YGヤン・ヒョンソク代表「WINNERのカムバックとiKONのデビュー時期?ゴールは遠くない」

OSEN |

「WINNERのカムバックとiKONのデビューのタイミングですか? それは僕が決めるものではありません。誰もが聴いても嬉しく喜んでもらえるような曲を作れば、いつでも披露します。まだ僕も本人たちも満足できる作品が出来上がっていません」

YG ENTERTAINMENT(以下YG)の代表プロデューサーがアイドルグループWINNERのカムバックと新人iKONのデビュースケジュールについてコメントした。WINNERとiKON、いずれも短い経験にもかかわらず、トップレベルのボーイズグループに負けないファンダム(特定ファンの集まり)を持つアイドルだ。「WINNERのカムバックをなぜ見送っているのか」「iKONに早く会いたい」というファンの要求が連日のようにYGとヤン・ヒョンソク代表プロデューサーに向かっている。

4日タレント兼放送作家のユ・ビョンジェがYGに加わった。サプライズショーだった。ヤン代表とのインタビューを依頼したが、かなわなかった。BIGBANGとWINNER、iKONのプロデュースに目まぐるしく忙しいというYG側の答えが返ってくるだけだった。8日お笑い芸人アン・ヨンミまで「WELCOME TO YG」を発表し、ヤン代表とやっと電話で取材することができた。せっかくつながったので、WINNERとiKON、そして新人ガールズグループについても聞いてみた。

「BIGBANGが誕生した当初を思い出してみてください。BIGBANGのG-DRAGONが先日あるテレビ番組で、練習生時代に毎日僕に宿題を出すように曲を書き上げたと言いました。歌手が人々の前に姿を表し、歌を歌うには、事前に十分準備しなければなりません。時間に追われて適当に(音楽を)作るのでは、(歌手の)生命力が短くなるほかありません。BIGBANGが今もニューアルバムを出すたびに、産みの苦しみを味わうのはそのためです」

デビュー10年のYGの看板グループBIGBANGでさえ、自分たちとYG、そしてヤン代表の3者が満足する結果が出るまでは曲をリリースしないという。YGの社訓であり、ヤン代表の鉄則だ。デビュー2年のWINNERと新人のiKONには越えがたい、しかし超えなければならない壁であることには間違いない。

「WINNERとiKON、両チームとも今本当に頑張ってやっています。ここ数ヶ月間僕に書いて提出した曲だけで50曲を超えます。全部突き返しました。まだ2%足りません。本人たちもそれを知っています。こうした過程を経て成長して発展していくのです。彼らを待っているファンの方々には本当に申し訳ありませんが、ゴールが遠くないことは自信をもって言えます。WINNERがカムバックして、iKONがデビューした時、待っていた時間だけの報いあると思います。彼らが流す汗の量に加えてです」

また、ヤン代表はユ・ビョンジェとアン・ヨンミを迎え入れた背景についてもコメントした。「ユ・ビョンジェとアン・ヨンミは本当に優れた才能を持つタレントであり、その潜在力は無限にある。お笑い芸人やタレントとしての彼らの価値を評価したのではなく、コンテンツ開発に適した人物だと判断して自ら抜擢した。当分はお笑い芸人を追加で迎え入れる予定はない」と述べた。

ユ・ビョンジェに対して、ヤン代表は「イメージの消費が少なかっただけに、これから(ユ・ビョンジェの)成長の余地は大いにある。シナリオ作家出身という点を高く買ったのが事実だ。コンテンツ開発者として活躍できるということが重要だ。TEDDYとBIGBANGのG-DRAGON、2NE1のCLなど、YGのミュージシャンたちが歌手という領域にとどまらず、作曲や作詞、プロデュースまでできるアーティストとして成長していくのと同じだ」とし、抜擢の背景について述べた。アン・ヨンミについても一緒だ。

「お笑いの世界を注意深く見てみたら、みんな優れた才能と情熱を持って頑張っている方々ばかりです。僕はエンターテインメント業界に足を踏み入れて長いので、あの方々が色んな番組に出演して目まぐるしく忙しいスケジュールをこなしている姿をよく見かけました。しかし、苦労しただけの報酬をもらっているお笑い芸人は少ないのが現実です。ユ・ビョンジェさんとアン・ヨンミさん、お二人を通じてこのような矛盾を正すのが僕の目標です」

これに先立ち、YGは彼らの抜擢により、新たな領域への拡張の計画を明らかにした。ユ・ビョンジェとアン・ヨンミがYGの他のアーティストや俳優たちと一緒に強力な相乗効果を出すだろうという抱負を述べたのだ。これはヤン代表の意図とそのまま一致する。

「すでに作られたトップスターをYGに迎え入れるのはちょっとあれでしょう? 最初YGを作ったときから誰かといつも一緒に成長する会社になろうと決心しました。アン・ヨンミさんとユ・ビョンジェ、そしてYG。皆で仲良く良い絵を描いていきます」

記者 : ソン・ナムウォン