Vol.2 ― 「パイレーツ」ソン・イェジン“幸せそうなf(x) ソルリを見て胸が少し痛んだ”

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女優ソン・イェジンは、いつのまにか演技歴10年を超える役者になった。1999年にある化粧品のCMで顔を知らせた後、2001年にドラマ「おいしいプロポーズ」で本格的な女優の道を歩いた。デビュー作で彼女は初々しく爽やかなイメージで世間の注目を一気に集め、その後は清純さの代名詞と呼ばれ、ドラマと映画で縦横無尽に活躍した。

今月6日に韓国で公開された映画「パイレーツ」でソン・イェジンは、これまで彼女を代表していたイメージと180度異なる姿を披露した。女海賊であり、海賊団のボスのヨウォル役に扮して大胆なカリスマ性を発散した。

今回の映画でソン・イェジンは、演技を始めたばかりのころの初々しさを思い出させるような、今から本格的な演技者の道へ進もうとするフクミョ役のf(x)のソルリと演技の呼吸を合わせた。ソン・イェジンは、一時期女優だったが歌手の道を歩んで、もう一度女優として活動を始めるソルリに、温かく愛情を込めた思いを伝えた。

ソン・イェジンはマイデイリーとのインタビューで、「ソルリは後輩なので、先輩たちと一緒に演じるときに不安や迷惑をかけたくないという気持ちがあっただろう」とし、「それでもソルリは彼女と同世代の人たちと演じた時よりももっと良かったと言っていた」と回想した。

またソン・イェジンは、寒い冬の野外撮影が多かったため、「パイレーツ」の撮影現場で互いの面倒をみるほどの余力がなかったと謙遜した言葉を伝えたが、俳優イ・イギョンやソルリがアドバイスした時にすんなり受け入れてくれたと、賞賛の言葉も惜しまなかった。

彼女は、「新人たちは横で誰かが何か言うと、下手すると自分の持っているものまでも逃しかねない。他人の言葉に揺らぎやすいが、幸いにも受け入れてくれて、素早く吸収していた。『パイレーツ』を撮る時、ソルリが幸せそうにしていたが、それ以外の他の部分が残念で胸が痛む。今回知り合ったのだが、小学校の時から演技をしていたそうだ。幼い年齢からこの仕事をするのは、芯が強くても大変なことだ。それで胸がちょっと痛かった」と言って愛情を示した。

このような言葉を言えるのは、多くの俳優たちがそうだったように、ソン・イェジンも女優として大変な時間を乗り越えてきた先輩の一人であるからだろう。

ソン・イェジンは、「私の場合、年をとるにつれて余裕を持てて楽になった。20代の時は彷徨って、揺れる部分が多かった。経験したことがなくて、よく知らないためにそうだったようだ。その時に聞いた話が心に刻まれない場合もある。しかし、時間が経ったら、そんな言葉について分かるようになるようだ。同じ仕事を長くしたため、持久力がいつの間にかつき、余裕が生まれた。そのような面から見て、20代を激しく辛く過ごしたとしても、その苦難の時間をうまく経験して我慢すれば、はるかに楽になり、また薬になるようだ」と話した。

このような苦難の時間を経験して、堂々とした韓国を代表する女優の一人となったソン・イェジンは、未だに純粋美の代名詞と呼ばれたりする。

彼女は、「女優として清純なイメージは常に持っていたいイメージだ。役がらに合わせて演技をしたが、基本的に私の姿そのものが強い感じではない。女優として清純に見せたり、タフに見えるのも良いようだ。これから演技を通じて披露しなければならない部分であるだろう」と言って、女優ソン・イェジンがこれから披露する一層多様な姿に対する期待を高めた。

「パイレーツ」は朝鮮建国の半月前、鯨の襲撃を受けて、玉璽(ぎょくじ)が消えた前代未聞の事件をめぐって、これを探す海賊と山賊、そして開国勢力が繰り広げる海の上の痛快な対決を描いたアクションアドベンチャー映画だ。

ドラマ「チュノ~推奴~」、映画「7級公務員」などを手がけたチョン・ソンイル脚本家と「二つの顔の彼女」「ダンシング・クィーン」などでメガホンを握ったイ・ソクフン監督が意気投合し、ソン・イェジン、キム・ナムギル、ユ・ヘジン、イ・ギョンヨン、オ・ダルス、キム・テウ、パク・チョルミン、シン・ジョングン、キム・ウォネ、チョ・ダルフヮン、チョ・ヒボン、チョン・ソンファ、ソルリ、イ・イギョンなどが出演した。

記者 : キム・ミリ、写真 : キム・ソンジン