韓国バラエティ引っ張りだこの日本人から美人すぎるアイドルまで…スターが生まれた理由

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どれだけ素晴らしい演技や7オクターブの凄まじい歌唱力を披露できる芸能人でも、時々刻々と変わるトレンドを読めなければすぐに忘れ去られてしまう。誰が浮上し、誰が沈むか分からないためにさらに殺伐としている芸能界で、予期せぬ“事故”で大ヒットしたスターたちもいる。超スピードで動く大衆の愛を一身に浴びる6人のスターたち。彼らはどのようにしてスターダムにのし上がったのだろうか。

“人生逆転”ガールズグループEXID ハニ 1992年5月1日生まれ(歌手)

写真=EXIDのハニ
一度も見たことのない人はいても、一度しか見たことのない人はいないと言われるEXIDハニの“伝説のチッケム(ファンが直接撮った映像)”。EXIDは最初から注目されていたガールズグループではなかった。2012年、6人組グループとしてデビューしたEXIDは、何度もメンバー交代を繰り返し、2014年の夏に「Up&Down」を発売したが、多くのセクシーグループの中で目立った活躍を見せることはできなかった。結局、曲をリリースしてから2ヶ月で静かに活動を止めるしかなかった。

写真=KBS 2TV「不朽の名曲」、ハニのInstagramキャプチャー
しかし、ある日、ファンが撮った映像が休んでいたガールズグループを復活させるきっかけになった。所属事務所にもできなかったことをファンがやってのけたのだ。腰を前後に揺さぶるセクシーな骨盤ダンスとクセになるメロディは再評価され、SNSで一気に拡散されて再生回数1千万回を突破するとんでもない事態に至った。音楽番組の上位にランクインすることはもちろん、音楽配信サイトでも1位になるなど、例を見ない躍進で歌手としての地位も確立した。曲の人気と共にバラエティ、CM、イベントなど、様々な分野からオファーが入り、忙しい日々を送っているEXID。本当に分からないのが人生だ。

【ポイント】 ポータルサイトで「ハニのチッケム映像(하니 직캠 영상)」を検索


演技が下手で愛された男、チャン・スウォン 1980年7月16日生まれ(歌手)

写真=チャン・スウォン
俳優なのに演技が上手くできなければ叱責を受けるのが当然だが、“足演技(演技が下手という意味)”よりも下手な“ロボット演技”でバラエティやCMで大活躍している男がいる。かつて数万人のファンの女の子を気絶させたアイドルグループSECHSKIESのメンバーチャン・スウォンだ。2013年、本業の歌はしばらく休み、アイドル特集KBS 2TV「愛と戦争」に出演した彼は「大丈夫ですか? 結構驚いたでしょう?」「つじつまが合わないじゃないか」など、感情のない“ロボット台詞”で視聴者を笑わせた。

写真=tvN「微生物」、tvN公式Facebook、KBS 2TV「愛と戦争」キャプチャー
序盤はドラマへの集中を妨げるという理由でいじられていたが、いつの間にか様々なバラエティ番組でコメディの題材として使われ、彼の人気も急上昇した。チャン・スウォンから何だか分からない大ヒットの予感を掴んだペク・スンニョンプロデューサーがtvNドラマ「ミセン」のパロディ「微生物」のチャン・グレ役にキャスティングし、視聴者に再び感動的な“ロボット演技”をプレゼントした。「微生物」の成功から、相次いで5本のCMを撮り、“CMキング”に浮上したチャン・スウォン。歌やダンス、物真似など、数々のバラエティセンス溢れる芸能人を押さえてホットなスターになった彼は、今の人気に実感が湧かないと言っているが、周りの人々やファンは次回作について不安がっている。頻繁なテレビ出演で彼の演技力が上がったらどうするだろうかと。

【ポイント】 2013年9月13日 KBS 2TV「愛と戦争」シーズン2アイドル特集


礼儀正しい“狂った人”M.I.BのKangNam 1987年3月23日生まれ(歌手)

写真=M.I.BのKangNam
最近テレビをつければどのチャンネルでも顔を見るヒップホップグループM.I.BのKangNam。“強い男(カンナム)”という芸名に相応しい強烈な金髪を見ると、少し距離を取りたい気持ちにもなる。MBC「私は一人で暮らす」に1度出演したたけで顔を知らしめた彼は、芸能人らしくない気さくな姿や、通帳に全財産3422ウォン(約342円)しかないにもかかわらず笑いを失わない明るいキャラクターで視聴者の関心を一気に集めた。

写真=MBC「私は一人で暮らす」キャプチャー
無名時代に実の息子のように優しくしてくれた人々に恩返しする優しい姿、つたない韓国語でも初対面の人と親友になれる凄まじいコミュニケーション能力も新鮮な衝撃を与えた。現在「私は一人で暮らす」やJTBC「学校に行ってきます」など、人気バラエティ番組にレギュラー出演し、精力的に活躍している。一部ではバラエティ番組への頻繁な出演について「出すぎではないか」「過剰なイメージ消費だ」など、懸念の声もあるが、素直で正直な性格、前向きな態度、礼儀正しいKangNamの姿は、視聴者にとって変わらず魅力的であり、もっと見たい気持ちにさせる。

