ユン・ジェムン「世界の終わり」台本を一気に読み切ってしまうくらいの面白いシナリオだった

Kstyle |

ラブロマンス、愛憎劇、ファンタジーなどドラマのジャンルは様々だが、この「世界の終わり」は、「白い巨塔」「妻の資格」そして「密会」のアン・パンソクが演出を担当し、これまでの韓国ドラマとはまた違った、緻密に計算しつくされたハイクオリティドラマとして話題となった。
主演は、長年映画俳優として活躍し、ここ数年ではドラマ「キング~Two Hearts」「マイダス」「根の深い木-世宗大王の誓い」など数々の大ヒットドラマに出演。最近ではパク・ユチョン主演のドラマ「Three days」の秘書室長シン・ギュジン役を演じ、圧倒的な存在感を示したユン・ジェムン。

本作が初主演となるユン・ジェムン。多忙を極め、普段なかなかメディアに登場しない彼が、初めて本作について語ってくれた。

―「世界の終わり」出演オファーが来た時の気持ちはどうでしたか? また、出演を決めた理由も教えてください。

ユン・ジェムン:ドラマ主演としては初めて提案がきたので、なんといっても欲がたくさん出ました。新しいキャラクターということもありましたし。しかし、初めは「自分にやり遂げられるか」と怖くもありました。その反面では「自分がやってみなければいけないのではないか」「毎回自分にあった気楽にできる役? そんなジャンルのドラマだけをできるわけではないじゃないか?」という考えもあり、「やってみよう!」という考えが前に出ました。そして私が映画、演劇の仕事の合間の忙しい中で台本をもらいましたが、一気に読み切ってしまうくらい面白いシナリオだった事。そして、アン・パンソク監督に対する信頼が一気に高まり、一緒にやってみたくて出演を決めました。

―“ウイルス”“パニック”“サスペンス”というとても難しいテーマですが、演技する前に専門的に勉強などはされましたか?

ユン・ジェムン:台本をいつも握っていました。わからないことや複雑な部分があるとネットで検索もしてみて、理解しようと努力しました。何よりアン・パンソク監督との対話によって、役柄への理解も深められ、難しい問題も解決したので安心して撮影にのぞむ事ができました。

―視聴者から高い評価を受けたドラマだと聞いていますが、どんな部分が良い評価を受けたと思いますか?

ユン・ジェムン:なんといってもこれまでのドラマとは異なる素材とストーリーそして演出、この3拍子が等しく備わり、視聴者の皆さんの良い評価を受けたのではないかと思います。

ヘリコプターから落ちたり、水の中に6時間…苦労した撮影現場

―演技するのに一番難しかった場面、そして一番印象に残っている場面があれば、教えてください。

ユン・ジェムン:うーん……難しいと感じて、印象深かった場面は、私が怪ウイルスの正体を把握する為にオ・ギヨンと水中追撃戦を繰り広げる場面があるんですが、この場面を撮影する時に代役なしで水の中に6時間くらいいたかと思います。私は水に対する恐怖心はないのですが、実際に撮影を始めると簡単ではなかったですね。しかし専門家の助けも借りながらアン・パンソク監督と話し合って緊張感をもって撮影に臨んだので、事故もなく撮影を無事に終え、放送を見ていた時も苦労した記憶が次々と湧き上がりましたね。この場面が「世界の終わり」をやりながら最も印象的で難しかった場面です。

―チャン・ヒョンソンさんと「世界の終わり」に続き、「Three days」でも共演されていますが、ドラマ撮影中に印象的なエピソードがありますか? また、チャン・ギョンアさん、キム・チャンワンさんなど演技派俳優がたくさん出演されていますが、一緒に演技された印象をお聞かせ下さい。

ユン・ジェムン:チャン・ギョンアさんやキム・チャンワン先輩はなにしろ演技を長い間され、ベテランなので隣にいるだけでも、大変心強かったです。そして実際の撮影現場の雰囲気は良かったです。いつも和気あいあいとしていました。実際、映画の宣伝期間と重なってしまい、疲れてもいて、たくさんの時間を共演者と一緒に過ごせずに残念でしたが、先輩たち後輩たちと時間がある度に話をし、撮影をしたことが思い出されます。特にヘリコプターから落ちたりするなど、難しく体を使うシーンが多かったからか、共演者たちやスタッフたちにより頼っていました。特にヒョンソンとは演劇をした時から一緒にやってきた友人なので、撮影現場で一緒に演技をすることだけでも珍しくてとても面白く、よかったです。撮影が早く終わった日にはお酒を一杯飲めたりと……。最近「Three days」撮影現場でもそうなんですが、長年の友人が一緒だということだけで、会えばいつも気楽で力が湧きます。

「人間の欲望について考える大切な時間になってほしい」

―これから日本で「世界の終わり」を見る人たちにこの作品の見どころとメッセージをお願いします。

ユン・ジェムン:「世界の終わり」は原因がわからない奇病が伝染する過程で医者とその周辺の人物たちが経験する苦悩を描いた医療ドラマです。最近放送された医療ドラマは医術やその中のロマンスが主だとすると、「世界の終わり」は危機的状況の中で人間の欲望に対する考察まで細かく扱い、私たちにメッセージを伝えてくれます。また、緊迫感溢れるストーリー展開も魅力です。
日本の視聴者の方も「世界の終わり」をご覧になりながら、人間の欲望と私たちの姿について考える大切な時間になれば、本当に嬉しいです。楽しくご覧下さい!
 
 
「世界の終わり」
<シンプルBOX 5,000円シリーズ>

●発売日:6月4日(火)
※6月3日(月) レンタルリリース
●価格:5000円+税
●発売元・販売元:エスピーオー
(C)JTBC co.,Ltd all rights reserved
「世界の終わり」公式サイト:
http://cinemart.co.jp/sekai-owari/

記者 : Kstyle編集部