INFINITE H「今度書いてみたい歌詞は“愛”と“19禁”について」

10asia |

2年ぶりだ。ドンウとホヤの音楽が再びこの世に出た。INFINITEのユニットINFINITE H、彼らの2番目のアルバム「Fly Again」には二人の音楽への意欲がそのまま詰め込まれている。「僕たちが書いた歌詞で歌うことができて嬉しかった」と話したように、ドンウとホヤは今回のアルバムでINFINITE Hらしいカラーにもう一歩近づいた。二人は直接収録曲の歌詞を書き、曲を作りステージに立った。「まだ半分も見せていない」とし、今まで見たことのない姿を見せたいと期待させた二人の男性に「Pretty」の活動を締めくくろうとする頃に会った。

―「Pretty」で5回も1位を獲得したこと、おめでとう。

ドンウ:感謝している。前回のアルバムでもそうだし、今回も嬉しいけど、今回は参加度が高いので、「Pretty」で1位を獲得した時は本当に嬉しかった。ソンヨルがINFINITEよりたくさん1位を獲得したことを嫉妬していた。ハハハ

ホヤ:そうだったっけ?(笑)

―タイトル曲がフィーチャリングなしの二人の声だけで完成された。特別な理由でもあったのか?

ドンウ:アルバムの収録曲を聞くと、歌に合わせてフィーチャリングが必要な曲もあったが、「Pretty」は僕たちの声だけでも素晴らしい曲になれそうだった。タイトル曲だから意図的にそうしたわけではない。レコーディング作業がすべて終わった後、「Pretty」が一番良いと判断したのでタイトル曲に決めた。

―INFINITEのメンバーたちはどんな曲が気に入っているのか?

ホヤ:ソンギュ兄さんは「Sorry, I'm busy」、他のメンバーたちは「Pretty」を選んだ。

ドンウ:「Pretty」は一緒に歌えるほどだった。

ホヤ:(冗談めいた口調で)もしかしたらINFINITE Hの曲、全部聞いてないかも。ハハ

―収録曲を聞くと、「Pretty」から「ぶつかって」までは結構明るい曲だが、「ぶつかって」の後から感情が強くなり徐々に増幅している感じがする。最後のトラックである「Crazy」では感情が最高に高まっている。

ドンウ:そうだ。「Crazy」では感情が最高に高まっている。

ホヤ:トラックの順番は自然に流れるように並べた。特別に曲の順番に気を使ったわけではないが、タイトル曲だけではなくアルバム全体を聞く時どんな流れが良いのかを考えた。

―正反対の雰囲気の曲たちが一つのアルバムに収録されていたので、二人は多様な姿を持っているんだなと思った。

ホヤ:実は僕たちは、強くて、荒くて、汚いのが好きだ(笑) そのような雰囲気が似合っている。今までのINFINITE Hの活動は、僕たちが得意なものを見せたのではなく、魅力の一部しか見せていない。

ドンウ:これからも期待してほしい。

―好きな曲だけをアルバムを詰め込んだら、どうなるだろう?

ドンウ:今よりもっと1位になるんじゃないのかな?ハハ。もちろんこれは結果論的な話で、好きなジャンルだけを歌うとなれば、これまで見せた姿とは大きく違うだろう。

ホヤ:今回のアルバムでも僕たちがやりたかったことが100%できたわけではない。確実なことは、徐々に僕たちが好きな音楽の方に変わっている。人気は僕たちが決めることではないので、そのような部分はよく分からないが、完成度や色んなことを考えた時、僕たちが望んでいる音楽をすると良い結果が出ると思う。

―一曲を除いてはドンウとホヤが共同で作詞に参加した。作業はどんな方法で行われたのか。

ドン:どんなパートを歌うのかによって違うが、ホヤが前の部分だと、僕はそれに合わせて後ろの部分を書く時があって、その反対の時もある。「どこにも行かない」では「Hey Lady、僕どこにも行かないよ」の部分は一緒に書いた。

ホヤ:やりとりするパートは一緒に書き、個人パートの場合は最初にテーマだけを相談して別々で書いた後、後で合わせてみた。

―そういえば、収録曲の歌詞のほとんどが愛に関するものだった。今度、書いてみたい歌詞があるなら?

