韓国の演歌を標榜した「トロットの恋人」高視聴率を得ることができるだろうか?(総合)

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写真=イ・ソンファ記者
「あの青い草原に絵に描いたような家を建てて、愛するあなたと…」

トロット歌手ナム・ジンの代表曲「あなたと一緒に」が場内に流れ、自然に楽しい雰囲気になった。今月17日に放送終了したKBS 2TV月火ドラマ「ビックマン」の後番組である「トロットの恋人」で主人公のApink チョン・ウンジが、この歌に合わせてダンスを踊る。韓国では“ポンチャク”とも呼ばれるトロット(韓国の演歌)をドラマの主な素材にしたのだ。まず雰囲気を盛り上げることには成功したが、視聴率も手に入れられるだろうか?

18日の午後、ソウル奨忠洞(チャンチュンドン)ホテルで開かれたKBS 2TV新月火ドラマ「トロットの恋人」(脚本:オ・ソンヒョン、演出:イ・ジェサン、イ・ウンジン)の制作発表会が行われた。この日、ドラマを演出したイ・ジェサンプロデューサーと主演のチ・ヒョヌ、チョン・ウンジ、シン・ソンロク、イ・セヨン、シン・ボラ、ソン・ホジュンなどが出席し、花を添えた。

ドラマを演出したイ・ジェサンプロデューサーは「トロットはすべての世代が好きじゃないか。みんなでテレビの前に座って見るドラマを作ろうとした」とし、「お金持ちより、私たちのような平凡な人々が好きな素材だと考え、このような素材が人々に温かい物語を与えると考えた」と明かした。

「トロットの恋人」はトロットに才能のあるチェ・チュニ(チョン・ウンジ)が天才作曲家のチャン・ジュンヒョン(チ・ヒョヌ)に出会い、トロット歌手に成長していく物語を描いたコミカルラブストーリーだ。制作陣は、ドラマの前半ではトロットで視線を引くも、ストーリーが展開されるほどロマンスで女心を鷲づかみにするという計画だ。

今年5月の除隊後、1ヶ月ぶりにドラマに復帰したチ・ヒョヌは「最近のドラマのトレンドが真剣で暗いドラマであるため、明るい雰囲気のドラマを通して元気を与えたかった」と話した。

除隊後、作品を選択する態度が変わったのかという質問に「もっと謙遜してしまうようだ。2年間、望むが望むまいが任務が与えられていたため、与えられたことを一生懸命やった。そこにいながら適性に合うものがあるということを知り、演技にさらに愛着が湧いた。この分野でだけは誰にも負けたくないと思った。焦りもあったが、僕を早く取り戻そうと思った」と話した。

彼と共演したApinkのチョン・ウンジは「まず、主演として上手くできるかよりは、与えられたキャラクターをこなし、リアリティのある姿で視聴者に近づきたい」と抱負を明かした。

前作「星から来たあなた」で存在感のある演技を披露したシン・ソンロクは反転のあるキャラクターで復帰する。「僕が目を開けば、周りから以前の姿が出てくると懸念していた。だからといって今回壊れる役ではないが、意味深な言葉をストレートに投げる人物だ。似ているが、それなりのコミカルな面がある。『星から来たあなた』で真剣にやっていたが、今回は真剣に笑わせたい」と覚悟を伝えた。

また、お笑いタレントのシン・ボラもギャグ演技を越え、正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)に初めて挑戦する。彼女は「『ギャグコンサート』でも演技をしたが、正劇ではさらに細密な部分を求められると思う。皆さんが助けてくれるので、一生懸命演技している」と話した。

以前放送されたKBS 1TV「愛は歌に乗って」はミュージカルを素材にして話題になったが、複雑に絡み合ったラブラインに集中したため、思った以上の関心を集めることが出来なかった。また、「ドリームハイ」も芸能人を目指す芸術高校の生徒たちの人生を描いたが、10%の視聴率に至らず、放送終了した。ドラマの素材でトロットドラマを標榜した「トロットの恋人」の結果はどうなるのか、注目が集まる。

「トロットの恋人」は韓国で23日夜10時に放送スタートする。

記者 : キム・ボラ