キム・ジヨン「『私はチャン・ボリ!』のシーズン2『私はト・ビダン!』に出演したいです」

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
“神童”と呼ばれる子どもたちを見ると、驚きと感嘆、そしてなぜだか分からない恥ずかしさが生まれる。“私は同じくらいの年齢の時、何をしていたんだろう”という。“演技の神童”キム・ジヨン(9)に会った時もそのような思いが生まれた。

キム・ジヨンは本名よりも“ビダン”という名前で親しまれている。MBC週末ドラマ「私はチャン・ボリ!」でト・ビダン役を熱演したためだ。方言を上手に使い、子役とは思えない泣く演技で視聴者から感心された。

実際に会ってみたキム・ジヨンはテレビで見るよりも愛らしかった。そして、子どもらしくない大人っぽさがあった。不思議にも小学3年生、満9歳の子どもから女優の香りがした。


「私はチャン・ボリ!」泣く演技の秘訣は……

非常に演技が上手い子役として有名だったが、キム・ジヨンは「私はチャン・ボリ!」で子役スターになった。「私はチャン・ボリ!」は37.3%の自己最高視聴率を記録し、国民的ドラマになったためだ。キム・ジヨンは人から“ビダン”と呼ばれたり、好評の記事やコメントを見て、人気を実感した様子だった。

「私が街を歩くと『ビダンだ』や『ボリボリ』と言われます。すごくたくさんの方がご存知なのが不思議です。飲食店などに行くとサービスもたくさんしてくださいます。家族は変わっていません。お姉ちゃんは羨ましがったりも、自慢したりもしないで、無反応です。お姉ちゃんの友達は『私の友達の妹だ』と自慢するのに、お姉ちゃんはしません。私が有名になるのがイヤみたいです」

キム・ジヨンの演技の強みは“感情表現”だ。「私はチャン・ボリ!」でこの子が泣くと、視聴者も一緒に涙を流した。大人びたビダンは自分のせいでシングルマザーとして無視される母を慰め、力になってあげ、心でムン・ジサン(ソンヒョク)が実の父であることを感じた。

キム・ジヨンが選んだ一番悲しいシーンは「私はチャン・ボリ!」の最終回で、ビダンがムン・ジサンのことを“パパ”と呼びながら走っていくシーンだった。「『私はチャン・ボリ!』の撮影で一番泣いたシーンだと思います。台詞がすごく悲しかったんです。それからジサンパパの表情もすごく悲しくて。バストアップのときに台詞をしてくれましたが、あまりにも悲しそうに泣いていました。自然に涙が出たと思います」

演技の秘訣を聞くと、元々よく泣く方だと言いながらも、先輩たちが感情を上手く引き出してくれたおかげだと話した。キム・ジヨンは「私はチャン・ボリ!」の先輩俳優たちは皆気にかけてくれたが、特にオ・ヨンソが“最高”だったと親指を立てた。「ボリママを見ると涙がよく出ました。ボリママと一番親しくなって、現場でも一番仲良しでした。本当のママみたいだとよく言われました」

学ぶことが一番多かった俳優はヨン・ミンジョン役のイ・ユリだと話した。キム・ジヨンの言葉の中には感嘆と尊敬が込められていた。「ミンジョンママと本当に似ているとよく言われましたが、私にはよく分かりません。でも、嬉しいです。ミンジョンママは何でも積極的にがんばります。台本しか見ません。そんな姿が本当に素晴らしいと思いました」


「ハ・ジウォンのような女優になりたいです」

キム・ジヨンはキッズモデルとして活動し、2012年SBS「私の人生の恵みの雨」でデビューした。続いて昨年SBS「3度結婚する女」でソン・チャンイ、イ・ジア夫婦の娘チョン・スルギ役で出演し、知名度を上げた。その後、「私はチャン・ボリ!」「ドクター異邦人」「誘惑」などに出演し、代替不可能な子役に成長した。

キム・ジヨンを現在最高の子役だと褒め称えた。2014年MBC子役賞も受賞できそうだと言うと、「もらいたい」と恥ずかしがりながらも率直な気持ちを伝えた。キム・ジヨンの演技力は「私はチャン・ボリ!」のキム・スノク脚本家も認めた。キム・スノク脚本家はキム・ジヨンに「愛してる」と言うほど愛情を見せたそうだ。

そして「私はチャン・ボリ!」シーズン2が制作されたら、出演する気はあるのかと聞いた。「私はチャン・ボリ!」の最終回は、今後の展開が期待できる結末で終わり、ビダンがその中心にいた。ビダンは「二十歳になったら、父のムン・ジサンのところに行く」と話したためだ。そのため、視聴者たちは、シーズン2はビダンが主人公の「私はト・ビダン!」が作られるのではないかという反応を見せた。

「当然、シーズン2が作られ、脚本家さんに呼んでいただけたら出演したいです。10年後、ボリママの年齢のときに!」

キム・ジヨンはこれから演じてみたい役については「時代劇、じゃなかったらボリママみたいな役、ミンジョンママみたいな役を演じてみたいです」と話した。この答えから分かるように、キム・ジヨンは現在ではなく未来を見ていた。子役ではなく10年後、20年後、女優としての自分を想像しているのだ。キム・ジヨンのロールモデルは言い続けてきた通り、女優ハ・ジウォンだ。ハ・ジウォンのように最高の女優に成長するキム・ジヨンにいつか出会えると、信じて疑わない。

「『シークレット・ガーデン』を見てハ・ジウォン姉さんは本当に演技が上手なんだと思いました。だから、お姉さんに興味が湧いて、作品も全部探してみたし、本も読みました。演技だけでなく性格も良くて、さらに好きになりました。これからもハ・ジウォン姉さんのように演技も上手で性格も良く、謙虚で礼儀正しい役者になりたいです」

記者 : ソン・ヒョジョン、写真 : キム・ジェチャン