ドンウ:個人的には……(ためらいながら)愛に関して書いてみたい……

ホヤ:19禁!

ドンウ:僕たちは19禁がとても好きだ。19禁の会話をするわけではなく、普段、お互い言葉遊びでラップをする時にパンチライン(まるで打たれたかのように衝撃を与える部分)を交わす。そんな時は19禁のアイデアがたくさん浮かんでくる。そのような部分を生かしたら良いアルバムが完成すると思う(笑)

―もしかして、今、思い浮かぶ歌詞があるのか?

ホヤ:今度のアルバムをお楽しみに!

―今回「Fly Again」のアルバム作業をしながら一番神経を使った部分は?

ドンウ:まず、曲自体に神経を使った。先ほど話したようにタイトル曲を決めてからレコーディングしたわけではないので、一曲一曲に念を入れて作業した。

ホヤ:INFINITTEのアルバムはグループのイメージとステージパフォーマンスを考えてから作業する。でも今回のINFINITTE Hは“リスナー”を中心に考えた。僕たちの強みの一つがパフォーマンスだと思うが、今回のステージではリズムに合わせて自然に踊るだけだった(笑) 本来は昨年の9、10月頃にリリースされる予定だった。その時にすでにアルバムが完成していた。リリースが延期されながら、一曲を追加で収録した。“リスナー”を念頭に入れて作ったが、特別なパフォーマンスがなく、前回とあまり変わらないという意見がでるかしれなかったので、パフォーマンスもできる、とても洗練された強烈な曲を作って録音まで終えたが、予定通りのコンセプトと大きく違うという意見が出て、会議の末にアルバムに入れないことにした。

―アルバムが出るまで、色んなことがあったようだ。

ホヤ:「Pretty」が完成したのが昨年の7、8月頃だ。歌詞を書いたのは7月くらいだった。でも、アルバムを出す時期を考えていたら、10月頃に似ている歌詞の曲が出た。「Pretty」もそうだったし、他の曲でもそのような部分があった。以前にリリースされた曲の中で似ている部分があったなら、“あ、ダメだ”と思い直すけど、今回は何ヶ月が後に似ている歌詞が出たので少し当惑した。歌がリリースされると、発表の時期だけを考えて、誰が誰を真似をしたのかだけが話題になるので、マスタリングまで終わった曲を2、3度も修正した。仕方がなかった。

ドンウ:すっきりしたかったから。

―“リスナー”を考えた上で作っただけに振り付けは歌に焦点を合わせたので、気楽で自然な振り付けだった。「Pretty」のステージの最後にアドリブの動作も登場するが、どの程度まで考えてステージに立つのか?

ドンウ:それは、本当にアドリブだった。何も考えてなかった。二人で順番に、ホヤが僕のお尻を叩いたり、僕も叩いたりした(笑)

ホヤ:活動3週目に入ったら、やることがなかった。ハハ

―昨年末、「KBS歌謡大祭典」で見せた二人のステージがとても印象的だった。二人のダンススタイルは違うのでは?

ドンウ:ホヤのダンスはパワフルで、「僕はここまで踊れるんだよ」という自信に満ちたダンスが強みだ。これは、振付師にも褒められた部分だ。

―そうだ。ダンスがキレがあってセクシーだ。

ホヤ:身に余るお言葉です。

ドンウ:キレセクシー(キレのあるダンス+セクシー)ハハ

ホヤ:キレセクシーホヤ!(ドンウは笑っている最中)ドンウ兄さんは枠にはまらない自由なダンスが強みでは?NO枠ドンウ。

ドンウ:プハハハハ。あ、いいね、NO枠

―ハハ。INFINITEの中でダンス担当でもあるので、ダンスの話をもう少ししてみよう。ダンスを踊る時、自由だと思うのか?それとも何かをもっと表現しなければいけないのでプレッシャーを感じるのか。色んなことを考えると思う。

ホヤ:僕は本当に……踊る時が一番幸せだ。昨年の夏頃に僕の人生で一番憂鬱な3ヶ月をすごした。足首を怪我して……靭帯は一度損傷したら完全に治らないようだ。また損傷する可能性が高いと言われた時は死にそうだった。その当時、怪我して踊れないことよりも、これから踊れないかもしれないと思うと心配だった。そのことを経験して、自分が本当に踊りを愛していると確信した。

―ダンスが自分を表現するための手段になるのか?

