「私の少女」カンヌ国際映画祭で10分間のスタンディングオベーション…新人監督賞の候補に!

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映画「私の少女」(監督:チョン・ジュリ)が第67回カンヌ国際映画祭で初公開された。

19日(現地時間)、フランス・カンヌのドビュッシー劇場では67回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品された「私の少女」の初上映が行われた。

「私の少女」は暴力に晒された少女の危険な選択をめぐる物語を描いた作品で、ペ・ドゥナ、ソン・セビョク、キム・セロンが出演し、「影響の下にいる男(A Man Under The Influenza)」「風は望む所へ吹く」を演出したチョン・ジュリ監督初の長編映画でもある。

コンペティション部門を除くと最も権威のある部門である「ある視点」部門は、才能のある若い監督を発掘し、独創性を奨励するために設けられた。特に、同部門で選定された作品の中の1本はフランス内での配給をサポートするための支援金も提供される。

この日、「私の少女」への関心は実に大きなものだった。記者や映画関係者を対象にした上映だったが、1時間前から劇場の前が混雑するなど多くに観客が「私の少女」の観覧を待った。これに応えるようにペ・ドゥナとキム・セロン、チョン・ジュリ監督、イ・チャンドン監督率いるファインハウスフィルムのイ・ジュンドン代表がレッドカーペットに登場し、感謝の言葉を伝えた。

120分間の上映中、「私の少女」には終始重い雰囲気が漂っていた。児童への性的虐待や同性愛など、刺激的な題材だが、美しい映像と繊細な感性で観客の視線を引きつけた。まるで劇中のドヒ(キム・セロン)とヨンナム(ペ・ドゥナ)のように穏やかに流れた120分だった。

「私の少女」の上映終了後、約10分間にわたってスタンディングオベーションが続いた。韓国では見ることができなかったが、カンヌ国際映画祭を通じて自身の完成した作品を初めて目にしたキム・セロンは熱い涙を流し、観客の歓声に感謝の挨拶を伝えた。自身初の長編映画を演出したチョン・ジュリ監督も涙を流しながら挨拶を繰り返した。

この日は「私の少女」の主演俳優の他にも“ペ・ドゥナの恋人”として噂になったこともあるハリウッド俳優ジム・スタージェスが登場し、注目を集めた。ジム・スタージェスはペ・ドゥナの手を握って劇場に入り、一緒に映画を観覧して映画が終わってからはペ・ドゥナの姿を自身の携帯電話で撮影するなど深い愛情をアピールした。

「私の少女」は同映画祭に招待された長編映画の新人監督の中から一人を選定し、授賞する「カメラ・ドール(新人監督賞)」の候補にも上がっている。果たして絶賛と受賞を同時に手にすることができるのか関心が高まっている。

記者 : チョ・ジヨン