放送終了「ダレになったチャン・グク」最後まで印象的だった3つの要素

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=JTBC、TVレポート DB
「ダレになったチャン・グク」がイ・ソヨン、ナムグン・ミンカップルのハッピーエンドで微笑ましい結末を迎えた。二人の他にもそれぞれの人物は自分の恋を見つけた。ドラマの人物を取り巻くこれまでの葛藤も解決できた。

今年3月から放送が始まったJTBC週末ドラマ「12年ぶりの再会:ダレになったチャン・グク」(以下「ダレになったチャン・グク」)は本来、全50話のドラマだった。しかし、26話の半分で打ち切りになった。低視聴率のため、仕方のない選択だった。それにもかかわらず、最後まで印象的だった要素がある。

女子高生の妊娠を刺激的に描かない、優しいドラマ

「ダレになったチャン・グク」は2002年当時、高校三年生のカップルだったジュンスとチャン・グクが一夜の過ちで妊娠し、そのため両家はダメになる。その後チャン・グクはチャン・ダレに名前を変え、新たな人生を生きていたところ、両家が12年ぶりに再会することになり、繰り広げられるハプニング満載のエピソードを描いた。

制作初期から刺激的ではない優しいドラマを作ろうという目標を持っていた。“高校生の妊娠”という素材が刺激的ではないかと懸念したが、描く方式により“マクチャン”(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマのこと)ドラマとは差別化を図った。人間の描写が温かく、ノビル(ネギ属の多年草、韓国語で「ダレ」)味噌汁のような味わい深いドラマだった。

最初から最後まで中心をとった中堅俳優たち

頼れるベテラン俳優たちがドラマの前半から最後まで中心をとった。ドラマ前半では、ユン・ソヒ、イ・ウォングン、F-VE DOLLSのヒョヨンが主人公として10代の青少年を演じていた。チョン・ホジン、ペ・ジョンオク、パク・ヘミ、チ・スウォン、イ・ハンイなどは新人たちの演技にしっかりとした感性演技を加え、安定感を吹き込んだ。

イ・ソヨン、ナムグン・ミン、イ・テイムの成人俳優になってからも、ベテラン俳優たちの頼もしいサポートは続いた。ペ・ジョンオクは女手一つで二人の子どもを育てた勇敢な母で、チョン・ホジンは愚直な家長として、パク・ヘミは息子への一途な愛情を持つ母として、イ・ハンイとチ・スウォンはコミカルな夫婦として笑いを伝えた。

ワールドカップシーズンを迎え放送…タイトルとサブタイトルの変更など様々な試み

「ダレになったチャン・グク」は2002年のサッカーW杯日韓大会を皮切りに、2014年のサッカーW杯ブラジル大会の再開にフォーカスを合わせた。2002年、19歳の高校3年生として出会ったジュンスとチャン・グク。二人は時が過ぎ、12年後の2014年サッカーW杯ブラジル大会が開かれる年に再会した。そして、約束したかのように再び恋に落ちるストーリーだった。W杯シーズンに合わせた時期設定が興味を引きつけた。

これに合わせ、「ダレになったチャン・グク」は10代の分量が終わると同時にタイトルとサブタイトルが変更された。タイトルだった「ダレになったチャン・グク」がサブタイトルになり、本来のサブタイトルだった「12年ぶりの再会」がタイトルになった。これは、韓国ドラマではなかなか見られなかったことだ。もちろん、視聴者に混同を与え、関心度が以前より低くなったと厳しいコメントをすることもできるが、他のドラマに比べ「ダレになったチャン・グク」制作陣の様々なチャレンジが印象的だった。

記者 : ファン・ソヨン