ホヤ:踊らない時は平凡な人だったけど、踊り始めると僕が特別な存在になるようだ。普段はダンスを踊ることが他人に見せるためだと思っているが、実はこれは2番目の理由だ。1番目は、僕が好きだからだ。好きだから踊る人はみんなそうだと思う。だから、もし歌手を辞める時が来ても、踊り続けたい。

ドンウ:ホヤが足を怪我したことを心配している。今でも踊る時にトラウマが残っているようだ。本当に踊ることが好きだから。それを考えると本当に残念だ……僕は、「歌謡大祭典」の時はダンスに夢中だった。INFINITEのカル群舞(体を曲げる角度から指先まで完璧な刃物のように合わせるダンス)の練習の時にもう一度練習しようと先に提案したことはなかったけど(笑) 僕が先に練習しようと言ったのは久しぶりのことだった。(振り付けを見せながら)手の動作一つ一つ、動作を合わせるのが本当に楽しかった。どうすれば、もっと上手く踊れるのかたくさん考えた。それに、僕もホヤが話したことに共感している。自分が楽しくなければならない。僕がステージの上で音楽に酔いフリースタイルで踊る時に変な動作で踊ると振付師が「そのダンスは変だ」と笑う時も多いけど、僕は自分が好きで踊ったことだから後悔はしない。それに、その動作を気に入ってくれる方もいるし(笑)

―二人はダンスだけではなくラップスタイルも違う。

ドンウ:今回、ライブをしながら感じたことだが、一緒にダブリング(フレーズごとに声を重ねる効果)を加えたら意外と合っていた。

ホヤ:他のヒップホップアルバムではダブリングを加えることが多いが、僕たちはダブリングは加えていなかった。二人の声が似合わないと思ったので試さなかった。今回「Sorry, I'm busy」でダブリングを加えたら二人の声がすごく似合っていた。二人の声のトーンがまったく違うけど、声がそっと重なって僕たちも驚いた。

ドンウ:不思議だった。僕たちのもう一つの武器ができた。

―だからか「Sorry, I'm busy」を歌う時、特に楽しそうに見えかもしれない。

ドンウ:本当に楽しかった。歌い始める部分の「エイ」は力強い雰囲気で良かった。

ホヤ:今までやってきたスタイルの中で僕たちに一番ぴったりだった。

―最近、INFINITE Hとして出演したラジオ放送で、ドンウさんが思ったより話し上手だった。

ドンウ:僕はラジオが好きで、ホヤは演技が好きだ。だからそう思えたのかもしれない。
ホヤ:ドンウ兄さんがラジオが好きだから、同じ質問でもドンウ兄さんがもっと多く返事ができるようにしてくれた。

―ドンウさんがラジオのDJをしてみたい意欲があると聞いた。もしやるとしたら、夜8時はどうだろう?たくさんの学生たちがラジオを聞く時間帯だ。

ドンウ:やりたい。夜中のラジオ放送だと、僕が笑う声で皆の目が覚めるかもしれない。その時間帯が一番いいと思う。

―それでは、DJになったと仮定して、リスナーの悩みを一度相談してみよう。18歳の高校生、カン・ジュンヒ(仮名)のお話だ。「踊ることが大好きだけど、家で反対されています。兄さん、僕はどうしたら良いですか」

ドンウ:あれ、それ僕のことだけど?ハハ。相談というより、人生で選択は自分でするものだ。後悔しないように人生を生きなければならない。何があっても自分が好きなことをやらなければならない。

