶モグラ」以降、長い間生活苦となり、自殺を選んだと見られる。

キム・ウナさんとパン・ヨンジンさん、二人とも長い無名時代による生活苦で悲しい死を迎えた。キム・ウナさんは狭い考試院の部屋で、パン・ヨンジンさんは車の中で孤独な死を迎え、人々を悲しませた。

記者 : チョ・ジヨン