「ヒーリングキャンプ」IUの成長痛…多くの傷の中で成長した少女

OSEN |

写真=「ヒーリングキャンプ」放送画面キャプチャー
アーティストのIU(アイユー)が、本音を明かした。誰かからは頑張り屋、誰かからは国民の妹と呼ばれる彼女は、実は多くの傷の中で成長した大人の子供だった。

IUは14日午後放送されたSBSバラエティ番組「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」(以下「ヒーリングキャンプ」)に、楽童ミュージシャン、キム・チャンワンと一緒にゲストとして出演した。そして楽童ミュージシャンにはアドバイスできる先輩として、キム・チャンワンには大人びた後輩としてトークを続けた。

同日の放送で特に視線を引いたのは、IUの率直さだった。IUは人気への不安からストレスによる過食症まで、ためらいなく打ち明けた。

IUは1stアルバム当時成功できなかった時期を思い浮かべ、「練習生の誰一人、デビューして失敗するとは思わない。自分がデビューすれば世の中がひっくり返ると思って出てきたのに、反響はおろか、微動だにしなかった」と淡々と振り返った。続いて彼女は「『私は塵だったんだ』『私は本当に何者でもなかったんだ』と感じた。2ndアルバムからは、ダンスも踊って衣装も明るいものを着た。少しずつ状況が良くなっていたが、『Good Day』でブレイクした」と笑ってみせた。

しかし、「Good Day」の成功もIUを幸せにはできなかった。彼女は「ただ常に不安感があった。すぐ『出て行け』と言われそうな、荷物も解けずドアの前に置いているようなものだ」と告白し、皆を驚かせた。彼女は「デビューして6年間、人を騙すスキルができたようだ。熱意と誠意を尽くしたのに比べて、返ってくる対価のほうが大きい」と自身を低く評価した。もし彼女が最初からスターだったならば感じなかったであろう、特別な感情だった。

続いた過食症の告白は、少しショックな程だった。IUは「過食症があった。自分が自分を嫌いになり始めると、底なしの沼みたいに落ち込む。無気力に食べては寝るだけだ」と打ち明けた。そのような彼女の生活は虚しかった。彼女は「中身が虚しいから、何かしらのもので埋めたいから食べ物で埋めていた」と当時過食症の治療まで受けたことを話した。

しかし、このような試練の中でもIUはまっすぐに成長した。彼女は後輩の楽童ミュージシャンに心からのアドバイスが伝えられる立場になった。

IUは楽童ミュージシャンに、「継続して自分の考えを言うこと」とアドバイスした。彼女は「最初事務所でアルバムを出した時、『若いくせにうるさい』と言われた。今になって考えてみると、それでよかったと思う。自分の意見を話すから、今は意見を尊重してくれる。若くても、『好き、嫌い』くらいは話せる意識を持って欲しい」と話した。直接体験した人だけができる、“真のアドバイス”だった。

このようにIUは正直ながらも堂々としたトークで自分をさらけ出した。彼女は年齢に似合わず大人らしく、このような大人らしさの背景には10代の時から経験してきた試練があった。

同日放送された「ヒーリングキャンプ」には、キム・チャンワン、IU、楽童ミュージシャンが出演し、「ヒーリングミュージックキャンプ第2編」として放送された。

記者 : パク・ジョンソン