―ホヤは何て言ってあげたいのか?勉強ができる息子に両親がダンスは辞めて、医学部に進学しなさいと強要されている状況だ。

ホヤ:うむ、「僕は踊っているから勉強ができるんだよ」と言った方が良いとアドバイスすると思う。「僕の人生は僕のものだから、放っておいて」と。

ドンウ:おお、両親を説得するのは良い方法だな。

―ホヤは今回、映画「ヒヤ」の撮影を終えた。ドラマ「応答せよ1997」以来、久しぶりの演技だったが。

ホヤ:映画の撮影は楽しかった。僕はその瞬間に没頭するタイプだ。これは長所にも、短所にもなるが、INFINITE Hとして活動する時は演技のことは考えず、ただINFNITE Hのことばかり考える。それで、頭の中がラップとステージだけになる。でも、映画を撮影する時は僕が歌手だということを忘れるほど、演技だけ考えた。そのキャラクターだけに夢中になっていた。それでもある意味、幸いだったのは映画で歌手志望生のキャラクターだったので、ダンスを踊って歌を歌ってラップをした。それで、歌手との繋がりを失わないことができた。そうじゃなかったら、歌い方や踊り方を忘れるほど、夢中になっていたはずだ。

―キャラクターからはどうやって抜け出したのか?

ホヤ:スケジュールがとても忙しくて自然にすぐ抜け出せた。ハハ。

―ドンウはどんなタイプなのか?

ドンウ:僕は色んなことに夢中になっていて、考えが少し多い方だ。

―見た目からではそんなタイプに見えない。

ドンウ:自由に見える?

ホヤ:考えがなさそうに見える?

ドンウ:(拍手しながら)アハハハハ。ホヤと僕は正反対だ。

ホヤ:2人とも考えが多い方だが、僕はそれが目に見えるタイプで、ドンウ兄さんはそんな風に見えないように努力するタイプだ。

ドンウ:(考えが多い姿が)隠れる部分もあると思う。

ホヤ:例えば、この間、僕がドンウ兄さんの“ドッキリカメラ”を行った。撮影現場でスタッフ全員と一緒に企んで兄さんを騙した。僕とヘアスタイリストが喧嘩する設定だった。

―本当に?

ドンウ:その時は本当だと思った。

ホヤ:撮影が4時間ぐらい行われて、最初から3時間が“ドッキリカメラ”だった。少しずつ言い争いを始めて完全な喧嘩になるまで時間がかかった。ハハ。でも、完全な喧嘩になる前までドンウ兄さんはまったく気にしないように見えた。むしろ、笑ったり、ふざけたりして、僕たちは「大変だ。まったく気にしていない」と考えたが、撮影が終わる頃、ドンウ兄さんの目には涙があった。話を聞いてみると、ドンウ兄さんは最初から気にしていてお腹が痛くなったほどだったという。

ドンウ:ホヤが見ていない時、後ろでスタッフにどんなことがあったのかと聞いた。ずっと気になって面白い状況でもないのに撮影しながらポーズで笑わせた。でも、面白かったのはうつぶせになってあり得ないポーズを取ったのにカメラマンは「いい!」と言ってくれた。(ホヤを見ながら)その方も“ドッキリカメラ”に参加していたの?違うだろう?ハハ。

―逆にドンウがホヤを騙したことはないのか?

ドンウ:僕の場合はやってもほとんどばれた。騙しているのが見えているのかな?

ホヤ:僕は幼い頃、映画監督が夢だった!計4回の“ドッキリカメラ”を試みて、すべて成功した。ハハ。ドンウ兄さんが1回目で涙がにじむぐらいになって、後の3回はスタッフを一人ずつ騙して3人とも泣かせた。

ドンウ:面白いのが、僕は涙がにじむぐらいで、次は泣いて、また次はわんわん泣くように、強度が徐々に強くなった。僕がメイクを受けている間に(スタッフが)ずっと泣いていた(笑)

ホヤ:和気藹々とした雰囲気だった。

ドンウ:会食の時、みんな気分が良くなった。はあ、(ホヤは)悪い男のスタイルだ。

―ハハ。Mnet「4つのショー」でホヤのすべてを確認したと考えたのに、そんな面もあったのか。

ホヤ:ははは。

ドンウ:あ、「4つのショー」!そこで、僕が過度にアドリブを試みたが、それを上手く編集してくれた(笑)

ホヤ:僕の映像を編集する時、プロデューサーが感動して泣いたと聞いた。「セルフカメラ」を6時間ぐらい撮ったからだ。また、プロデューサーとインタビューする時、率直に話したためか、5年間の活動の中で僕の姿が一番上手く表現されたと思った。僕も感謝したし、プロデューサーも僕にありがとうと言ってくれて「4つのショー」のチームと会食まで行った。実はまだチームのスタッフだけでは会食を行ったことがないらしい。ハハ。

