YGヤン・ヒョンソク代表「お笑い芸人を追加で迎え入れる計画は当分ない」…ファミリー増員の背景を語る

OSEN |

破格だった。タレント兼放送作家のユ・ビョンジェに続き、お笑い芸人のアン・ヨンミが引き続きYG ENTERTAINMENT(以下YG)に入り、芸能界を驚かせた。YGが歌手と俳優に続き、お笑い芸人まで迎え入れることでその領域を拡大しようとしているのだろうかと。ユ・ビョンジェがYGに合流したときからYGのヤン・ヒョンソク代表プロデューサーにインタビューを要請してきたが、アン・ヨンミの迎え入れが発表された時点でやっと電話インタビューにたどり着くことができた。

YGは8日午前、公式ブログを通じてアン・ヨンミを迎え入れると発表した。ブログに掲載された画像の中には大きく笑うアン・ヨンミの顔と共に「welcome to YG アン・ヨンミ。2015.6.8. 私も今日から出勤、トゥルワトゥルワ(入って入って)~」という面白いコメントが書かれていた。クローズアップされたアン・ヨンミの顔の後ろには家庭用ゴミ袋に入ったユ・ビョンジェの姿が小さく見える。アン・ヨンミが入ってきたせいでユ・ビョンジェは冷遇されるという意味なのだろうか? YGはいつからこんなに滑稽でユーモア溢れる世界に変わったのだろうか。

ヤン代表は「ユ・ビョンジェとアン・ヨンミは本当に優れた才能を持った芸能人で、限りない潜在力を持っている」とし「お笑い芸人やエンタテイナーとして彼らの価値を評価したわけではなく、コンテンツ開発にふさわしい人物と判断し、直接オファーした。当分お笑い芸人を追加で迎え入れる計画はない」と言った。

4日、YGに入ったユ・ビョンジェは放送作家としては異例のケースとなった。今まさに名前が知られ始めた彼は作家、タレント、俳優など、あらゆる分野で才能を発揮し、様々な分野で活動している。tvNの成人向けコメディ番組「SNL KOREA」の作家で「極限職業」というコーナーを通じて人々に名を知らせた後、様々なバラエティに出演し、人気を得た。最近「無限に挑戦」シックスマンの候補になった彼は、5月29日に放送を終了したtvNドラマ「超人時代」を通じて演技も披露した。

ユ・ビョンジェに対し、ヤン代表は「イメージ消費が少なかっただけに今後(ユ・ビョンジェが)成長する余地は大きい。シナリオ作家出身という点を高く評価したのは事実だ。コンテンツ開発者として活躍できるということが重要だ。TEDDYとBIGBANGのG-DRAGON、2EN1のCLなど、YGのミュージシャンたちが歌手という分野に限らず、作曲や作詞、プロデュースまで可能なアーティストとして成長していくことと同じだ」と彼を迎え入れた背景を明らかにした。

アン・ヨンミも同じだ。お笑い芸人としての限界を超え、イメージが壊れることを恐れないプロらしい姿を見せてきた彼女は、自身だけの確固たる道を切り開いていくお笑い芸人として優れた存在感を誇る。2004年、KBS第19期公開採用コメディアンとしてデビューし、2009年高い人気を得た「ギャグコンサート」のコーナー「扮装室のカン先生」で全盛期を迎え、2011年tvN「コメディビッグリーグ」のコーナー「アメリカーノ」でキム・コッドゥレというキャラクターで出演し“カンジジャクサル(カッコいい)”という流行語を残した。最近ではtvNバラエティ番組「SNL KOREA」のクルーとして活躍している。

「お笑い芸人の世界をよく見てみると、優れた才能と情熱を持って頑張っている方々でいっぱいです。僕は長い間エンターテインメント業界に身を置いていますので、その方々がたくさんの番組に出演し、息つく暇もないほど厳しいスケジュールをこなす姿をよく見てきました。しかし、苦労しただけの報酬がある場合はごく稀なのが現実です。ユ・ビョンジェさんとアン・ヨンミさん、お二人を通じてこのような矛盾を正してみることが僕の目標です」

先日YGは彼らを迎え入れ、新しい分野への拡大を計画していると発表した。ユ・ビョンジェとアン・ヨンミがYGの他のアーティストや役者と調和し、相乗効果を発揮するだろうという抱負を明らかにしたのだ。これはヤン代表の意図と正確に一致する。

「すでに作られたトップスターをYGに迎え入れるのはちょっとあれでしょう? 最初YGを作ったときから誰かといつも一緒に成長する会社になろうと決心しました。アン・ヨンミさんとユ・ビョンジェ、そしてYG。皆で仲良く良い絵を描いていきます」

記者 : ソン・ナムウォン