【ポイント】 2014年10月3日 MBC「私は一人で暮らす」初出演


もう芸能人と言ってもいいです。ソ・ジャンフン 1974年6月3日生まれ(タレント)

写真=ソ・ジャンフン
韓国プロバスケットボール界における通算最多得点記録を保有しており、1990年代のバスケットボール大祭典の世代が排出した最高のスタープレーヤー ソ・ジャンフン。華やかな選手生活を後にした2013年の引退宣言後から今までの彼の歩みは207cmの巨体と同様に目立っている。2014年初めてMBCバラエティ番組「4男1女」に出演してから、トークショーやバラエティ番組などに次々とキャスティングされ、現在レギュラー出演している番組だけで3つもあるソ・ジャンフンは、2015年最も“ホット”な芸能人であるに違いない。無理な設定、過度なリアクションが溢れるバラエティ番組の世界において、彼はユーモラスながらも落ち着いている。“最高のバスケットボール選手”になるという目標をすでに達成したためなのだろうか。テレビに映るバラエティでのソ・ジャンフンには欲がない。だからこそ気楽に見ていられる。

写真=MBC「無限に挑戦」「アニマルズ」「パパ、どこ行くの?」キャプチャー
その一例としてMBC「無限に挑戦」に頻繁に出演することになり、新メンバーになるのではないかと言われた彼は「僕は力不足だから誤解しないでくれ」とはっきり言い、論議も笑いに昇華させたことが挙げられる。ややもすれば暗くなりがちな“ビル富豪”や“離婚”に関する話題も避けようとせずに、謙虚かつユーモラスにコメントしようと努力する。しかしソ・ジャンフンの決め手はそのギャップだ。怖そうな外見とは違い、MBC「私はチャン・ボリ!」を見ながら涙を流し、世界一好きな芸能人がユン・フ君だと言う彼は、どこか可愛くて純粋にも見える。

【ポイント】 2014年12月13日 MBC「無限に挑戦」“誘惑の巨人”編


エロマンチック(エロ+ロマンチック)の大家ソン・ジェリム 1985年2月18日(俳優)

写真=ソン・ジェリム
MBC「太陽を抱く月」でキム・スヒョン演じる主人公イ・フォンの護衛武士ウン役を演じ、関心を集めたモデル出身の俳優ソン・ジェリム。その後キャスティングされたMBC「TWO WEEKS」では冷血な殺し屋に、KBS 2TV「感激時代」では中国少林武術の大家に扮し、好評を博した。いつも演じる役が無口でカリスマ性あふれる役だったため、実際の性格もそうだろうと予想したが、誤算だった。

写真=MBC「太陽を抱く月」「私たち結婚しましたシーズン4」キャプチャー
女優キム・ソウンと共にMBC「私たち結婚しました」に出演している彼は、イケメン芸能人にはなかなかいない“鳥肌の立つ”キャラクターで女心を揺さぶっている。実際に自分の彼氏であれば静かに別れを準備するかもしれないほどの鳥肌の立つコメントや大胆なスキンシップを披露するが、ソン・ジェリムだけのエロマンチックスタイルが女性視聴者の心を掴んだ。「私たち結婚しました」出演と共にバラエティ、ドラマ、CMに引っ張りだこになった彼は、同じシーズンに出演したホン・ジョンヒョン&Girl's Dayユラカップル、ナムグン・ミン&ホン・ジニョンカップルの降板にもかかわらず、残留に成功し、キム・ソウンと甘い結婚生活を続けていく計画だ。

【ポイント】 MBC「私たち結婚しました」キム・ソウン&ソン・ジェリム編


よく食べてよく笑っただけなのに…Girl's Dayヘリ 1994年6月9日(歌手)

確かに以前も誰より熱心にテレビに出演していたはずだが、Girl's Dayヘリの決め手は音楽番組ではなく軍隊だった。MBC「僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男」(以下「本物の男」)女性兵士編に出演し、数々の名シーンを残して除隊した彼女は、バラエティやCMのみならず、ドラマにまで活躍の場を広げた。血圧測定不可の判定を受けるほど細い腕だが、ショートトラック韓国代表パク・スンヒ選手の腕立て伏せ記録を上回る凄まじい体力から、大変な訓練にも笑いを失わずにお姉さんたちをリードするリーダーシップ、黒い偽装クリームでも隠せない美貌まで、「本当に男」でのヘリの姿は一つも捨てるシーンがないほど保存価値がある。

写真=MBC「本物の男」放送画面キャプチャー
また、食事シーンも欠かせない。食事の時間が来るたびにプレートいっぱいに盛る食事の量も驚くべきだが、口の中にいっぱいサム(レタスに肉とご飯を包んで食べること)を入れて食べる姿は驚異的と言えるほどだ。しかし「本物の男」におけるヘリの本当の決め手は最後に見せた“いいい~ん”という可愛い愛嬌だ。これにより彼女は一晩で人気スターとなった。ヘリは知っていたのだろうか。本人も知らないうちに飛び出してきた4秒間の愛嬌が家の広さを変え、広告モデル料を何倍も引き上げたことを。

【ポイント】 2014年8月24日 MBC「本当に男」女性兵士特集

記者 : キム・ソジョン