―その番組でホヤが「ここに来るまで劣等感、怒り、復讐心が大きかった」と話した。

ホヤ:僕は僕自身を過小評価するタイプだ。周りから「最高だ」「上手くやっている」と言われても、その言葉を言ってくれる人の方がより上手くやっているように見える。“他山の石”ということわざのように、どこにでも、誰にでも学ぶ点はあるからだ。普段の生活的な面ではよく分からないが、実力的な面では人が上手な部分がより大きく見えて「あの人のようにやりたい」と考えるようになる。そして、それが熱心に頑張る動機にもなる。それから、復讐心とは「殺してやる」のような復讐心ではない(笑) だが、人々は誤解するかもしれないと思ったのが、お正月に家で母親と一緒に再び番組を見ていた時、母親から「(方言で)何の復讐心なの?」と言われた。幼い頃、「君はできない」という言葉をよく聞いたが、その場合、2つの反応に分かれる。その言葉に自信を失って本当にできなくなるか、もしくは「見てろよ、見せてやるから」となる。僕の場合は後者だった。“復讐心”とはその気持ちのことだ。17、18歳の時は自分で好きでやるよりも見せてやると思う気持ちが大きかったが、今考えてみればそんな心を抱いて頑張ったのがたくさん役に立ったと思う。

―今はどうなのか?

ホヤ:今も少しはそんな気持ちがある。30%ぐらいはそのような気持ちで一生懸命に頑張っているんだと思う。

―ドンウはどんな力がここまで来られるようにしたと思う?

ドンウ:やはり、家族のおかげだと思う。姉さんのおかげで6歳頃にバレエ教室で初めてバレエを習った。その時は女の子と踊るのは恥ずかしいと思ってたくさん泣いて大騒ぎした(笑) 少し大きくなってからはラップが好きで、チョPD先輩の「友よ」を歌ったりした。でも、ダンス教室の講師になろうと考えたのにこの世界に来るようになったのは、結果的には家族の力が最も大きかったと思う。そして、実は僕はホヤと反対なのが「上手くできないじゃん」と言われたら「ああ、そうか、僕は本当にできないのか?」と思ってだんだん自信がなくなるタイプだ。自ら「僕は上手くできる!」と思っていても、人から上手くないと言われたら「あ…上手くないみたい」と思ってしまう(笑)

ホヤ:僕は一人で「僕はどうしてこんなに上手くないんだろう」と思っていても、他の人から「君は上手くない」と言われたら「僕が上手くないって?1年後に見てみろよ」と考えるタイプだ。ハハ。

―実は褒め言葉と鞭のうち、自分の成長を励ますことはどっちなのか聞きたかった。

ホヤ:両方とも力になる。褒められてもそれで調子に乗ったりはしない。褒められると、誰もが嬉しくなるじゃないか。だから、より褒められたいと思って頑張るようになる。また、鞭を受けたら、今度は僕が君に鞭を打つと思って頑張る。

ドンウ:僕が君に鞭を打つなって(笑) 僕も両方が適切にあった方がいい。ただ、盲目的な非難や批判は断る。それは役に立たないからだ。非難されてもその理由をちゃんと説明してくれれば理解できるが、そうじゃないと受け入れられない。

ホヤ:正確には思い出せないが、ある歌手が成功のために知っておくべきものとして「アドバイスを聞きわけなければならない」と言った。僕もそう考えているから、その言葉にたくさん共感した。僕はアドバイスを聞くことが好きだが、役に立つようなものだけ聞く。もし周りの10人がアドバイスをくれるとしたら、そのうち5人は嘘を言う。僕のことを考えるふりをして、その中の約50%以上は自分の感情が混ざっている場合が多かった。100%僕だけのためにアドバイスを言ってくれる人は少なかった。そのためか、周りの人が言ってくれる言葉をちゃんと分けて聞くようになる。僕が先にアドバイスを求める人は、まずドンウ兄さんだ。(ドンウを見ながら)僕は兄さんに色んなことを聞くじゃん。

ドンウ:そうだね。

ホヤ:そして、幼い頃から一緒にダンスを踊っているウンヒュ兄さんと振付師のADDM兄さん。この3人に一番たくさん聞く。

ドンウ:僕は自分の経験をもとにアドバイスをする方で、僕も(ホヤに)よくアドバイスを求める。お互いに冷静に見てくれるから、このような関係が上手く形成されたと思う。

―昨年、放送されたMnet「Dis is INFINITE」でホヤが「(INFINITEは)まだトップに立っていない。例えば、山登りで例えると、山登りの準備を済ませた状態だ」と話した。今はどんな状態だと思う?

ホヤ:靴の紐をきつく絞めた状態かな。

ドンウ:僕は山の中の水を飲んだ状態かな?

―え?2人が違う場所にいる。

ドンウ:ホヤは見せるものがまだまだ多いからだ。

ホヤ:まだ始まってもいない。

ドンウ:僕は少しは見せたと思うぐらいだ。ヘヘ。

―ドンウが山の中の水を飲みながら「ホヤ、早く来て」とホヤを催促しなければならなくなっている。

ドンウ:ハハハハ。僕は存在感をもう少し作らなければならないと思う。

―2人が考える成功の基準は?

ドンウ:復讐?ハハハハ。冗談だ。富や名誉などではなく、自分の中で後悔せず満足しながら生きる人生だと思う。自分が今何をしているのかよく知っていながら、それに満足することができれば成功したと思う。だから、今の僕は現在に満足すると同時に、また違うものを渇望することもできると思う。

ホヤ:僕も似ている考えだが、“幸福”だ。Red Velvetの歌のタイトルを言っているのではない。

―あ……これが噂の“ホドリブ”(ホヤ+アドリブ)なのか?

ドンウ:はははは。

ホヤ:人によって幸せの基準は違うだろうが、僕の場合は自分が好きな仕事をしながら、自分自身が認めると同時に、他の人からも認められることだ。その2つを同時に手に入れながら自分が好きな人たちと一緒に働くことが幸せだと思う。

―それでは、最近幸せだと感じた瞬間は?

ホヤ:日本でINFINITEのアリーナツアーコンサートを行った時、INFINITE Hのステージも披露した。「Sorry、I'm Busy」と「Pretty」を披露した後、ステージから下りて先ほど話した、僕がアドバイスをたくさん求める振付師の兄さんにどうだったのか聞いたら、兄さんが本当に良かったと言ってくれた。「本当に良かったんですか?」と聞き返すと、「君たちのステージを見ながら初めて鳥肌が立った」と言われて本当に嬉しかった。その兄さんは普段、そんなに褒めてくれる人じゃないからだ。そのおかげで、「あ、正しい方向に進んでいる」と感じてとても幸せだった。

ドンウ:僕はINFINITE Hのアルバムを発売した時、本当に幸せだった。僕たちが書いた僕たちの物語が出たということが本当に嬉しかった。タイトル曲だけではなく、「Bump It」もたくさん聞いてくれて感謝した。

―若いから何でもやってみなければならないという「Bump It」のメッセージは多くの人に力を与えたと思う。

ドンウ:苦しい気持ちを理解してくれるような気がして曲が好きになったと言われた。

ホヤ:聞いて泣いたという人もたまにいる。

―今年の目標は?

ホヤ:個人的な目標は2つだ。一つはフルアルバムに作詞作曲したソロ曲を収録することだ。編曲もしてガイド録音まで完璧に作業すること!でも、これは僕の考えだけで決められることではないので、会社と話し合ってみなければならない。もう一つは英語の勉強だ。2年前にワールドツアーを行う時、一人で2ヶ月ぐらい英語の授業を受けた。当時は英語がまったく話せなかったが、勉強しながら実力がかなり伸びた。ツアーを行う時、街で外国人と会話するのが面白いと感じた。そして、僕の最終的な夢が世界トップになることなので、英語は基本的にやらなければならないと思う。

ドンウ:数年前から話していることだが、正直、今年は難しいかもしれない。それでも、話してみると、自己主導的に作詞作曲編曲を行って僕たちのアルバムを作るのが目標だ。今年はその目標により一歩近付きたい。

記者 : イ・ジョンファ、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : チェ・ユンジョン、ナ・ウンジョン